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表題作は、郵便局員に恋をした高校生の話。
自分宛の手紙を毎日届けに来るイケメン高校生。自分なんて何の変哲もないおじさんなのに。。
絆され愛です。
大人ぶってて背伸びしてる高校生と、戸惑いながら受けてゆくおじさんがGoodです。
他に、高校生にただただついていく物静かだけどHな教師の話や、ピアノを通じて嫉妬と執着が交差する兄弟の話などがありました。
可愛い感じの絵が良いのと、どこか心に響くストーリーが良いです。
祝!電子化!
以前紙で持っていたけど手放してしまい、今回電子になったので驚きとともに急ぎgetしました。
何と言っても「暗夜行」の印象が強くて……
「前略」
「草々」
「追伸」
目立たない郵便局員の八角の日常は、イケメン高校生からもらうラブレターで一変する…
もちろんノンケの八角だけど、どんどんその子・北沢が気になるようになって。
「草々」ではもう2人で手をつないで外出なんてしてるんだけど、八角は「付き合う」ということに関して自信が持てない。ただ北沢に流されて、でももう自分でも嫌われたくない…
モダモダ…なんて一言で言っちゃうのが勿体無いような、等身大の時間。
「追伸」は、八角の弟たち(双子)が出てきます。これが可笑しい。
弟たちは八角がぼんやりさんって知ってます。でも2人ともお兄さん大好きの大ブラコンで。
ここでは北沢の方が本当に八角が好きなことがよく描かれてる。クールぶってるけど本当は余裕なんてないのね。ラスト、大きな大きな犬になってますよ。
「暗夜行」
非常に薄暗い物語。
教師が高校生の後をつける。何も言わず毎日。
高校生は教師がどこまでついてくるのか試す。
道端の公衆便所で犯しても従順な教師。
家では両親は不仲で、彼は教師にすがってしまう。そして、ここではないどこかへ…
この作品はあとがきを読んで完成するような気がする。
なぜなら…2人の行き先は「心中」だから。
「夜の休止符」
才能と嫉妬で歪んだ兄弟愛。
弟の方がピアノが上手い。自分の方がピアノをやめて、でも割り切れず卑屈になる。
でもそれはピアノより弟を選んだことだったのかもしれない。
弟は初めからピアノではなく兄だけを欲していたのだから、2人は周囲を欺いてこの関係が続いていくのでしょう。そしてこの先逆に兄の方ものめり込んでいくのかも。
高校生年下攻めばかりの3作品です!
北沢(高校生)と八角(郵便局員)の、表題作「前略」「早々」「追伸」のシリーズ。郵便局員さんに切手の貼っていない手紙を渡す八角が愛いです。八角は「拝啓」の書き出しで、北沢さんの返事は「前略」というのもなんだかイイです。メロメロになっていく様がとにかく可愛い、明るい話です。
黒瀬(高校生)と樋口(教師)の「暗夜行」。作者様があとがきで心中だと書かれてましたが、そう暗めで痛い印象はありません。黒瀬が強引で、心中を誘う形になるのですが、病んでるとしたら従順すぎる樋口の方だと思いました。
真人(弟)と信夫(兄)の「夜の休止符」。弟は8つ年下かつ背もやや低そうなのに、攻めだというのが妙にツボでした。兄の部屋をカメラで見る弟の執着ぶりは本来なら恐ろしいものですが、兄が「諦め」ているので、読後にぞっとする感想は残りません。
こちらの作者様の作品は初めて読んだのですが、トーン多用した黒めの画面でなく、すっきりと見やすいイラストです。そして表情も分かりやすくて読みやすいです。オススメです!
前略はトジツキハジメ先生の作品で一番好きかも知れない。
BLってファンタジーなんです!
27歳の男が毎日、高校生からラブレターなんてBLだけでしかあり得ない位のファンタジーですよね。
健全なお付き合いって感じで初々しいです。
そして、現れる双子の弟!お兄ちゃん愛されてんなー
ガンバだよ!北沢くん!
そして、生徒と先生のお話。エロ過ぎます!先生、エロいです。
そして、そして、ピアノを弾く兄弟のお話。
お兄ちゃんの乳首が美味しそうです。(笑)
好きだから、あの人を見ていたい。
好きだから、少しでも一緒にいたい。
きっと、この本の3CPに共通しているのはこの強い気持ち。
そんな当たり前の気持ちも、
時間を経て穏やかな愛に変わっていったり、
どんどんと強まることで歪んでいったり。
単に人によると言っていいものか、
置かれた環境のせいにしていいものか、
分かれ道になるのは一体なんなんだろう…
そんなことを考えながら読んだ1冊でした。
(個人的には、
相手のことを想って、自分の「好きだから…したい」という欲求を、
セーブする努力をするか放棄するか…なのかな?と思いました)
一番印象的だったのは「暗夜行」
(攻めのナニがデカくてとか、受けの格好がエロくてとかだけじゃなくてーw)
一生続いてほしい、ついてきてほしい…
要はきっと絶対的な安心感が欲しいということなのだと思うのだけど、
それを求めたくなるのは、きっと皆同じ。
本質は当たり前のことで普通のこと、表し方が極端だけど、それが若さでもあるのかも。
その若い高校生の攻めの、
欲求が、縋りたい気持ちが、本から迫ってくる感じがとてもいい…
でも、
作者のあとがきを見て…ん~~そうかーー心中かーー
年上で教師でありながら、
まだ高校生の攻め相手に広い世界を提示して導くのではなく、
一緒に死ぬことしかできないなら、そんなのバカだよ!と、個人的には思ってしまった…
「年下攻め」は好きですが、
主導権はなくとも年上には、年下を上手に導いたり包んだりしてあげてほしい…
わたしはそう思っているんだなと、自分の好みを改めて感じつつ、
萌えたりガッカリしたりしながらこの本を読みました…。