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表題作舞踏会の夜に華は綻ぶ

臣/傷ついているところを真に救われる 謎の人物
山岐真/子爵家の正嫡ながら義母に虐げられている

あらすじ

子爵家の正嫡ながら、義母に虐げられてきた真。
ある時、不審者に狙われる謎の男・臣を匿う。
臣と触れ合い初めて恋を知った真に、突然の知らせが届く。
真と義弟のどちらがより子爵の正嫡に相応しいか検分する舞踏会が開かれることが決まったのだ。
すると臣は華族としての教育を受ける手筈を整え、真を迎えに来てくれた。
臣の正体に謎を深めながら真は恋心が抑えられず、臣に想いを打ち明ける。
だが、子供の戯言と相手しない臣に、真は無垢な身体を差し出した。
最奥で臣が熱く滾るほどに恋心は溢れ…。

作品情報

作品名
舞踏会の夜に華は綻ぶ
著者
橘かおる 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784877245795
3.5

(6)

(1)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
21
評価数
6
平均
3.5 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数1

シンデレラ+マイフェアレディ+遠山の金さん(笑)

臣(負傷して動けなくなっていたところを真に助けられる 本名などは明かさず謎の人物)×山岐真(子爵家の正嫡ながら義母に虐げられ使用人のように扱われている)

あとがきでこの作品の内容は≪シンデレラ+マイフェアレディ+遠山の金さん≫的な話と例えられていますが、まさにそんな感じでした(笑)。冒頭~終盤まではシンデレラとマイフェアレディで(その間金さんは町人になりきって密偵中といったところ)、ラストになって正体を明かした金さんが事件を解決しハッピーエンドとなりますが、金さん=王子様=ヒギンズ教授が全て同じ人物という何とも贅沢な(!?)設定でした。

最初は使用人のように扱われていた真が、ひょんなことから子爵家の嫡男として認めてもらえるかもしれないという機会を得て、臣とその友人・都築らの力を借りダンスやマナー英会話などを学んだ上、もともと良かった容貌も磨かれて立派な紳士に成長していき、ラストでその成果を発揮するという展開は、何となく先が分かっていても途中で飽きることなく楽しく読めました。

それに紳士へと成長していく過程が描かれると同時に、真の臣に対する健気な片思いが描かれていてそちらも楽しめました。まぁ片思いといっても全く見込みがない訳ではなく、臣の立場上なかなか受け入れにくい状況にあったというだけで、ずっとじれったい状況が続いている様な感じなんですけどね。

正体不明な臣の存在や、真の特訓の成果、臣と真の恋愛描写など、それほど意外な展開はないのですが分かっていても楽しめましたし、脇キャラ・都築の存在もいい感じでアクセントになっていたのも良かったです。それからエロに関しては、素股シーンがあったというところで素股スキーの私にとってかなりピンポイントでツボを刺激されました。誘い受までは行かないんですが、臣と一緒にいたいからと必死で誘おうとする真も可愛くてなかなか萌えました。

2

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