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表題作SASRA(2) (表題作 第3回(ローマ編))

親友の仇討を誓うゲルマン奴隷兵・アンドレアス
新皇帝に狙われているローマの近衛隊長・ルキウス

同時収録作品第4回(中世ヨーロッパ編)

傭兵から盗賊となった男達をまとめる頭・レオンハルト
攻様の城を落とすために派遣された騎士・アルフォンス

あらすじ

「おまえしか……私の魂の飢えをわかる人間はいない」
遙かな過去の罪を背負い、転生を繰り返す恋人たち。生まれ変わった二人は、剣闘士とローマ軍指揮官として再会する。身分を超えて愛し合うようになるが、それは落ちてはならない禁忌の恋。運命は更なる試練を与え―!!
ローマ編書き下ろし、盗賊×騎士の中世ヨーロッパ編収録。和泉桂、岩本薫、木原音瀬、ひちわゆか。超人気小説家集団「Unit Vanilla」渾身作!!(カバーより転記)

作品情報

作品名
SASRA(2) (表題作 第3回(ローマ編))
著者
Unit Vanilla 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
SASRA
発売日
ISBN
9784862632067
3.8

(18)

(5)

萌々

(7)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
68
評価数
18
平均
3.8 / 5
神率
27.8%

レビュー投稿数5

贖罪の旅路

ユニットバニラさんの二作品目
ローマにドイツあたりかな?
ローマといえば、テルマエ〜を思い出し。
鷹の団といえばベルセルクじゃん!と読みながら楽しみました。


二つの魂はローマ、中世ヨーロッパと旅をします。

ローマでは敵同士でありながら友の仇でありながら惹かれ合う魂。
許されざる関係で終わろうと、共に死ぬ時は一緒と誓う2人。契の朝、砂舞い遠くから馬の駆け足を耳にしならがらも不思議と2人に悲壮感はない。
きっと逃げ延びれないだろう、だけど2人なら、、、。

中世ヨーロッパでは、盗賊になりさがった鷹の団隊長とその本拠地と団を手にいれるための刺客、貴族の息子。
騙し捕虜のふりをしながら自分を妻に欲しいと言う盗賊。
盗賊団に秩序をもたらす貴族に捕虜を超えた仲間の絆が生まれる。
貴族はラピスラズリの婚約指輪を男からもらう。
この契をかわした後は恋人にも夫婦にもなれない。戦場に生きる男になる。

二つの時代にティティがでてきます。
贖罪の旅をするティティには神の声を聞く力はなくあるのはラピスラズリの石の波動と記憶の改ざん。
小さな嫉妬心から2人の恋人に罪を背負わせしまったティティはしゃべることも年をとることも食を味わうことも許されません。
ただ、何をどう償えばいいのかすらもわからず、二つの魂が輪廻転生を繰り返してることに気づき、2人が幸せに少しでもなれるよう手助けをしようとします。



1

対立関係

前作まではそうでなかったですが、今作は2カプとも対立関係にある立場に転生してしまった二人の物語でした。
立場的な障害はもちろんのこと、生きるか死ぬかという乱世を駆け抜ける二人の恋にハラハラさせられました。

ティティが二人に邂逅し、少しずつ距離を詰めていき恋を助けようともがく様も切ないです。

いわゆる「二人は末長く幸せに暮しましたとさ」な結末ではない悲恋である、というシリーズの特徴ですが、刹那的に繋がる二人のその瞬間瞬間は極上の幸せと恍惚であり、ともに果てることができたと匂わされてることがせめてもの救いなのかもしれませんね。

0

悲恋=不幸ではないのです。

【カップリング】
ローマ編→ゲルマン奴隷剣闘士×美貌のローマ剣闘士
中世ヨーロッパ編→盗賊×美貌の騎士

罪を犯した恋人たちは、何度も転生するが
必ずめぐり合い、恋に堕ちる・・・
SASRAシリーズ2巻目は、ローマ編と中世ヨーロッパ編収録です。

ローマ編は、二人とも剣闘士同志。
男らしいカップリングですが、受は美人なのだv
中世ヨーロッパ編では、囚われた美貌の騎士を好きになってしまう盗賊の話。
このシリーズは、悲恋を繰り返し転生する恋人がテーマになっているので
結末は、悲恋なんだけど、悲恋とひとくちに言っても
好きな人にめぐり合い、愛しあえた者たちは、けっして不幸ではないのです。

2

ローマ編と中世ヨーロッパ編

ローマ編。
ゲルマン人のアンドレアスは部族を滅ぼされて奴隷となり剣闘士となった。
一方、ゲルマン人との戦で功績をあげ、軍神の生まれ変わりとされるローマの指揮官ルキウスは皇帝から間違った寵愛を受け、鬱屈した毎日を送っていた。そんなルキウスの唯一の発散の場が闘技場。
それは身分を越えた許されない出会いの始まりで……

剣闘士×指揮官。
ある意味ロミジュリ。
闘いの中で生まれる絆を絡めた二人の関係性は大いに萌えました。
同じものを共有できるのはこの人しかいないという感覚とか。
愛する人との一対一の闘いとか。
終わりを見据えた中での一瞬の幸福は切なかった。

中世ヨーロッパ編。
盗賊団の長のレオンハルトは捕虜として捉えた美しい騎士の青年、アルフォンスに一つの選択を迫った。
曰く、自分の寝るか、牢に戻るか、
戯れに投げかけたこの問いを逆手にとったアルフォンスは自分をレオンハルトの花嫁として扱うことを要求してきた。
おもしろがったレオンハルトはこの要求を受け入れるが……

盗賊×騎士。
前半のわりと軽いノリと一気に重くなる後半のギャップにはやられた。
気まぐれだけど一本筋の通ったレオンと、クール系美人で剣の腕の立つアルフォンスのカップリングは個人的に結構ツボ。
これ、ラスト数行がなければ普通にハッピーエンドな気がします。

なんだか一巻に比べるとハッピーエンド色が強くなったというか、わりとラストに救いがあるように思いました。
これは二人が許されてきたってことでいいのかしら。
っていうにはちょっと気が早い?
まだ2巻だしな。
これから二人はどんな出会い方をするのでしょうか。
愉しみなような、不安なような。
再び出逢って恋に落ちる、それが不幸なはずはないけれど、早く本当の意味で幸せになれる二人が見たいものです。

2

ワンパターンではある

つまらなくはないんですけど、正直退屈さを消しきれない…。

各時代に転生する二人ですが、基本的に攻めはたくましく受けは美しい。
そして出会い必ず恋に落ちていづれ命を落とす。

このワンパターンなんですよね。
正直あっと言わせてくれる何かを期待したいのですが、終始盛り上がれず淡々と読めてしまいました。
王道ものが好きだったら飽きないのかもしれませんが。

最後まで読むのが辛くなってきたのですが、全巻購入した為もう少し頑張ってみようと思います。

0

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