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表題作くちびるを濡らす恋の雫

四條晴海 蔵元の三男坊
佐々木聡 居酒屋店主

あらすじ

偶然の再会。逢いたかった!けど、遭いたくなかった? だって今の自分の生き方を決めた、忘れられない男だったのだ!! テキトーに要領のいい聡は、高校時代に一方的に知っていた堅物の蔵元の息子、四條と専門学校で親友に。四條の真っすぐさが煩くて、大好きだった。卒業の夜、獣じみた慾情で日本酒の芳醇な匂いの唇を舐め噛みそして...! あの時の陶酔も熱も衝撃も落胆も消化されないのに、男前に磨きがかかった四條はムカつくほど爽やかだ。だが四條にも内緒事が......。

作品情報

作品名
くちびるを濡らす恋の雫
著者
萩野シロ 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829623756
4

(8)

(4)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
31
評価数
8
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数4

日本酒がとてもとても飲みたくなります

この本、超超超大好き。
じれったい二人が好き!だとかお仕事頑張ってる二人が好き!だとか言う人には、ぜひオススメしたい。
でも多分もう新品は手に入らないかもしれないです。
電子書籍では手に入るので、それでもよければ……(挿絵は無さそうだけど)

大学時代、恋心があるんだか無いんだか分からない感じで酒に酔って交わしたキスに囚われた二人。
いや、根底に恋心はあるんですがお互いにそれがよく分からない。
分からないから離れ離れになったあとも、どちらも特に何も行動を起こしません。
積極的に離れるわけでもなければ、追いかけるわけでもないという…BLにあるまじき展開w
再会は完璧に偶然です。

あのキスをした日、四條に飲ませてもらった大吟醸の味を追いかけて日本酒バーを開店した聡ですが、
なんとなく日本酒バーをしているとは言えない。聡のプライドと照れです。
四條酒造が新しく作った純米酒を飲ませてもらう名目で、また四條との繋がりが出来ました。
その純米酒を巡って四條酒造にゴタゴタが起きるのですが、これをなんとかしてやろうと聡は動きます。

途中途中二人はキスしてしまう(これがなんでかエロい)のですが、キスしてないシーンは
まんま親友のようで「あんたたち、どう思ってんの!?」と言いたくなります。
キスシーンは何度かあるのですが、Hシーンは一度のみ。
でも思ったことがついつい口に出てしまう聡は、やはりなんでかエロかった。

当然ながら日本酒を飲むシーンがとても多くて、特に香りに関してはこちらにも香ってきそうな描写がされているので
ほんとうに日本酒が飲みたくなってきます。日本酒片手に夜に読みたい本です。

3

仕掛けたのはどっちだ?

萌えど真ん中~!幼馴染、同級生ものが好きなのも、高校生ものが好きなのも、友情と恋情の間をうろうろしているのがデフォルト萌えだからなのです。この作品はサクッと進むお話がお好みの方にはオススメできないかも…。

高校は一緒だったけれど、一度も同じクラスになったことがなかった佐々木聡と四條春海。卒業後に同じ商業系の専門学校に入り、そこで一気に親しくなった二人のうろうろラブストーリー。

彼らが専学を卒業して4年。パチンコ帰りの聡は、たまたま東京で営業回りをしていた四條と再会します。口うるさいオカン気質の四條は、相変わらず酒・煙草・ギャンブル好きのちゃらんぽらんな聡に小言をいわずにはいられません。二人は正反対のキャラなのに、ウマが合うというのか、実のところ深く影響を与えあっていた仲でした。偶然の再会を機に、相手の出方を推しはかりつつ、じりじりと間合いを詰めていく彼らの心理戦に萌え悶えます!

語りの視点は聡ですが、彼が四條にムラっとする場面というか、欲情を覚える四條のパーツに、一緒になって逐一萌えました。(手とか汗とかセリフとか…。四條萌え♡)

聡が初めて四條の存在を認識したのは、高校文化祭で行われた剣道の親善試合。四條が地味に剣道男子ってところが、萌え増量に一役買ってると思います。武道男子って、ストイックなエロスを感じません?

四條が静岡にある造り酒屋の三男坊というのもあって、このお話を盛り立ててくれるのは上質な日本酒。お酒の力を借りて交わすキスの描写がエロい…。ついでに最後のお約束もエロいっ!!

恋愛感情に近い独占欲を親友に抱きながら、友情でしか得られない心地よさを手放したくない。友情を壊したくないのに、物理的に近づくと抗いがたく欲情してしまう…。そういう葛藤が読みたかったので、まさに理想的なお話でした。サブキャラも生き生きしていて、キャラの中で唯一女のコの理佳ちゃんが一番男前だった。←BLあるある

王道の再会モノですが、再会する前から既に生まれていた感情を聡が自覚し、ドツボに嵌っていく段階が切なかったです。そこが楽しめるか否かの分かれ目。ノンケの聡にとって、四條だけは特別!っていうのもベタなテーマではあるけれど、作家さまの描き方がツボだったので個人的には大満足の展開でした。焦れったいのがお好きでしたらオススメ!

ちなみに、Kindle版の電子は挿絵がありましたが、正方形のメッチャちっこいやつです。全然見えねー。

1

口当たりの良い日本酒を飲むようにさわやかにするする読めましたよ。

日本酒の蔵元の三男坊・四條と酔った勢いでキスをしてしまった聡。
その後、疎遠になりふたりは4年後に偶然再開し
またキスをする・・・

蔵元の三男坊に飲ませてもらった極上の酒の味が忘れられなかったのか
あの時のキスが忘れられなかったのか
聡は、離れている間も四條の家の酒にこだわりつづけるわけです。

ふたりともノンケ。
一途に片思いしてるというような純愛ではないのですが
キス、キス、キス、そしてキス。
理由のつかないキスを繰り返すふたりに焦れ焦れしました。

蔵元という設定なので酒の流通、品評会などの説明が入るのですが
それほど詳しく取り上げもせず
かといってなんちゃって知識でもなく
ほどよい日本酒豆知識程度なのが嫌味がなくてよかったです。
読みやすかった。

絡みは、ふたりともノンケで、受け攻めの担当をどういう風に
割り振るのかな?と思ったんですよね。
普通にふたりとも攻め×攻めな印象だったのでリバってくれてもよかったな。
どっちが攻めるのかも、もちょっと悩んでほしかったな。

1

恋の雫は日本酒

蔵元の息子と適当に要領のいい聡は、高校・専門学校が同じの同級生。
パチンコ屋を出たところで、再会をする。

その後、ちょくちょく顔を会わせて蔵元での話したり距離を縮めるが、なかなか思いを伝えられずにいた。
日本酒によって、店まで出した聡は、酒の力をかりながら伝える・・・

0

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