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表題作提督閣下のロマンス

アーサー・デイビッド・ウォルター提督、30才
津々井弥玲、提督秘書、20才

あらすじ

目の前で両親を海賊に殺され、天涯孤独となった弥玲は『海の安全を守る』と高い志を胸に世界海軍へ入隊した。中央本部に配属された弥玲は異例の大抜擢で提督・アーサーの秘書に任命される。七つの海を統べる彼は司令官時代には無敗の戦歴を誇る金髪碧眼の美丈夫で、弥玲にとって神にも等しい存在。だが憧れていた男の実態は不埒でいい加減。秘書の弥玲にセクハラ三昧の毎日で―。

作品情報

作品名
提督閣下のロマンス
著者
六堂葉月 
イラスト
前田紅葉 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861342035
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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

足長おじさんみたいなノリかも

海軍提督とその秘書官との10年愛みたいなラブなのですが、なにやら足長おじさんって
雰囲気もあるんです、秘書官の受け様は10年前に海賊に襲われ、両親を惨殺され
受け様自身を瀕死の重傷を負いながらも、駆け付けた海軍兵士になんとか助けられ
一命を取り留めるが、両親の仇を打ちたくても襲われた時の怪我がもとで、海兵に
なる事は出来ず、受け様は文官としての道を進む事になるのです。
そして、海軍学校の書記官クラスで首席を守り通した受け様は卒業後の進路が海軍の
中央本部で、更に提督の秘書官に任命される事になります。

海軍でも武勇で有名で統率力に優れた美貌の提督の秘書官になった受け様ですが
尊敬する高名な提督から就任そうそう毎日セクハラされてからかわれる毎日に困り気味で
毎日提督に小言を言っているような受け様ですがその愚痴を唯一伝える事が出来る
相手が、10年前に海賊から自分を助けてくれた海軍を退官した恩人で、受け様は
10年前から恩人と手紙のやり取りをしているのです。
10年間受け様の心の支えであった恩人に日々手紙を書くことが受け様の安定剤なんです。

そんな提督に振り回される日々の中で、提督が外遊へ出向くことになり、その航海に
受け様も同行する事になる。
船に慣れていない受け様の為に提督と同じベットで眠る事になるのですが、初めは
提督を信用できなかった受け様ですが思いがけず紳士な態度で悪戯も仕掛けない
攻め様に、そして過去の出来事で魘される受け様を守るように下心なしで抱きしめる。
セクハラ三昧で、仕事もサボり気味な提督の船での生き生きとした様子に惹かれていく。

そして上陸した先で、受け様は父親の仇と出会うが、その相手は貴族となっていて
愕然とする受け様なのですが、その相手が持っている指輪が父親の物だと確認して
仇を打ちたいと思い詰める。
しかし、相手の罠に嵌り受け様は危機に見舞われる。
そこで攻め様に助けられ、しかし、相手は貴族で受け様の代わりに仇を打とうとする
攻め様に後に責任が掛かる事態を考え、受け様は攻め様を止める。
そこで、10年前に受け様を助けた恩人で文通を続けていたのが攻め様だったと知る。

10年前の出会いから、二人の心はいつも共にあったと感じるストーリーで、
どこか足長おじさんを彷彿とさせる内容でもあるのです。
既刊で「海賊王は虜を愛す」のスピンオフでちらっと前作の二人も登場しています。






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