君に沈む

kimi ni shizumu

君に沈む
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×23
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
48
評価数
15件
平均
3.3 / 5
神率
13.3%
著者
 
媒体
コミック
出版社
茜新社
シリーズ
EDGE COMIX(エッジコミックス・茜新社)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784871829465

あらすじ

「すきなヒトと一緒にいたいって思うのは、それは自然なことじゃないのか?」女の子としか付き合ったことのない妹尾は、ふとしたきっかけでゲイの小説家タカタを好きになった。けれど、性格も環境も何もかも異なる二人の間には微妙に温度差があって・・・。

表題作君に沈む

塾講師で喫茶店のバイト 妹尾
マスターと不倫していた小説家 タカタ

同時収録作品スウィートベイビー、ヘヴィーベイビー

同時収録作品ロリーポップ

高校の同級生
高校の同級生

同時収録作品larghetto

デリヘル 樫井
客の学生

同時収録作品置き去り/スパァク

その他の収録作品

  • ドリップ
  • LES FEUILLES MORTES
  • SEED
  • 有罫入り
  • センカイ。
  • ソリスト
  • 幸福な男

評価・レビューする

レビュー投稿数4

イシノ作品にこの方向を求めていないのかも。

イシノさんはとても大好きな作家さんです。
「room share」が一番好きですが、「椿びより」も大好きです。
大体、好きな作家さんは当たり前ですが作家買いするのですが、イシノさんは時々個人的には苦手なタイプの痛い話をガツンとか描かれるので、買った後で「今回はこれか!」と叫ぶ事があります。
これが、そのタイプのコミックスでした。

だからといって決して嫌いではないのですが、リアル過ぎてつらいというか。
BLは虚構を楽しんでいるので、自分はある程度作り物の安心感が欲しいのだろうなあと思っています。

表題作はそこまでではないですが、売りの子や痛めつけられたい子の話がちょっと重いです。
この重さも本来は嫌いではない筈なのですが、イシノ作品にこの方向を求めていないのかも。

「ソリスト」と「幸福な男」は好きです。
特に後者は、「my dear」に繋がって(?)います。

2

ハズレ無しの短編集

短編集です。
オサレ系です、自分はオサレ系だとどうも一歩引いて距離を取って読んでしまうという悪い癖があるので萌2評価ですが、そうでなかったら神評価を付けていたと思う。

どの話もハズレが無いです、センスが良くて成程なーと思わせるストーリーと捻りの効いた展開や終わらせ方は流石。
自分的には「ドリップ」が気に入りました。
失恋した男を無理矢理、蟹専門店に連れて行ってひたすらに黙々と2人で蟹を食べるのですが、効果音も無い台詞もなくただ蟹を食べる。
そのシーンが妙にエロティックで良いのですなー。
こういう所に漫画センスの良さが伺えました。

神評価に限りなく近い萌×2です。

3

間を語る

内容は多分殆どの人の口に合う筈です。
障害になるとすれば絵柄なのですが、
厄介な事にこれ等の物語はこの絵で
語られないと説得力が多分半減します。
作り込まれた華美ではなく、叫び出す様な
殴り描きではなく、ただありあわせの紙に
さらりと描かれた様なスケッチの累積。

心情を整理する為のスケッチは、時に
意気込んで作られた芸術より雄弁なのです。

6

ゲイであることのタカタの切なる気持ちが心に痛いです。

「椿びより」でほのぼのしたマンガを発表したイシノさんの前作は、とてもディープでナイーブで繊細な気持ちを表現した短編集です。
くねくねした線と、白ヌキ多めの画面に黒のベタが印象的な絵と、醸し出す雰囲気も注目です。

☆「ドリップ」以下3作は、ゲイのタカタの心情が切ない話です。
夜は塾講師、昼は喫茶店でバイトをする妹尾と、妻持ちの喫茶店店長の浮気相手の作家のタカタ。
タカタは報われない愛に、店長が奥さんと離婚するかもという淡い期待を抱いていたのですが、奥さんの元へ戻ると聞いて落ち込む。
ゲイが理解できない妹尾でしたが、悲しい恋をしているタカタが気になってカニを食べに連れていく。
そのカニを食べるシーンが、何ともエロティックなのです。
最初タカタは泣きながら食べているのですが、段々集中して、口元のアップシーンはゴックンものでした。
それから、タカタは現れなくなり、偶然の再会から妹尾は家に通うように。
タカタの苦しみ、悲しみ、想いがその後わかってきます。
ゲイには子供をつくるということができない、その絆を何に求めたらいいのか。
妹尾はノンケの人だから、女性とそういった幸続きせを選んだほうがよいのではないのか?
ゲイであるが故の寂しさが、周りの人間によって知らされ、気が付く妹尾。
子供を作ることができないタカタが野菜を育てているのも、妹尾の妹に子供が生まれたことを自分の事のように喜ぶことも、家族とか絆とか、そういったものへの憧れだとおもうのです。
きっとこの二人はとてもよい関係を築いていくことができるんじゃないかな。
タカタの気持ちがセツセツと胸に訴えてきて切なかった。

☆「スウィートベイビー、ヘヴィーベイビー」は元恋人の再会の話。
一方の結婚によって終わりを迎えた二人が、友人の結婚式で再会。
まだ片方は想いを残しているようなのですが、結婚した方は本音を見せない。
でも、、、言えなかった本当のこと、、、これも最後に胸にキューンと来る切なさ。

誰もを虜にしてしまう、無表情な出張ホストのカシイに関する話が3編。
他に学生リバ、SMカップル、寂しがり屋、幽霊のお話があります。
最終話の「幸福な男」ではまだ見ぬ恋人の代わりにクマのぬいぐるみを抱くサラリーマンが登場しますが、これは近日単行本でメインになって登場します。

全体的に暗いトーンかもしれませんが、胸をつかんで離さない、心に残る作品郡です。

7

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