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表題作Fortune 君と出逢うために 上

エルネスト:トップモデル
加瀬峻裕(タカヒロ):カメラマン見習い

あらすじ

パリのカフェ。トップモデルのエルネストは、自分を隠し撮りしていた日本人に厳しい言葉を投げつける。てっきり観光客だと思った彼・タカヒロは、カメラマンだった。出会いは最悪だが、不自由な身体で一生懸命に写真を撮り続けるタカヒロを、何かと構うようになるエルネスト。しかしまともにモデルを撮れない上に、全く自分に馴染もうとしないタカヒロに、次第に苛立ちを覚え始める。人間と向き合えなくなった青年と、真剣に人を愛したことの無い人気モデル。二人の出会いの先にあるものは……?

作品情報

作品名
Fortune 君と出逢うために 上
著者
神谷和都 
媒体
漫画(コミック)
出版社
松文館
レーベル
ダイヤモンドコミックス
シリーズ
Fortune 君と出逢うために
発売日
ISBN
9784790120025
3.7

(9)

(3)

萌々

(1)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
34
評価数
9
平均
3.7 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数4

じっくり

あとがきにも書いてありますが、普段はホラーを書かれているらしく、私も携帯のマンガで見て『昔雑誌で立ち読みした絵だ』ぐらいの気持ちで読んだら……ハマりました。

たまにすごく急いでるな、とか、ちょっと足りない、と感じる作品が多い中、エルとヒロの出会いから嫉妬からウジウジモジモジetc.まで、じっくり描かれてます。
小説を一冊読んだぐらいの満足感はありますよ。
少し人によっては『重そう…』みたいな印象があるかも知れませんが、今時のなんでもありのBLの中ではスパイスの一部だと思います。

それより、絶対恋愛要素、萌えのほうが多いです。
とくに男前のエルネストが嫉妬に燃えてくるあたりから可愛いです。



2

惹き込まれる

2007年発売ということで絵柄は古さを感じますが、ぐいぐい読ませられました。

それにしてもまだ23歳なのにタカヒロが背負っているものがかなり重い…。
戦争カメラマンとして赴いた先で内戦に巻き込まれて身体障害(右足不自由、右耳聴力喪失、右手機能低下、顔などに傷跡…多分服の下もなんじゃないかな?)、精神的トラウマ発生。
後ろ向きで自信なさげ、極度の怯えっぷりは彼の体験を思うと仕方のないことだと思う。
戦争カメラマンを体験する前のタカヒロはどんな子だったんだろう…。
動物とキャッキャッしているタカヒロを見ると、きっともう少し違った感じだったんじゃないのかな?って思うからやるせない…。
“人”の写真だけを撮ることができないのって、やっぱり内戦が原因なんじゃないのかな。
人同士が殺し合う…そんな場に巻き込まれたから、“人”が怖いんじゃないかな…。

無自覚にタカヒロに惹かれて構いにいくエルの言動は流石トップモデル…俺さま節炸裂させてるのでタカヒロ含めて周りは振り回されまくり。
でもタカヒロが困ってたりしたら助けるし、ゲロすら厭わない。
(嘔吐を我慢しようとすると指を突っ込んで吐かせようとするレベル)
足が不自由なタカヒロをひょいっと立たせるのがなんとも好きですw
他の人がそれをしているのを見たらわざわざタカヒロがいる裏口まで行って嫉妬心丸出し。(※全く通じずw)
更には禁煙1ヶ月後にキスしてくれるって約束してくれるなら禁煙するって言い出すし(。-∀-) ニヒ♪
結構独占欲も強い人です。
そのため勘違いからエルが大暴走してどえらいことに…。
キスされただけでだいぶとパニクってるタカヒロに無理矢理行為迫ったら…だめだろう!

2人のそばにいるリオンとロニーが良き理解者。
リオンはタカヒロの事情色々知ってるんだろうな。
ってかエルとリオンが恋人同士って噂あるみたいだけどデマっぽい気がする。
ロニーは事情把握どこまでしてるんだろう?
タカヒロが同僚にからかわれてたとき、極度の動揺原因知らなかったからな…気がかりではあったみたいだけど。
エルが突っこんだおかげで同僚たちから理解が得られて、和解して良かった(*´∀`人)

2

苦にならない重さ

元は同人誌で継続していたシリーズとの事で、
その所為もあってか変な腰の折られ方をされず
安心して読み進める事が出来ます。

人との接触を器用に出来ないトップモデルと、
彼に憧れを抱く心身に傷を負ったカメラマンの卵。
二人の運命の糸は絡み合いながら何かを紡ぎだして
ゆきます。
この巻で性行為はでてきませんが、それはタカヒロの
内面の問題に端を発するもの。ただその重さは
決して不快なものではありません。
主題としての重さであって、進行の拙さとしての
重さではないのですから。

1

あっという間に読めました

初読み作家さんです。
電子書籍サイトで無料だったので、絵柄的にどうかな~?と思ったのですが、試しに読んでみました。
2007年に発行されているようなので、流石に絵の古さは感じるのですが、お話は先が気になってぐんぐん読んでいけるような感じで、あっという間に読み終わってしまいました。
主人公が人気モデルとカメラマンということで、舞台は華やかな世界というイメージですが、お話自体は真面目でシリアスです。
カメラマンのタカヒロの過去と、カッコいいモデルのエルネストを取り巻く人間関係がお話の主軸だと思うのですが、両方とも楽しめました。
欲を言うと、私の好み的にはタカヒロの性格がとても自信なさげで、あんなに「ゴメン」を連発してくれなければいいのにな~と感じるところもあるのですが、彼の過去を考えると致し方ないかとも思います。
エルネストは流石に成功しているだけあって、自信家で俺様なキャラ。
そんな彼がタカヒロに振り回されているのを見るのがまたキュンキュンしました。

0

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