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表題作がんばる王子様

ルシエル・ウォーリック,28歳,受様の恋人で教育係
高塚理央,20歳,欧州小国の大公殿下になった大学生

あらすじ

ヨーロッパ小国の大公殿下・理央と教育係のルシエルは秘密の恋人同士 日本で育ったため、「オマケの王子」と言われる事も多く、まだまだ勉強中。 そんな理央を支えるルシエルは、相変わらず厳しいが、二人きりの時は熱烈な愛を言葉と身体で伝えてくれる そんな中、大公としてチャリティーパーティーを開くことになった理央。無事に成功したかに見えたその夜、理央にさらなる試練が……!!

作品情報

作品名
がんばる王子様
著者
髙月まつり 
イラスト
こうじま奈月 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861342172
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

無害な君主制としてオーデン王室は生き延びられるの?

なりゆきで王子様に「なってしまった」(多くの王室は「すでにある」のではなく「作られる」んですね、これはお勉強になる)主人公理央。しかも、姉は「王妃」として大々的に歓待されたのに、自分はオマケ扱い。おまけに教育係のルシエルに美味しく食べられちゃうってどーゆーこと?

というのが前作までのおさらい。
さて続刊のこの作品では、美味しく食べられる状況は変わりませんが(^^;)、少しずつ自分が仕立て上げられる過程を(いやいやながら)受け入れようとしていることが窺えます。もちろん、そのいじらしさが見ている側にはかわいいものとして見えてくるのでしょうが、でもそのかわいい仕草は一体どのようにして見えるのかな?と考えるとおそらく既存のBLの外側に出てしまう作品かもしれません。

ということもあって、王子様というのを「萌え属性」から引きずり落としたのは確かなんだけど、どうもそこで読み手に違和感を与えちゃっているのかな、と推測はします(私はというとこういう切り口は斬新なだけに評価したい)。ですが、その違和感がないと何で理央がもどかしい自分の感情を受けとめようとするのかが全く見えてきませんし、その感情を私たちもまた受け入れてあげないとこの作品は真の意味でハッピーエンドにならないのではないでしょうか?

2

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