奴隷船

奴隷船
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
9
評価数
4件
平均
2.8 / 5
神率
25%
著者
 
媒体
小説
出版社
日本文芸社
シリーズ
Karen文庫(花恋文庫 小説・日本文芸社)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784537141078

あらすじ

兄だけを見ていた。いつの頃からか、それが単なる肉親の親しみの域を越えているのに気づきはじめた…。女とも男とも知れぬ、凄まじい美貌を持つ少年・魔周郎の実の兄への道ならぬ恋は、押入強盗に、よってたかって汚されたことによりもろくも崩れさる!美少年の魔性の目覚めを描く『魔周郎』他、SM問題作『奴隷船』等を収録。

表題作奴隷船

下級船員、浅黒い肌、黒髪トーマス・マクルーア
貴族で少尉エリック・モートン

その他の収録作品

  • 魔周郎
  • 緑の瞳の

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レビュー投稿数3

耽美小説は文章の上手さが大きいなー

矢萩さんは初読み作家さんなんですが、どうやら小説ではなく商業ではレディースマンガで活躍されていた方の様です。

うん、確かに文章は下手ではないんだけれど、普段マンガを描いてる人が小説を書くとこういう風になるんだよなーって感じです。
マンガで基本は出来てるので、分かりにくくは無いし文体滅茶苦茶とかそういう訳じゃないんだけど、何というのかな、えーとともかくマンガを描いている人の小説だなあとしか、まあどこがそうなんだと上手く言えないんですけど。
マンガでなら大コマを取る部分を繰り返しで表現したりとかあえて言うならその編かな、やっぱ上手く言えないなあ。

短~中編集です。
まさにかつてのJUNEが彷彿される耽美っぷり。
しかし自分は元々耽美がそんなに好きではなくて、ただその卓越した文章力や作家の耽美に込める情熱みたい勢いに押されている部分が大きいのですな。
矢萩さんは耽美への情熱は凄く感じるのですが、圧倒するには文章力が足りない。
決して下手ではないんですが、耽美に引きずる程の上手さが文章に無いんですよ。
それなので自分は今ひとつ乗り切れなかった。
耽美が好きな方なら楽続きしめると思いますです、はい。
矢萩さん自らの挿絵もまさに耽美ーー!!

ちなみに矢萩さんは1949年生まれだそうです、著者紹介欄見てちょっと驚きました。

2

JUNEというより、内面に潜む欲望をむき出しにしたエロスのポルノなのですが・・・

これを読んだら、もう"ウノウコウイチロウ”や"団鬼六"なんてかわいいものです。
全編にわたって、内に潜む欲望がSMの形に変化して姿を現し、見事におどろおどろしい、BLとは呼びがたい淫靡で醜悪なエロスに堕ちてゆきます。
「エロスの異世界空間へようこそ」
そんな作品郡です。

表題作、恋人の士官とのつかの間の逢瀬に物足りなさを感じる主人公が、その目をひく容貌の黒髪の男に支配されることに欲望を満たされ、奴隷となる話。
どんなになぶりものにされても輪姦されても、彼から与えられる快楽と嗜虐の快感にあらがえず、どんどん堕ちていく主人公は、もはやその人格さえも性奴として成り下がりますが、ある意味欲望を昇華させた形の結末とよべるのではないでしょうか。

また「魔周郎」では内に潜む夜叉が、残虐なSの男の出現により表面化し、自分の内なる欲望をあらわにして、兄と契る凄惨な関係を表現しているようです。
冒頭、兄が見る夢が最後の弟との交わりとリンクしているところが印象的です。
凄まじい暴力に快感を得る男の行為に、少し苦手な人はいるかもしれません。

「緑の瞳の」これは、JUNEってつくづ続きくチャレンジャーだと思わす作品。
耽美を飛び越えて暴力とSEXで主人公が壊れていく話ですよ。
一人の綺麗な少年が、その内に秘めた暴力で教師を犯し、その教師は残虐さにマゾヒズムを目覚めさせるも、血を見ることで理性が戻り、その結末は悲惨なものです。

自分が心の底に眠らせて表に出さない願望を、他者により目覚めさせられ覚醒し、壊れていく・・・
実にエロティックな作りであり、後読感から考えるとやはり耽美なのか、と思わざるを得ません。

2

ちょっとアラブの香り、奴隷船!

中身は、短編三作品がはいっていまして・・
「魔周郎」ちょっとかわいい系の少年が、強盗にレイプされて一皮むける伝奇譚です。
ちょいかわいいが、むちゃ妖艶に変化してお兄ちゃんを喰いにいきます。
喰いにいくで、お話はおわっちゃうのでむさぼるシーンはないですが・・残年o(>ω<)o!!。
次の「緑の瞳の」これは、よかったです。これで是非長編を書いて欲しいと思える作品。
高校教師が、素行の悪い生徒にレイプされ正気を無くし、「窮鼠猫を噛む」で生徒を射殺してしまうのですが、精神を崩壊させた主人公は、恋人(警察官)に介護されているところで終わります。
教員としてのモラル、暴力をふるう生徒への畏怖、隠した性癖、そんな揺れる高校教師の心が痛くて、好きな作品です。
そして本のタイトルになっている「奴隷船」怖そうなタイトルですが、こわくないです。
貴族の青年が、下級船員の性の奴隷になるという話です。荒々しく犯されたいとちょっと誘い受け?(笑) だもんで、奴隷になっても全然痛くない!
そのままスペインにさらわれても、楽しいセックスライフが待っていると想像されて、アラブの富豪にもらわれていくっぽ続きい楽しさがあります。
いろいろなSMの形を提供してくださった矢萩先生、痛いとうわさの同人作品も読んでみたくなりました!

1

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