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これ、案外好きかも。
古本で見つけて何気なく購入。
ちるちるではレビューも評価もなし、Amazonの評価も低い、
ということで全く期待しないで読んだのがかえって良かったのが、案外面白かった!
最初っからなんちゃってハードボイルドだけれど、甘い濡れ場……
そして、時は流れ……
複数の組織から狙われる、巨万の富を生む謎の新薬。
その開発の最終段階を担える唯一の人物・博士は、
命の危険から逃れる為に無法地帯と化した離島に隠れ住んでいる。
博士に試薬を届ける為に、製薬会社のスタッフと案内人兼ボディガードというチームが4組、
かつては煌びやかなリゾートだった(TDLみたいな?w)その島に向かう……
とまるでロールプレイングゲームみたいなお話。
出てくるキャラもそれにふさわしく、いわゆる(笑)って感じのラインナップ。
黒髪に黒い瞳、黒ずくめの装束、裏の社会で育ち生きてきた凄腕のシュンライ。
彼が組むのは、製薬会社のスタッフとして現れたかつて曰くのあった正体不明の男・アカツキ。
シュンライにこの仕事を持ってきた氷魚は、10代の美少年の容姿だが年齢不詳のハッカー。
彼らを狙うマフィアのドSな玄冬は、危ない美貌の部下を引き連れている。
話はチープと言えばチープで、深みや思いがけない展開を期待しちゃいけないが、
キャラ萌えもして、読み進めるのはなかなか楽しく悪くない。
二人の恋は、運命の出会いというか一目惚れというか、惹かれ合うまでの心情なんざないし
血まみれの中で抱き合ったりしているんだけれど、実は純愛でキュンと可愛らしい。
全3巻きだそうで(知らずに読んだ)、確かに事件は途中だが、1st ステージ終了という感じかな。
暁目線の短編で彼と氷魚の素性が明かされ、次巻に続く。