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表紙絵からわかる通り、トライアングルちっくなお話。
主人公は高校生の加賀谷竜。
ゲイ告白し、父親と大喧嘩して従兄の家に居候しています。
同じクラスの優等生・鳴瀬義人と関わるようになるが、義人の弟・真也が近づいてきて…
義人と真也は母が違い、真也は義人を憎んでいて義人の友人や恋人との関係を壊してきたのでした。今回も竜を言葉巧みに家に呼んで薬を使ってレイプ、それを部屋に呼びつけた義人に見せつける、という凶行。
2人のいびつな関係に巻き込まれた竜は…?
…と展開していくんだけど。
義人に惹かれている竜。
竜を案じて俺たちに近づくな、と距離を置く義人。
竜に執着してくる真也。
この微妙な三角形はどう動いていくのか。
初めて読んだ時は結構驚いたんですよね。へ〜〜ぇ…って。
今再読してみると、これはこれで納得というか。
義人ってクールで理知的な風なんだけど、実は「自分」が無くて状況に流されてきた人だと思ったんですね。これは両親のせいでもあるんだけど。
一方真也は、はじめ酷すぎた、でも弱みを見せる事をためらわないし、竜と同じで可愛く見えてきた。
これは竜がキッチリ躾けて、情熱的なワンコに育てていけそう。
義人もこれから「自分」を取り戻してガンバレ!
腹ちがいで因縁のある兄弟、義人と真也の間で揺れる、男前受けの竜との三角関係。どっちとくっつくの?を楽しむ作品なので、ネタばれレビューしておいてなんだけど、ネタばれは読まないほうがいいし、↑の情報登録も見ないほうがいいと思う。
以下ネタばれ。
義人のことが好きだったという竜ですが、竜と義人の気持ちがそこに至るまでの描写が少ないため、好きだったとか惹かれていたという言葉が、かなり空回りしています。「竜の方が大事だ!」なんて突然抱きしめたりするので、いつのまに好きに?とちょっと置いてけぼりに…。しかもその後、目の前で真也に犯される竜を助けることもせず…(-_-;)
二人の関係がこれからと言うところで登場する真也は、邪魔するけどどうせ振られちゃうんだろうなという立ち位置だったのに、その強引さでいつの間にか竜の心の中心に居座っているのが面白かったです。
真也の子供じみた執着が、我儘だけど可愛くて同情を誘うので、竜が絆されてしまうのにも納得です。私は水名瀬先生が好んで描く、年下の強引なタイプがとても好きなので、「レイプされた相手に絆されるとかないでしょ」と思いつつも、真也とくっついて嬉しいと言うジレンマでした(笑)
義人と竜の気持ちが盛り上がる様子がもっと丁寧に描写されていたら、「どうして義人とくっつかなかったのー!!」とカップリングに納得できなくなっていたかもしれないけれど、もっとストーリーに深みが出たのではないかなと思います。
BLにはまった初期に読んでいた水名瀬さん。懐かしく読み返してのレビューです。とにかく、絵が綺麗なので好きな作家さんです。今回は、仲の悪い兄弟に関わることで、トライアングルラブに翻弄されるお話です。
竜は、誰ともつるまないクラスメイトの義人が気になっていました。ひょんなことから話してみると、意外とイイ奴だと知るのです。
そして、義人の忘れ物を自宅に届けたことで、義人の弟の真也と知り合うのです。
人当たりのイイ真也に気を許した時に、真也の兄への復讐に利用される竜。その時に義人が好きだと気付きます。おまけに、復讐のために利用されたはずなのに、真也が竜に好きだと告げてくるのです。
いつしか竜は、子供のように甘えて独占欲をぶつけてくる真也から目が離せなくなります。
私は、口では竜が大事だと言いながら行動に移さない義人より、感情をぶつけてくる真也の方が好きなので、満足なカップリングです。竜は受けだけど、男前でカッコ良くて好きです。
番外編では、竜パパのカッコ良さと、息子バカなのが堪能できて、気に入ってます。
水名瀬さんの作品に出合ったのは「同居人の美男」を初めて読んで、ストーリーもイラストも好きになったので、作家買いをしました。
「アンバランスね熱」は三角関係のシチュが好きだったので読むのワクワクしてました。
初めは義人とくっつくばっかりだと思っていて、読み進めていくうちに、もしかして2人とくっつくのかなとおもったけれど、まさか真也とくっつくとは。
でも途中で真也とくっついたらいいのになって思っていたので満足な展開でした。
昔、義人の恋人だった女を強姦したんじゃなくて、女から誘ってきたのに、女を庇って強姦していたことにしていたんて。。。。
水名瀬さんの作品、もっと好きになっちゃいました。
人と距離を置く級友・義人に何かと気をかけ、親しくなっていく竜(受)は、義人に魅かれて行くけれど、義人の弟・真也(攻)に無理やり抱かれてしまう。
真也に怒り…義人に立ち入るなと言われ、二人から距離をおく竜。
竜を好きになり、何かとまとわりつく真也。
竜は、真也の孤独な心を受け入れ、だんだんと心を許していく。
どんな理由があるとしても、愛もないのに無理やり抱く真也のは許せない(>_<)。
だけど、それよりも許せないのは、そんな竜を助けなかった義人だ(怒)!!!!!
「弟より竜が大事!」と言っておきながら、何故助けないのよ~。見て見ぬふりですか(怒)。
竜は、あんたたち兄弟の諍いに巻き込まれて嫌な目にあってるんだよ~、恋人でなくても友達だとしても助けるのが本当だろう(怒)
竜だって、(助けてもらいたかった…)て傷ついてたのに…後から土下座しても許せないし、その上、「俺たちの間に立ち入るな」ですって~(怒)。
いくら、真也に負い目があるとはいえ、自分の好きな人も助けられないようなら、竜の恋人になる資格はない!!!
あんなみたいなのが、お嫁さんとお姑さんの争いも見て見ぬふりをして、どっちつかずでフラフラして、お嫁さんもお姑さんも不幸にするそんな駄目旦那になるんだよ~(>_<)。
自分さえ我慢すれば全てが上手くいくなんて考えて、周りの気持ちを考えないんだよ~。
真也は、酷い事をしたけれど、竜を愛したことによって今から人間的に成長していくだろうし、ちゃんと手懐ければ、可愛い下僕になってくれそうだし、何があっても、竜を守ってくれると思うから、最後は納得のいく終わりかたでした。良かった…良かった。
竜は愛すべき人なので、竜を恋人にできた真也は幸せです(^-^)
義人も、愛する人を守れるように成長してほしいです。
まずは、弟の幸せの為に家を継いで、社長になってください(^O^)。