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優しい人ばかり

おとなしくて引っ込み思案な自動車セールスマンの直矢。
先輩の田村から回してもらった顧客の小説家が、7年前に突然姿を消した幼馴染の司だった。
傲慢な態度を崩さない司と、何も言わずに引っ越していってしまった司に抱くわだかまりもあり、なかなか素直に向き合えない直矢。
そんな時、優しい先輩・田村と寂しいクリスマスを過ごすことになり、強引に迫られて司のところに逃げ込んでしまったため、3人の関係が流れ出します。(子どもの頃から優秀な兄と比較され辛かった過去があり、実家には帰りたくない直矢なのです。)
田村絡みで風邪をひいたりやけどをしたり、どうにもドンくさい直矢。その度に面倒を見ちゃう司との関係がだんだんとほぐれてきます。寡黙な司にも内に秘めた複雑な事情があったのです。        つづく・・・

ちょっと迫り方を間違えただけで、直矢に拒否されちゃった田村先輩があまりに報われませんが、次巻では・・・んーーー・・・

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クール攻めxどんくさ天然受け

ドラマCD聴きたくて原作も読んだんですが、1996年出版ということで、ちょっと懐かしい感じのする絵柄でした。
登場する主要キャラたちは、基本的みんないい性格の人達です。
主要3人の三角関係が軸になって進んでいくんですが、そこに主役二人の家族の問題も絡ませてあります。

私は結構優しい先輩の田村さんを気に入っていたので、告白されてキスされた後の村瀬の拒否り方が大げさすぎるというか・・・。
別にあのくらいいいじゃん、と思ってしまったんですが(だってあの位、今のBLじゃ当たり前(笑))・・・。
これも時代の流れなのかしら??

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幼馴染み&再会もの!

全体的に古さを感じますけど、ストーリーはお気に入り。
不破先生らしい心地良いストーリー展開を楽しめます。
全2巻に渡り、穏やかで優しい気持ちにさせてくれる作品でした。

車のセールスマンとお客として偶然再会する、幼馴染みの直矢と司。

ある日、会社の先輩で、いつも直矢を気にかけ可愛がってくれている田村に襲われかけた直矢が、助けを求めた先は司の元でした。

小さい時から両親に兄と比べられ、自分に自信がない直矢は、兄への深いコンプレックスを抱えているので実家には帰れません。
そして、両親の離婚、父親との確執など複雑な思いを抱えている司もまた、実家というものをなくし、小説家になり1人で暮らしています。
そんな2人の再会が、それぞれの壁に向き合うきっかけを作り、乗り越えお互いに変わっていくお話です。
2人が恋に落ちていく物語だけでなく、それぞれに家庭の事情を抱え、2人を取り巻く様々な人間模様も一緒に描かれていきます。

2人の間にもある、昔の複雑な確執のせいで、再会してからもぎこちない司と直矢。
田村事件がきっかけで(笑)
風邪を引いたり、火傷をしたり、鈍臭い直矢をほおっておけない司。
何かと見兼ねて手助けしていくうちに、徐々に関係も軟化していきます。
でも寡黙な司は、ずっと内に秘めた直矢に対する熱い想いも抱えていて…。
気になるところで2巻に続きます。

このお話で忘れてはいけないのが、直矢に恋する田村先輩!
仕事もできて、優しいいい男なのに、いつも唐突すぎる行動が、不憫な結果ばかり生んでしまう…
可哀想なキャラでもあり、楽しませてくれるキャラでした。
でも彼がいたから、直矢と司は再会し、恋心が芽生えていったので、このお話には欠かせない存在です。
私は田村先輩贔屓なので(笑)
この後に出版された『パーフェクトワールド』全3巻もオススメします!
もちろん『優しい関係』もオススメです!

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