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表題作言葉がなくても

城栄重・元サッカー選手で現スポーツショップ社長
外川・城の店を担当しているスポーツメーカー営業

あらすじ

彫りの深い野性的な容姿に火傷の痕を隠した男、城栄重。
ガイズスポーツの社長であり、かつて有望視されたサッカー選手だった彼と、美人で有能な営業マンの外川は恋人同士だ。
以前城に強姦されたことがある外川だが、今は甘い時間を過ごしている。
しかし、城の仕事のパートナーとしても外川を側に置いておきたくて…。
城の独占欲に困惑しながらも溺れていく外川。
ある日城の友人で、ガイズスポーツ2号店の店長、迎にナンパされたことで、2人の間によそよそしい空気が流れてしまい―。

作品情報

作品名
言葉がなくても
著者
火崎勇 
イラスト
朝南かつみ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
シリーズ
甘くなくても
発売日
ISBN
9784775511213
3.5

(10)

(2)

萌々

(2)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
34
評価数
10
平均
3.5 / 5
神率
20%

レビュー投稿数2

恋人同士になってからが、スタートです。

攻・城栄重 スポーツショップ社長
受・外川 スポーツメーカー営業

前作の「甘くなくても」の続編です。

恋人同士になった城と外川ですが、甘々な日々を送りながらも、お互い仕事に励んでいます。
外川は城の会社へ転職することを考えていますが、今の営業へ希望して移動したばかりなので、成績を上げないまま会社を辞めたくありません。
城は仕事なら用意するから、早く辞めて来いと言い続けていますが、与えられた仕事で成績を上げて辞めるなんて、外川のプライドが許しません。

2号店の出店に忙しい城。
ガイズスポーツを訪問した外川は、いかにもスポーツマン体形のハンサムにしつこくナンパされます。
男は新店舗の店長として雇われた、城の高校時代の友人の迎でした。
迎はゲイで、昔から城の恋人にちょっかいをかけてばかりいた、と。
「外川は俺の恋人だから手を出すな」とキッパリ宣言する城です。

城は余計な心配をしていますが、迎の思い人は自分ではなく城であると確信した外川。
「商品の事などレクチャーして欲しい」と頼まれ、交換条件にひかれて城には秘密で迎と会うことになります。
迎が外川を釣ったエサは、高校時代の城の映像。

2号店出店にトラブルが続き、多忙で合う時間も取れない2人。
自分とは会えないのに、迎とは会っている、しかも自分に秘密にして。
仕事のストレスと恋人が秘密を持つイライラとで、城は外川の意思を無視して抱いてしまいます。

前作で強姦されて(されかけて)トラウマを持つ外川は、城を拒絶しようとしますが、惚れているので逆らえない。
自分のトラウマを知っているはずの城に…と苛立ちます。
また城と迎が自然に肩を寄せ合う姿を見て、不安が生まれ、鈍感な城に腹立ちを感じ、2人に嫉妬を感じます。

迎は城を「友人」だという。
お互いにタチだから、また城が決して許さないから友人以上にはならない、と。
それでも嫉妬し不安に思ってしまう自分の心にイライラする外川。

外川が不安だったのと同じで、城も不安を抱えてたんですよね。
自分が本気で惚れた外川だから、迎も惚れるかも知れない。
心は不変じゃないから、なんとかして外川を自分の下に縛り付けておきたかった。

恋愛は、恋人同士になったところから新たに始まる、という典型のお話でした。


しかし…BLには珍しいカタチの三角関係でしたね。
攻が2人に受が一人の構成で、頂点が受じゃなくて、攻。

4

言葉がなくては

言葉がなくっちゃ、やっぱりダメだろ。

「甘くなくても」の続編。
前作は珍しく引き当てちゃった、しゅみじゃない判定の地雷作品。
で、もうこうなったら毒喰らわば皿までじゃ!と、勢いに任せて一気に読了。

こちらの方が、ちょっとは冷静に読めました。
多分それは、当て馬の迎の造形によるところが大きい。
迎はバリタチのマジゲイ設定だけど、それは城に対する思慕の深さの裏返しで、
外川のトラウマに対する心遣いなど、城が思うような恋愛に関してはただの軽いナンパ男じゃ全然なくて、
そんな迎に外川がシンパシイを感じて、良好な関係を築きつつあるのに、、、
結局それをぶちこわす脳筋男・城。

結局、言葉がなくっちゃダメだろって事です。


2

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