それは言わない約束だろう

sore wa iwanai yakusoku darou

それは言わない約束だろう
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
26
評価数
9件
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ディアプラス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥560(税抜)  ¥605(税込)
ISBN
9784403521799

あらすじ

旨くて安いと評判の定食屋、いせや。
大学生の公彰は、そこで働く竜一に「ほんま美味しそうに食べるから」という理由で気に入られ、彼に構われながら夕食をとるのが日課になっていた。
ある日、公彰は竜一が本気がお笑いの道を目指していることを偶然知ってしまう。
芽が出ないまま、もうすぐ十年。
ふだんは能天気にさえ見える竜一の思わぬ真剣さに、夢を持てない公彰は憧れを抱くようになるが…。
書き下ろし。

表題作それは言わない約束だろう

里村竜一,食堂の店員(実は売れないお笑い芸人),31歳
宮地公彰,有名私立大学の学生,19歳

評価・レビューする

レビュー投稿数5

影にスポットをあててみた

お笑い芸人シリーズのスピンオフみたいな。

「バンデージ」と「パイロットランプ」のお話を読む前に先に読んでいて。
そのときは「ふーーん」だったんですよ。
はじめて読んだ関西弁もなんか違和感あって。
関西弁とお笑いはセットなんかい?って感じだったし。
今は違いますけど。
久我センセのお話は、その世界観をつかんでしまえばたいへん面白く読めます。

竜さんは男前なのに、みょうに甘やかしてあげたくなるような?
公章くんは見た目カワイイのに中身は男前。
いいなぁ、このカップル。
読んでてほんわかして、がんばれ~って応援したくなります。
竜さん、一生「ぐわー!」って言っててください。

桜城センセのイラストは、んみょ~にカワイイ。公章くんがカワイイために竜さんまで可愛く見えてしまう。
これだけピンクとレースが似合ったイラストを初めて見ました。

久我センセの世界観、大好きです。

0

夢やぶれても

お笑い芸人さん達のシリーズと同じ世界で、こちらは「お笑いの世界をあきらめる男」のお話。
大学生の公彰が、毎日のように通っている定食屋。
そこのバイト竜一に、公彰はなぜか、気に入られてしまいます。
竜一はなんの悩みもなさそうな、いつもへらへらしている男に見えていたのですが、実は売れないお笑い芸人で、、、

夢を持つこと、
夢をあきらめること、
どちらも人にとやかく言われる物でなく、
自分自信で折り合いをつけていかなければならないのだ。

久我さんの作人の主要キャラって、真面目で謙虚で、人として真っ当なので、読後感がいい。
この公彰も、ちゃんと物を考えられる、頭も心根もいいこです。
そんな子に、マジでプロポーズされたりしたら、
竜一でなくても
人生バラ色、おっさんメロメロ

0

夢破れる人もいる

『何でやねん!1・2』『月も星もない』『月よ笑ってくれ』で、明日のお笑いスターを目指して夢をつかむ芸人コンビのお話を書いてきた久我さん。
今回は、夢破れる芸人さんのお話です。『何でやねん』や『月』に出てきたコンビも、話のなかだけで登場します。
もう自分の才能を見切ってるんだけど、迷いつつもズルズルと続けてしまっている。

主人公は大学生。
『夢を諦めないで』という大学生も正しく、『夢をあきらめんななんて無責任なセリフはな、成功して夢かなえた一握りの人間と、何も知らんガキだけが言える絵空事や』って、それも正しい。
切なかったです。

本編が切なかったぶん、続編の『世界で一番大好きだ』のイチャイチャ編で、笑わせてもらいました。
あまりにもメロメロだと、へんな笑いが出ますねw

0

たとえ夢が破れても

残念ながら夢やぶれた男の話。そんな男を、年下ながらしっかり支えた可愛い子のお話です。

大学へ入ったことでとりあえずの目標を達成したけれど、卒業後のやりたいことすら見つけられず、夢のない毎日を送っている公彰。
対して、大学を中退して養成所へ入ったまではいいけれど、いっこうに売れるチャンスをつかめず早10年。いつかは売れてやるんだと頑張るものの、芽は出そうにない竜一。
この『夢』がキーポイントとなって展開していくんです。

夢のない毎日を送っている自分とは全く違う竜一を見て、売れなくても夢に向かって頑張る竜一を応援したくて、そしてどんどんと竜一に惹かれていくんですが、公彰自身はそのことには無自覚。
オーディションに落ちて、慰めに行った公彰に手を出した竜一から逃げ出した公彰。その後、行方がわからなくなった竜一を心配したときに、やっと惹かれていたことに気が付くほどの晩熟です。

夢破れたあと、どうやって生きていくんだろうとか、どうやって折り合いをつけるんだろうとか。頑張った期間とか努力したものが大きかったら大きいだけ、人生を変える力って今まで以上に必要だと思うし。夢を諦める続きって、大変なことですよねぇ。そんな竜一の気持ちが伝わるって来て、ついついぽろぽろと泣けてしまいました。
夢を諦めようとしてただ泣く竜一を、何も言わず抱きしめることだけで癒す公彰。10歳も年下とは思えない、器の大きさです。こんなところにも惚れちゃったんでしょうね、竜一は……。
夢を諦めた竜一のそばにいて、竜一の望むことを無意識にやっちゃう公彰って、ホントいい子だなぁ。

そして、これが本当に最後と望んだオーディションにもやっぱり落ちて。でも、その時には一切合切吹っ切れてましたもんね。落ちたことでいっそすがすがしい気持ちになってたっていうか。
また、夢のなかった公彰にも、竜一という夢中になれるものが出来てよかったです。

0

夢だけじゃ食っていけない現実

今回、デフォルトの萌え属性的なのに当てはまる項目が少なくて、ちょっと苦労しました…。
お話は、大学生の公彰が、先輩に連れて行かれて気に入り、毎晩夕食をとるようになった、昔ながらの食堂「いせや」には、ひげ面でそれなりにイケメンなのにへらっとした雰囲気の竜一という店員がいる。
どうも彼に気に入られたらしい公彰は、何かと竜一に構われて…ってところから話が始まります。

ここの出会いからすると、普通な感じなんですが、このヘラヘラしてて悩みのなさそうな竜一は、売れないお笑い芸人だったのですよ。
その売れなさ加減が、小劇場のオーディションも通らないレベルで、芸人としての収入はゼロに等しい。で、養成所時代からずっと続けてる「いせや」でのバイトがまるで本業みたいになってるわけです。

公彰は結構な名門私立大学の学生なんですが、ここに来たのも特に目的はなく、将来の展望もなく、夢がない事がコンプレックスなんですけど、芸人になるという夢を持って大学を中退した竜一に、憧れを持つようになります。

今回、この「夢」というのが大きなテーマなんですけど、夢ってあってもなくても辛いような気がするなぁ続きとおもいました。
結局竜一は芸人になるという夢を諦める事になるんですが、考えてみるとそういう人の方が多い世界なんですよね、お笑いって。
いや、お笑いだけじゃないでしょうけどね、こういう「夢」として語られる系の職業はどれもそいうの含んでますからね。
「夢」を諦める事、それを見守る事で、二人は結ばれるので、なんかこう色々考えさせられるところもありましたね。

・・・だからってただただ真面目なだけじゃなくて、とっちらかった竜一がとんでもない事したり、公彰が竜一の芸について語ったりとか、結構痛いところもありました。
で、エロも結構ありました。
私はどうもエロ基準がよくわからないんですけど、多分標準とエロエロの間位じゃないかと思うんで、エロの方にしときました。
気持ちが通じて落ち着いてからの二人は、前半の苦しさを一掃するようなラブい生活をしてますからね・・・その辺にもちょっとすれ違いとかもスパイス的だったですし。
同じシリーズで成功した芸人モノがメインでありますけど、こっちの切ない感じもまた違った趣でいいんじゃないでしょうか。

2

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 電子書籍
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ