愛してると言う気はない

愛してると言う気はない
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神16
  • 萌×214
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  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
9
得点
157
評価数
37件
平均
4.2 / 5
神率
43.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
大洋図書
シリーズ
SHYノベルス(シャイノベルス・大洋図書)
発売日
価格
¥860(税抜)  ¥929(税込)
ISBN
9784813011583

あらすじ

三年前に警察をやめ、現在、ひとり『陣内探偵事務所』を経営するしがない探偵、陣内拓朗には、とびきり特別な恋人がいる。それは新宿歌舞伎町一帯をシマに暗躍する、美形だが凶暴なヤクザ、天海泰雅だ。見てくれの繊細さとは裏腹に、東日本最大の暴力団組織、紅龍会の直系二次団体周藤組の幹部であり、『周藤の虎』と呼ばれ、恐れられている男だ。恋人になったとはいえ足蹴にされ、おまけに最近では、陣内の尻に執着を見せつつあるそんなある日、ひとりの青年がある人物の説得を依頼してくるのだが!? 悲しくも愛しいヤクザと探偵のラプソディ!!
(出版社より)

表題作愛してると言う気はない

もとマル棒デカの落ちぶれ探偵
美貌のヤクザ

評価・レビューする

レビュー投稿数9

あの「さよならを~」の続編

「さよならを言う気はない」がドストライクだったため、非常に楽しみにして読んだ本。期待が大きすぎたのか、読み終えて、あれ、もう終わったの?というやや物足りない印象が先に立ってしまいましたが。

前作、ラストで結ばれた後の続編ということもあって、最初からカップルな二人の、トラブルを乗り越えての甘々、といった流れ。

前作、せつな過ぎる関係がようやく実る、という最後にカタルシスな展開で、非常に印象深かっただけに、続編にもそういう心の動きを求めてしまいますが、こちらは別作品として読んだ方がよさそう。

二人の甘々、丁々発止、というでもなく、割とステレオタイプなストーリーでした。

今作は、天海の弟くんが登場。しかし事件の端緒をもたらしただけで、あまり活躍せず退場。
前作でいい味を出していたヤクザの息子くんも、ちらっと出てくるだけでストーリーには絡まず。
当て馬として出てきた我那覇は、意外に男らしく二人の関係を助けるお役目。

ヤクザと探偵という関係のジレンマで二人に危機が訪れますが、前作よりだいぶ若く幼い印象の天海が最後にデレて一件落着。

まあ、かわいいんですけど続きね、天海。そしてもっさりオヤジな陣内がいい味なのですが。今回は英田さんお得意のコミカルケンカっぷるな二人をとことん書いて欲しかったなー。

もちろんBL小説全体からすると面白い作品ではあるのですが、やはり二作目の難しさかな、という印象がぬぐえませんでした。

2

前作読んだ方は必見!の続編だと思います!

「さよならを言う気はない」の第2弾。
前回は恋人になるまでのお話でしたが、
今回はその後のお話。
2つのお話に繋がりはないので、「さよなら〜」を読んでなくても大丈夫ですが、
今回のお話は主に天海の過去が掛かってくるので、
「さよなら〜」を読んでからの方がより話が解ると思います。
出来ることなら、「さよなら〜」を読んでからをお勧めします。

今回は陣内の株が更に上がりましたね〜。
元々陣内の事は好きだったんですが、
前回はおっさん度が高くって、
かっこ悪いけどかっこいいってのが、そこまではっきりとはしてなかった。
でも今回は天海を受け入れると決めた覚悟がとにかくかっこいい。
あ〜、これぞ大人の男の理想像。

天海の方は、今回彼が背負った過去のでかさ、深さ、
またそれによって彼が得たあまりに悲しい自己防衛が出てきます。
傷の痛さを感じない為に他に傷を作るなんて…いたたまれない。
始め、陣内はその天海を理解してなくて、
「逃げるのは楽。過去と向き合え」の心情で天海と母親が会う事を説得したけれど、
今回それによって彼が新たに受けた傷は本当に酷い。
病院続きでの母親との再会にはこっちが泣きそうになりました。

最後天海に正面から向き合う陣内、かっこいい。
母親との再会を説得した事を後悔してない陣内、かっこいい。
また、答を出してきた天海をしっかり受け止めてる陣内も更にかっこいい。
そして最後の天海の
陣内を信じぬこう、
もし別れる事になっても惚れた男につけられた傷なら愛おしく思うだろう
っというのは、本当にこの2人いいなぁ…としみじみ思いました。
もう、完璧でしょ。
これでもう続編ない事確定だなとちょっと寂しく思いつつ、良かったなぁ…と、
せつなくもあり、満足感ありの最後でありました。

とにかく面白かったです。
もし「さよなら〜」を読んだとしたら、「愛してる〜」も必見!の続編であると思います!

1

素直になれない弱さ

天海と陣内。
いい関係が続いていると思っていたけど、思っていた以上に天海の心の闇は大きかった。

天海が捨てられ、自分からも捨てた家族。
弟と陣内からの説得で、床に伏している母親の見舞いに行くことを決心した天海でしたが、母親の口にした言葉に絶句・・・。

いつも強気な天海が、荒れて自虐的になっている姿は痛くて見てられなかったです。
「俺と別れたいのか」「お前が答えを出せ」と天海の本当の心にかける陣内の辛さも、素直になれない天海の心も切なくて、二人のやりとりに泣けてきました。

「愛してる」なんて言葉で言わなくても、お互いがお互いを必要としているのが伝わってくる。
最高の二人です。

1

❍❍探偵…

この表紙!帯を取って気づく恋人繋ぎ!ひー萌える。
『さよなら~』で、陣内がとうとう天海への自分の気持ちを認め、結ばれたはずの二人ですが、相変わらずいじめられてます陣内。いいぞもっとやれ。
天海がなにかにつけ❍❍探偵と、ひどいあだ名で呼ぶのが楽しみでした。
臆病探偵、無神経探偵、見栄っ張り探偵、変態探偵、老いぼれ探偵…呼ばれるたびにその場面にぴったりなの悪口なので爆笑でしたが、中でも三こすり半探偵がナンバーワンでした。ひどすぎる…(笑)

どう考えても一人っ子だったとしか思えない天海にいきなり弟が現れ、ちょっと白けそうになりましたが、流す流す!
子供時代の天海が親から受けた仕打ちを知らず、幸せに暮らしていた弟が持ち込んだトラブル。
天海の天敵とも言える我那覇という厄介なド変態美形ヤクザの登場。我那覇のお付きが双子の海坊主。
次々出てくる脇役もしっかりキャラが立ってるしで、テンポ良いお話の展開をわくわくしながら読みました。
しかし、母親のいまわの際の言葉…うわ言であれ本音であれ、むごい。
今さら殊勝に詫びたりしてほしくなかったので、お話としては正解だ続きと思うのですが、後味は悪く、救われることのなかった子供時代の天海に同情しました。

さて、脇役スキーの気になるところ…天海側近の賀持と那波の話はどこかで読めないかなあ~?(^o^≡^o^)

0

靴を舐める姿を、初めて格好良く思った。

前作『さよならを言う気はない』よりすごい好きでした。

何が良かったって、まずは陣内。
私、イマイチ陣内に響かず、このくたびれたオヤジの話はもういいよと長いことタンスの肥やし状態での今作、読後に何とも言えない余韻を残してくれたのです。

天海の弟の問題のカタをつけるための条件は、天海自身の体を差し出すことでもなく彼の指を詰めることでもない。
天海の嫌がること、陣内を痛めつけてその屈辱的な姿をさらすこと。
陣内はその条件を飲むのですね。
天海の前で我那覇の側近らにボコボコに殴られて、我那覇に「靴を舐めろ」と言われてプライドから何からすべてを押さえつけて舐めるんです。
傍らには顔が真っ青の天海。

その後もただただ意識を失うまで殴られていきます。
陣内のなんという人間の深さ、男気、かっこいいよ…!

天海は天海でとても頑張りました。
陣内と泰智の気持ちを汲んでお母さんに会いにいきましたしね。
全く持って母親らしくない人は最後まで母親らしくないままで。
彼女の死を知って、雨に濡れながら路地で彼女の好きだった歌を歌う。
なんて切ない魂だろうか。

あの十続き代の大変な時期に傍にいてくれた陣内じゃないと、やっぱり天海の魂の傍には近づけず、その誰の前でも素直にもなれないし、嫌なことでも陣内の言うことなら聞こうと思うその心。

お互いがお互いでないと駄目で、なんて切ない話なのだろうと思ってしまいます。

だから最後の『いつかその日がくるとしても』ではちょっとホッとしたお話で気持ちが安らいだのでした。

1

とにかく会話がおもしろい

「さよならと…」で恋人同士になった陣内と天海。
関係は、作者のあとがきいわく、「どつき漫才」である。
話は、天海の実弟が「母に会ってほしい」と言ってきたところから始まる。母親は、天海が少年院に入ったあと、自ら一切の接触を絶ってきていたのだ。
前作では、凶悪なヤクザの中に「17歳の少年」を飼っているように思えた天海だが、この続編になると、中身は「少年」つーより「少女」に思える。どこまでオトメなんだ君は。
どん底まで堕ちて、初めて気持ちを吐露するラストに感動だ。
でも、私が一番萌えたのは、
「おれの最初の男はお前だろうがっ」
と、天海が陣内をいきなり張り手でド突き倒したシーンでした、ははは。
それと、今回あらたに登場した人物・我那覇、主人公2人を食いかねないギリギリラインのすごい存在感です。

2

英田サキさん、ノリにノッてます

ヘタレ攻め探偵の陣内と、誘い受けヤクザの天海のカップル、『さよならを言う気はない』の続編です。
あらすじは、前にレビューしてくださってるお二人のが完璧に近いので割愛します。そちらをお読みくださいませ。

英田サキさん、めちゃくちゃノッてた。
天海が陣内をいたぶるセリフひとつひとつが面白すぎて、めちゃくちゃ笑ってしまった。
英田さん、つくづくこういうのが上手いなァ。
主役二人の掛け合い漫才だけで、ご飯三杯はいける。

といっても、ストーリーじたいはシリアスです。
私が印象に残ったのは、天海と死に際の母親の邂逅のシーンでした。
母親に捨てられ、二度と会うもんかと思っていた天海は、弟と恋人に請われ、この二人の気持ちを満足させるために会いにいく。
この邂逅シーンを単純なお涙頂戴劇に仕立てあげなかったところが好きでした。
天海の気持ちを思うとかなり悲惨なシーンですが、母親が子供を必ず愛するなんていうのは、幻想だし。

ラストシーンでちょっと泣きました。
女王様な誘い受けの漏らした、気弱な一言に。

1

ヘタレ攻め好きにはごちそう本パート2

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ)
元マル暴(最初の変換候補で○棒とでて、当て字をアレコレ試しては一人で爆笑してました)のヘタレ探偵陣内と、凶暴だが美貌のやくざ天海の話「さよならを言う気はない」の続編です。
12年を乗り越え晴れて恋人同士になった二人。
のっけから悪妻に尻にしかれるダメ旦那の図に笑かされました。

仕返しを恐れ天海の毒舌にグッと我慢し(でも内心では文句タラタラ~)、汚いと嫌みを言われないよう部屋を掃除し、はてはその恋人に尻を狙われ貞操の危機をなんとか回避する日々を送る攻め、陣内拓朗37歳。
早漏のレッテルをはられた前作からはや半年、ヘタレさ加減は予想以上に進行してました。素敵すぎる。
情けないほどのヘタレを愛する私としては、満足いく進捗状況です。笑

快調にコメディ色強く始まったこの話、しかし恋人と言えど元刑事とヤクザの二人。
陣内の真っ当さは、天海の葬ったはずの過去と共にいつしか天海を追い詰めていきます。
やくざとしての自分に挟持を持ちながら、同時に陣内の存在がそれを寸断していく。
前作よりもシリアス度は高いかもしれません。
自己肯定続きと否定の狭間で揺れる天海は、正直やくざには向いていないよーと心配になりました。何気に乙女だし。
「ヤクザとしての自分か陣内か」優先順位をはっきり決められない天海のその繊細さは、いつかまた彼の首を絞めそうで怖いです。
でもそこがこの話の一番の魅力なんでしょうね、うん。萌え萌え。

「僕の存在は、兄さんを苦しめるだけなのかな」という天海の弟の言葉。
それに対し“無神経になることでした掴めないものもある”という陣内だからこそ、天海にはやっぱり陣内がぴったしだよーとじんわりしました。
天海視点挿入は辛い心情を語らせるのが目的だと思うんですが、
これを陣内視点でのみ天海の切なさを表現できていればもっといいのにと偉そうに言ってみたり。ホント偉そう…。
そして前作に引き続きヘタレ贔屓でMAX萌え。

それにしても下方向のギャグ、がぜん英田さんの筆がのってるような気がするのは錯覚ですかね?笑

~独り言~
麻○さんと練の代わりじゃないけど、せめて君らだけでも幸せになっておくれ……

1

想いは通じ合ったけれど…

「さよならを言う気はない」の続編に当たるこの本は飛びぬけた美貌の持ち主なのに、その顔に似合わず口の悪いやくざの天海 泰雅(あまみ たいが)と元マル棒デカで落ちぶれた探偵の陣内 拓郎の二人のその後です。

新しいキャラが数名登場しました、天海の実の弟である佐川泰智と組は違うけれど天海と関係の深い我那覇(がなは?)です、我那覇は変な男だったけど、そのぷっち切れたところが高坂は結構好きだったりします。

天海は相変わらず口が悪くて、あわよくば陣内のバックを狙ってやろうと思っているらしいですがでも、きっと本気でそんなことを思っているのではないような気がするよ、だって天海はなんだかんだ言いながら陣内にべたぼれだもんね。何しろはじめての男で、離れている間もずっと忘れられずに想っていた特別な相手なんだもん。

どんなに口が悪くて凶暴でも天海は基本的に純粋というか健気な男だなぁ……高坂はそう思う。

それでも、想いが通じ合ったからと言って天海と陣内がラブラブな雰囲気になることは無くて、天海は今おかれている自分の立場や過去との確執からどうしても陣内に心のうち全てを見せることが出来ないので続きすよね。お互いを想っているのに微妙な気持ちのずれが生じてなかなかうまく行かない二人の関係にやきもきさせられてしまう…。

今回は前作にも増して重苦しい雰囲気漂いましたよね、特に、母親を父親の暴力から守るために自ら殺人を犯したのに、その母親に受け入れてもらえないまま終わってしまう件、あれはあれでよかったと思うのだけれど、やっぱり天海の心情を思うとただただ心が痛くて切ないんですよね。

この先何が待ち受けているかまったくわからない二人だけれど、前作では陣内が天海を受け入れることを選んだように、今回は天海が陣内のそばにいることを選んだことで少しでも彼の精神が癒される事があれば良いのになと心からそう思います。

3

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