溺れる戀

oboreru koi

溺れる戀
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌10
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
40
評価数
15件
平均
2.9 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
大洋図書
シリーズ
SHYノベルス(シャイノベルス・大洋図書)
発売日
価格
¥860(税抜)  ¥929(税込)
ISBN
9784813011682

あらすじ

富裕な成實家の末っ子として生まれた成實祥彦は、ある使命を持って豪華客船青洋丸に乗り込んだ。倫敦までのこの船旅は祥彦の人生を決める旅だった。そこに、大学時代の同窓生・伊藤龍次が現れる。彼がなぜこの船に?かつて、伊藤は祥彦のなかに痛みを残し、そして消えたのだ。いつでも祥彦を捕らえて放さなかった視線に、再び祥彦は囚われるようになり…。

表題作溺れる戀

大学時代の同窓生:伊藤龍次
裕福な銀行家:成實祥彦

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数5

表紙と扉絵が美しい。

昭和初期を舞台に描かれる帝大同窓生同士の恋物語。タイトルや豪華客船の出港シーンで始まる冒頭から、それはそれは期待に胸高鳴らせて読み始めました。今市子さんがイラストだと無条件に吸い寄せられてしまうので、高遠先生の積み本の中で時代物をお初に選んでしまったのがいけなかったのか…。他のレビュアーさま方による、「和製タイタニック」という表現は大変的を射ていて、全く思い至らなかったので目から鱗でした。

全体的に美しく、あえて抑制(あっさり?)した描写を貫かれていたように感じましたが、伊藤と成實がお互いのどこに惹かれあったのか伝わってこなくて、キャラクターの萌えどころを捉えることが出来ませんでした。気づけば目で決まった誰かを追ってしまう、「視線」が語る恋心が通奏底音にあるとしたら萌えたかもしれません。序盤では凄く効いていた描写だったように思うのですが、最終的にはほとんど印象が薄れてしまいました。コミックだったらどうだったんだろう?などと、普段は考えないのにチラっと過ってしまった…。

時代物は好きですが、小説で読んだのはこの作品が初めて。先のレビュアーさまもご指摘されていますように、あとが続ききに今市子先生のイラストありきの時代設定とありました。作家さまの、資料調べが得意ではないから…との発言に、ご謙遜だとは思うのですが、なんだかちょっと興醒めしてしまった感があります。初めて読んだ先生のあとがきに「ですよねー」とは同調しにくくって…。他の現代物や色々な作品もじっくり味わってみたいと思います。

0

高遠さんと今市子さんのコラボ

あとがきに今市子さん挿絵なので折角だから時代背景をこの設定にしたとありますが、全体的に今市子さんをイメージしたのかなという感じが読んでいてしました。
前半はほぼ豪華客船で話は進みます、見合いの為に一等で優雅な旅をする銀行の3男、祥彦[受]でこのまま行けば相手と結婚する事になるのだろうと曖昧に流されるままに進んで行く時、彼は同じ船内で伊藤[攻]の姿を見付けるのです。
伊藤はかつての学友で一度だけ触れ合った事がある相手。
彼との過去話は伊藤はつかみ所のない男だけれど、ただ祥彦に好意を抱いているという事だけは分かります。
前半は謎めいていて、後半に一気に話が進んで行く感じ。
レトロめいた一等船室の豪華さっぷりシーンが何気によろしかったです。

1

タイタニック!

いとしいとしと言う心、と戀を綴る。
豪華客船・首飾り・身分違いの恋と来ればタイタニックですね。ずっと映像が浮かんでいました。夜毎の晩餐や、三等船室の猥雑さ。この客船は沈んだりはしなかったけれども、受である主人公の心は沈んでいて。タイタニックのように悲劇が起こるのではないかという危うさを秘めていました。
時代は大正から昭和にかけて、欧州航路の客船で、かつて帝大の同級生だった男と再会する。いつも視線で自分の心臓を刺した男。
自分とは違う世界にいる同級生をいつも見ていて、そして時折、相手の火傷するような視線。
恋という呼び名などなく、ただ惹かれていく。
雨の日と雪の日の触れ合い。それきり。
彼が何故、この船にいるのか。そして自分は家を守るために見合いをしなければならなくて。
欲しいものを欲しいと言えず、ガラスに隔てられたような恋。
前半の緻密に描かれた心情と時代背景に、ドラマのようなロマンを感じます。映画化してほしいわ…!と。
後半は舞台が次々と変わっていくので、ちょっと目まぐるしかったです。攻の気持ちもなかなかわからないしー。
ちなみに受のほうが一等船室なので、それも私続きの好みでした。
読むたびに思うけれど、高遠さんの文章ってほんとハマる。何故か動けなくなるのです。

1

タイタニックだ

和製タイタニックBL風味、って感じでしょうか。
時は大正時代。
前半の学生時代のエピソードは神でした。高遠さんの静かな筆致で、ギュッと胸を絞られるようなセピア色のシーンが連面と続いていく。
雨のなかでのキスが最高。さらっと書かれたたった二行のキスシーンを、舐めるように読んだ。くどくど描かないこの焦らすような書き方、大好き。
前半の神っぷりに対し、後半の船上エピソードではちょっと失速したように感じましたが、それでも満足です。

1

BL版「タイタニック」

昭和初期、舞台は豪華客船。
一等船客と二等船客の恋。政略結婚などなど……
BL版『タイタニック』です。

学生時代の伊藤との触れ合い。
成實が伊藤に恋に落ちたきっかけのエピソードが、
「ああ…なんとなく判るなぁ」と思い、胸キュンでした。

しかし前半の丁寧な描写に比べると、後半の怒濤のような急展開は、
ややご都合主義かと思いましたが……豪華客船ライフの優雅さ、
長い間温めてきた二人の恋心を楽しめたので。満足です。
あと今市子さんの挿絵が、小説の雰囲気とぴったりで。良かったです。

1

藤棚

>がばちょさん
確かに表紙からは「タイタニック」は連想できませんね(笑)

がばちょ

今市子さんの耽美な絵、読んでみたら日本版「タイタニック」!などと思いもよりませんね(笑)。

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