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表題作ケダモノは二度笑う

村瀬一明 鬼畜な歯科医で香港マフィア
榊原連太郎 平凡な大学生

その他の収録作品

  • Bad luck, again
  • あとがき

あらすじ

どこにでもいるような平凡な大学生・榊原連太郎の恋人は超男前の歯科医の村瀬一明。一見優しげな理想の恋人の一明だが、その本性はキチクなサディストで香港屈指のマフィアの後継者だった!強引な一明の「伴侶」になった連太郎の周囲は、拉致監禁や発砲事件といった危険がいっぱい。今回、拉致された連太郎が目覚めたのは豪華客船の中で!?

作品情報

作品名
ケダモノは二度笑う
著者
六堂葉月 
イラスト
あさとえいり 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
まるでケダモノ
発売日
ISBN
9784861342240
2

(1)

(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

今度は豪華客船の旅

『ケダモノ』シリーズ4作目です。

一明(攻)に『年末年始は旅行に行こう』と誘われたのを『実家に帰るんだ!』と冷たく拒絶して帰宅した連太郎(受)ですが、目覚めるとそこは見知らぬ場所で、なぜか一明の従弟・秀華(と一明の父親の秘書・李)が。

李を想う秀華が、組織・主人第一の李を(主筋の一明の伴侶である連太郎の世話係として)引っ張り出すために、連太郎を無理矢理豪華客船の旅に付き合わせたんです。

ちょっと違うけど、シリーズ恒例(?)の拉致ですね。前巻(まあ『記憶喪失』巻だから)は珍しく拉致られてないな~と思ったら・・・

そして、連太郎は船内での食事の際に、一明によって奥歯に埋め込まれていた『ドラゴン・ブラッド(組織の象徴であるルビー)』を飲み込んでしまったんです。
どうしよう!とは言うものの他にどうしようもなく『下』から出るのを待とうと覚悟を決めたものの出ないんですね、これが。

便秘に苦しむ(まさかBLレビューでこんなこと書こうとは!)連太郎は、腹痛で倒れたところを同じ船に乗り合わせたラトマー侯爵に助けられるんですが、そこでいきなり便意(だからBL・・・)に襲われてスッキリしたついでに何も考えずに水を流してしまったんです。

とにかく、このあたりの連太郎は『ウ○コ(本文表現ママ)』のことしか考えてねぇ!

イヤもう、BL(愛と夢の世界・・・)でコレはありなのか!?
先生、ある意味勇者です。←あとがき曰く『ケダモノシリーズでこのエピソードが特に気に入っている』そうでございます。その開き直りだけでもスゴイです。

それはともかく、中盤(豪華客船に乗せられてから)のストーリーにメインの片割れであるハズの一明がまったく姿を現しません。
まあ、冒頭数十ページはメインCPのHシーンだけどさ。
個人的に、メインのキャラクター・ラブは好みじゃないので、一明いない方が面白かったよ。イヤ、それもどうなんだ。

もちろんそのまま一明不在のわけがなく、ヘリをチャーターして船にやって来るんですけどね。
でも、そこであの職務最優先の李が、有休を取って(つまりプライベートで)秀華に付き合っていたとわかり・・・

李は、以前連太郎に『お友達から始めて~』と言われた通り(秀華にとってはまだるっこしいんだけど)『お友達から』のつもりなんですよね。ほんの少しずつでも進展してるようです。
あ~、やっぱりこっちの2人の方が気になる!

秀華と李は、一明に邪魔だと言われてヘリで帰されいったんは退場します。
あとはメインか。うん、どうでもいいや。

今回、ゲストキャラクターがまた強烈です。(日本)マニア・マザコン・マゾの『3M男』ラトマー侯爵。

SS『Bad luck, again』も、ラトマー侯爵視点で始まり、彼の変態振りをさらに強調してます。
しかし、やっぱり一明の変態に敵うものなしってことなんでしょうか。


いつも以上にコメディ(いっそギャグ?)色の強い作品だったなあ。
あとはH。前述の通り、一明抜きのシーンも結構長かったんですが、出て来たら(メインCPが揃ったら)ほぼしてるんじゃ!?って感じでした。


そして、あさとさんの巻末1ページコミック『ケダモノinパラレルワールド』シリーズ(今巻はRPG風剣と魔法の世界もの?)がとても面白かったです。

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