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表題作その唇をひらけ

慎司 高校2年生
たまき 高校2年生

同時収録作品春よ、こい

旭(高校の同級生の面倒を見ている同居人)
元ソープで働いていた高校の時の同級生

同時収録作品ドロップアウト/アウトオブチューン/アウトチェンジ

西念篤司 大学3年生 家庭教師
花村嘉一 高校生

同時収録作品なんにもわかっちゃいないのね/それでもわかってほしいのさ

凍月(灰色の猫)
九耀 (人間に恋する黒猫)

その他の収録作品

  • どうしても(描き下ろし)
  • アウトワールド(描き下ろし)

あらすじ

たまきは、幼なじみの慎司が好き。わがまま おうへい 自分勝手なオレ様だけど、最近は、じゃれたり抱きついてくる距離の近さにも緊張する始末。
これじゃダメだと『慎司離れ』を決意したたまきだけどかえって会いたくなっちゃって・・・・。

作品情報

作品名
その唇をひらけ
著者
三池ろむこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832285071
3

(32)

(3)

萌々

(3)

(20)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
17
得点
92
評価数
32
平均
3 / 5
神率
9.4%

レビュー投稿数17

同時収録がものすごく良い!!!

1冊で1CPじゃない場合、どうしても複数の作品の抱き合わせになりますが、アイキャッチなタイトルの方が表題作になりがちなのは仕方ない。
そんなわけでわたしが毎回、同時収録に惹かれるのも仕方ない。

【その唇をひらけ】【どうしても】 萌
小学校からの幼馴染みのたまきと慎司。
一途派には慎司の束縛っぷりがハマって、強気受け派にはたまきのはっきりした性格がハマると思います。
CP成立するとそれまで対等に言い合っていたのに、なぜかうじうじし出して立場が弱くなる受けが多い中、たまきはきっちり思っていることを言える子。これが良かった。
慎司は彼氏と言うよりもはや夫という感じでした。

【ドロップアウト】【アウトオブチューン】【アウトチェンジ】
【アウトワールド】  萌2
父親の上司の息子の家庭教師を頼まれた大学生の西念。
週3回教えることになった嘉一はちょっと変わった子で…。
いやー、こちら、すごく良かったです。
「人を障害物競争の障害としか思わない」西念が、年下DKにだんだんハマっていくのがたまりませんでした。
嘉一はふつうに学校に友達はいるし、DKらしい好奇心旺盛さのある子。
だけどふつうと違うのは、家庭の事情のせいか、ちょっと子供っぽかったり、考え方が鋭いところがあったり、何だか気になるところがあるんです。
人に興味がなくて、元カノに利用されていても気にしなかった西念が、相手の思いを考えるようになったり、嘉一に質問してみたくなったり、そういう徐々に内側から変わっていくところがしっかり描写されているのが本当に良くて。
2人の距離が近付いていくのが自然で、気付けばどっぷりハマってました。
この2人、もっと読みたいなあ。
嘉一が可愛くて仕方ない西念がスパダリ化していくのを、もっと見守りたかったです。

【なんにもわかっちゃいないのね】【それでもわかってほしいのさ】 萌2
ケモ耳です。
人に恋する猫と、その猫に恋する猫。
気持ちの矢印は一方通行ながら、灰色くんの応援をしたくなる作品でした。

【春よ、こい。】 萌
『ゆうぐれのまち』の元ネタとでもいいましょうか。
後発のあちらとは若干設定が違う部分もあります。
2人の関係性もちょっと違うかな。
あちらが1冊であたたかい愛を育てたのに対して、こちらはページ数の問題もあるので、恋という感じ。カンナの性格があちらよりはすっぱな印象でした。

アウトシリーズ、ほんとに良いです。
冷めてる年上攻めが、溺愛系になるパターンが好きな方はぜひ!

1

タイトルがいいなー

「ここからどうする?」がすごく好きで、他の作品も気になって手に取った一冊。どこかで聞いたことがあるタイトルだと思ったら、CD化された時にチェックしたのを思い出しました。とみに物忘れが激しくなっている私に、半年以上経ってもそんなことを思い出させてしまうくらい、この作家さんは印象的なタイトルの付け方をするんだなーとしみじみ思いました。(ちなみにCDの配役は、鳥海さん×武田さんでした)
私の勝手なる持論なのですが、タイトルが簡潔でセンスある作家さんは中身も質がいい。というかセンスがいい、と思うのです。シンプルだけど印象的に上手く付けられるというのは才能だーと勝手に思っています。まぁ、編集者さんが付けたりもするようですけど。

さて、そんな秀逸なタイトルの本作、表題作の主人公カップル二人の表紙も、とっても素敵。落ち着いた色合いがセンスいい。私は臆病者なので、肌色率の高い表紙の作品を買う時には冬でも顔中汗をかきかきレジに並ぶのですが、この作品はかろうじて平静を保っていられました。もうね、近所の本屋では「BL漫画ばかり買うあの人」とか思われてると思うんですけどね、悪あがきしちゃうんですよね。腐歴もかなり長いのに・・・

それはともかく、この作品には、今時の高校生カップル、大学生の家庭教師×高校生、灰色猫×黒猫がそれぞれ主役で3つのお話が収録されています。高校生は、カッコいい攻×可愛い受の幼なじみカップルがくっついたり嫉妬したりいちゃいちゃしたり、可愛いお話です。受が可愛い系だからか、お話もほんわかした感じ。私の好みとしては、あの「ここからどうする?」の浅沼君と白木君達のように、甘さの中にもちょっと緊張感のあるお話の方が好きなんですが、それでも十分萌えです。次のお話は、人に関心を抱かない男が、誘い受け風なのに意外と淡々としている高校生の男の子の家庭教師をしているうちに、彼に関心を寄せて行く・・・といったお話。高校生の子の家庭環境の淋しさと、それを表面に出さない彼が切ないです。最初はキツい顔をしていますが、次第に照れたり年相応に可愛くなっていく彼の表情にも注目です。静かな「恋」の話。最後は、人間に恋をする黒猫(受)と、その黒猫を想う灰色猫(攻)のお話。私はこのお話が一番気に入りました。黒猫がカッコいいのに色っぽい。灰色猫も素敵。まず外見が私好み♪短いお話2本ですが、ちょっとニヤリとしてしまいました。ツボすぎて(笑)。近いうちに、黒猫君は灰色猫君に負けちゃいそうな気がします!(願望?)

あ、どのお話もHありです。それほど激しいということはありませんが、ドキドキします。可愛いお話なのに、ちゃんとエロい。そのさじ加減が素敵です。

7

どこか器用じゃない人たち

「その唇をひらけ」「どうしても」
俺様で無骨な慎司と素直になれないたまき。高校生の幼馴染同士です。
昔も今も変わらず露骨にアピールしてじゃれてくる攻めに、受けはどぎまぎしっ放し。つい突っぱねて自分に来なくなると、途端にしゅんとしてしまう受けがかわいいです。くっ付いてからのモノローグが秀逸です。
お互いに不安になったり嫉妬したり素直になれなかったり。それでも最後はらぶらぶしてます。
あとがきの通り、たまきさんの後頭部が可愛いです。

「ドロップアウト」タイトルに"アウト"の付く3連作。
冷めている大学生(家庭教師)・西念と軽いノリでのらりくらりな高校生(生徒)・嘉一。
恋愛に限らず、他人に対しても一歩離れたところから見ているような攻めが、受けの内面に触れて徐々に絆されていき、本気になっていく過程が描かれています。受けも年上相手に簡単にあしらう様な仮面の下の、可愛らしい年相応の面が引き出されていきます。両者にとってプラスになる恋愛が素敵。

そして猫の擬人化が2本。尻尾にキスをする攻め猫が色っぽかったです。極道と元同級生のほのぼのした短編も。

どこか不器用な登場人物の恋愛がいっぱい詰まっている1冊です。三池先生の作品の中では、色っぽい方ではないかと。

6

キュン死☆

できます、この1冊♪
無意識にかわいぃ~ってつぶやいてしまいます(笑)
3つのストーリーがあるんですが、私的には2つ目の家庭教師×高校生がかなりどキュンしました☆
最初はちょっと強がりな高校生だったんですが、時間が立つにつれて可愛いらしさが上がってもぅどうしてくれよう♪ってイタイ感じになります(笑)

5

思ってる以上に愛されてる

“幼なじみはちょっとオレ様”って帯なんですけど
オレ様っていうか、
“親友”って立場にギリギリの所で止まって
たまきは俺のもので、大好きなんだ
をアピールしてると言った方がいいかな。
お話は たまき目線なんですけど、何回か読み返すと
慎司が、すごーくすごーく たまきの気持ちが追いつくのを待ってた
というイイ奴です。
たまきは俺のもの。って自覚してから長く想ってた分、
言うことがね、ガツンとくるストレートさ。
セリフがかっこいいんだわ。
「唇を開け」はもちろんなんですけど
「顔をあげろ 俺の前で顔を下げるな 不安になる」もイかす(o>ω だってこの瞬間、たまきの気持ちを引っ張りあげたぜ 慎司!
エチは慎司もびっくり。
たまきが思いの外エロかった。
恋をする自分について来れない たまきの気持ちもちゃんと汲んで、
向き合わせてあげたりと。
なんだよ、慎司。
「なんでも たまきのワガママ聞いてやるよ。この俺が」
の時の顔、オトコマエやん。

《ドロップアウト・アウト オブ チューン・アウト チェンジ・アウト ワールド》
カテキョ×高校生
結構なページ数で表題作よりも長かったりして。
このカプはイイ感じです。
どっちかの想いが強すぎたり、振り回したりというんではなくて
“並んでる”というか。
“ちゃんとお互いが横にいるのを確かめ合いながら進んでく”って感じです。
人と深く関わるのが苦手だった攻めさまの最後のモノローグが染み入ります。
「少々歩きづらくても ちょっとの障害なら悪くないと思いだしてるのは きっと
一人じゃなくて二人だからだ」

《なんにもわかっちゃいないのね・それでもわかってほしいのさ》
ケモミミー!
灰色ネコ×黒ネコ
灰色ネコがしっぽで黒ネコのしっぽを絡めとってるのがエロス。
黒ネコってツンデレが似合うよね。

《春よ、こい。》
チンピラとソープ嬢みたいなカプ。
短いお話ですが、なんつーか自堕落。

4

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