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表題作華やかな鎖

ロシアン・マフィア・ユーリ・ミロノフ
香港マフィアの孫・リュウ・タオリィ

その他の収録作品

  • 香港編
  • ロシア編

あらすじ

ロシアン・マフィアの後継者候補であるユーリだが、麗しい美貌と有能さを併せ持つ彼にその自覚はないのか、享楽の日々に耽るばかりだ。世間に広まる彼に対する不評を人々が忘れるまで、ユーリは香港へ送られることになった。の裏社会を牛耳る男のもとへ送られることになった。そこでユーリが出会ったのは、ミステリアスな美貌の持ち主タオだ。禁欲的な衣装の下に隠されるタオだ。禁欲的な衣装の下に隠されるタオのすべてに、ユーリは惹かれていき──。
出版社より

作品情報

作品名
華やかな鎖
著者
篁釉以子 
イラスト
かなえ杏 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775511701
2

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
3
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

いざと言う時に頼りになる攻め

『だまされて楽園』のスピンオフの話ですが、前作を読まなくても話はわかります。
前作ではお世話役としてちらっと出ていた位なのと、時系列として『華やかな鎖』の方が前なので、全く問題がないです。
話の雰囲気が『だまされて楽園』とは違って、非常にシリアスです。
篁釉以子さんの書く恒例タイプのカップルと違ったのも、また新鮮でした。

ロシアン・マフィア・ユーリ・ミロノフ マイペース抱擁金髪攻め×香港マフィアの孫・リュウ・タオリィ(23)強気長髪受け
祖父の命を狙った父親の所為で、裏切り者の子として生きているタオ。
裏切り者は処刑されて、夫を亡くした絶望から麻薬に逃げた母と再婚した相手が楊朋衛で、更なる最悪の始まりだった。
義父は幼児性愛者で、タオはその犠牲者に。
厄介者の立場なのでいいように命令されて、身体込みの接待をユーリにするように言いつけられる。

受けの環境が悲惨な上に、香港の闇と言った薄暗い恐ろしい感じの事や暴力描写も過激めなので、怖いとか嫌な人は嫌かもしれない。
怖い部分はスルーして、暴力描写に関しては、ユーリよくやってくれた!と嬉しかったですが。
その代わりなのか、攻めの性格が明るい上に、いざという時に頼りになるタイプ。
女を7人も連れてやってきたかと思えば、綺麗なタオに一目惚れしてから一途で何度振られようとも陽気に口説いてくる。
その特権を利用すれば、タオのことだって抱けるのに、タオの意思を優先する所が好きでした。
それでいて、ロシアン・マフィアらしい残酷さや鋭さもある。
受けの前では飄々と軽そうにしているんだけど、陰ではしっかりと受けの為に非道な事さえも持さないでやり抜く意思の強さと行動力を持ち合わせている。
二面性がある攻めが好きなので、理想的な攻めでした。
いままでの環境が環境なので、素直にユーリのことが好きと言えなくて、意地をはってしまうタオが可愛かったです。

ロシア編で、萌えが最高潮になりました。
好きだとも愛しているとも言っていないタオの痛切な告白が切なくて、たまらなかったです。
プライドが高い受けが崩れる時って、なんて萌えるのだろうと思ってならないです。
とにかく攻めが受けの事を常に変わらず愛しているのも、好きでした。

あとがきでは、昨今では珍しいキャラの座談会も入っています。
篁さん新境地と言った感じで、こういうタイプのカップルでもまた書いて欲しいです。

総合:★5 過去の酷い仕打ちもちょっと文章で読みたかったという欲はありますが、満足です。
エロ:★4 香油を使うH、通じ合ってからのラブラブH、ユーリを思って自慰

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