薄紅に仇花は燃ゆる

usubeni ni adabana wa moyuru

薄紅に仇花は燃ゆる
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×23
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
37
評価数
10件
平均
3.8 / 5
神率
30%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
幻冬舎ルチル文庫(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥514(税抜)  ¥555(税込)
ISBN
9784344812949

あらすじ

想いを通わせあった佳雨と久弥。しかし、男花魁の佳雨は、久弥以外の客との関係も持たなければならず、苦悩する。二人の恋は…!?
出版社より

表題作薄紅に仇花は燃ゆる

骨董商の若旦那 百目鬼 久弥
翠雨楼の男花魁 佳雨

その他の収録作品

  • 金平糖

評価・レビューする

レビュー投稿数4

切なさ2倍でお届けします

仇花シリーズ2作目です。
漸く思いが通じ合ったかと思ったら、今度は『娼妓と客』という立場で恋愛をするという苦悩や葛藤にやきもきしたり。
仕事にプライド持ってる受の心情を慮り、その全てを受け止めてしまった攻には脱帽もの。器が大きい!
世の中の嫉妬に狂う傲慢攻様方には、爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいですね……。
対する受もすばらしい。
攻と両想いになって心が満たされて、うっかり他の客との駆け引きに失敗してたり。
しかもそれを客からガツンと指摘されて反省してみたり、凛とした聡明さが何とも言えないギャップを生み出してます。

そして脇役の梓がこれまた凄くいい子で今後が楽しみ。
様々な人間模様が織りなすドラマが遊郭ものの面白いところではありますが、このシリーズはそれに加えてなんちゃってミステリーが絡まり、尚且つちゃんと物語を邪魔しない恋愛要素が書き込まれているので非常に楽しいです。

表紙イラストも美しくてうっとり……。
最近はアナログイラストなんて滅多にお目にかかれませんが、この手塗り巻がとても素敵で気に入ってます。

1

そう!そこ!それなのよ(*´□`)<<ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!
第二巻であります。
前回は正直、事件がメインというか、ツボだかなんだかがメインといいますか
あんまり事件とか、搜索とか、探偵とか興味ないのよワシ・・
ってな勢いが8割を占めておりまして
花魁ものなら、もっとこぉ、相手にたいする背徳感とか
他の男に抱かせる(抱かれる)切なさとか描きなさいよ!そこが読みたいのよ!
なんて思っていたのです、心で雄叫びを上げていたのですが
今回がまさにそれでした。
あたってみれば砕け散りそうなくらい心の臓が痛いよママン(;ω;`)

前回は、盗まれた骨董品の事件が主でしたが、今回は佳雨が可愛がっている梓の水揚げイベントであります。
水揚げって、はじめてを捧げる大事なイベントでしょ?
初物って大好きなの私。水揚げ?もゆw
な今回なのでありますが、これがまたひと波乱。
ようやく恋人同士になった愛しのあの人が、梓の水揚げ相手に選ばれた?
自らは、他の男に抱かれている。仕事だから仕様のないこと。
自分を殺して・・・そして・・・。
その葛藤の様がですね、前回見えてこなかったそ続きういう部分が見れたのが
今回ハマった要因の一つでした。
他の男に抱かれなければならない。恋人に抱かれる前、後、そしてまた明日も

一度の思い出があれば10年は耐えられる
欲しいのは約束。春を売っている自分の心を重ねた言葉に思わず
キュンとしてしまいました。切ない、切ないんだけどそれがいい

梓。この子は普通の男の子という感じがすごく良かった。
ちゃんと、人を思いやれる子。他人のために泣ける子。
初めては佳雨さんが良かった。最後にそうポツンと言った言葉も
なんだか胸に痛かった。
大事な水揚げの場面もきちんと描かれていたのがまた評価↑↑
や、ハジメテってすごく好きなのですwww←シツコイ
これからどう成長するのか、作中でも期待している人間は多いですが
私もまたこれからの展開にちょっぴり期待です。

というか、あれよね。
佳雨さん・・・・蒼悟を喰ったとすれば、、親子どんぶり・・wちょw

2

娼妓と客の恋愛を真っ向から描いた遊廓もの

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
大見世で男花魁を張る・佳雨×粋な遊び人で老舗骨董商の若旦那・久弥。
前作「群青に仇花の咲く」で、互いに本気の恋仲になる覚悟を決めた、花魁の佳雨と若旦那の久弥のその後のお話です。

娼妓と客という関係の二人にとってこの覚悟は、甘い蜜月への入口ではなくあくまでも苦しい蜜月へ足を踏み入れたことに他なりません。
遊廓で働く=他の男に抱かれる。
甘いBLマジックによって回避されがちなこの現実をきちんと見据え、しかもそれは主人公(受け)の意志によるものであるという潔さ、そしてその意志を尊重する攻めの心意気。
それでもそれぞれの苦悶が顔を覗かせる切ない瞬間があり、その苦悶は単純な嫉妬という他の遊廓ものとは一線を画していると思います。
そこがこのシリーズの魅力ではないでしょうか。

前回に引き続き佳雨の凛とした気丈さと聡明さ、男花魁としての挟持の見事さには相変わらず目を見張りますが、今回は若旦那・久弥の男ぶりがあがったような気がします。
屈指の男花魁としての佳雨もまるごと愛す、と言い切っていてもどうしようもない嫉妬からは逃れられない辛さ…それ続きでもそれを押さえ込み佳雨の新造である梓との会話で佳雨への気持ちと覚悟を語った場面では、ジンとくるものがありました。
佳雨の生き様そのものを認めて引き受け待つという選択は、身請けして自分のものにしてしまって解決、という他の攻めとは違う懐の深さと魅力を感じます。

そして梓がいよいよ突き出しを迎え、娼妓としてのスタートラインを切ったことも今回のポイントでした。
自分の体を売り物にしていくという覚悟を新たにする梓の心情。そして話の端であっけなく身を堕として散る娼妓。
そうした色街の物悲しさが、男花魁として生きる佳雨の痛ましさにも通じていて、恋仲という幸せの直中でありながら、(後書きで著者がいっているように)「幸せであればあるほど刹那的」というやる瀬なさ絶えずあり、二人の幸せを願わずにはいられません。
とにかく続編が待ち遠しいシリーズ。いつでるのかな…

2

恋をしり切なさ増して

男花魁と骨董商の若旦那、前作「群青に仇花は咲く」で久弥が佳雨への気持ちを認め、やっと想いを通わせあった二人でしたが。しかし、それは佳雨にとっても久弥にとっても新たな苦しみの始まりでもありました。

佳雨は思いあっている男が居ながら花魁として他の男に抱かれなければならず、久弥は久弥で自分にとって大切な存在である佳雨が他の男に抱かれることを黙って容認しなければならない・・・全てをまるごと受け入れる言ったとは言え、佳雨を抱くほかの男への嫉妬と佳雨への愛しさと。
また佳雨は佳雨で、好きだと思っていた男からやっと本心が聞けて傍に居るだけで幸せを感じる反面、自分の身の上が花魁なものだから他の男に抱かれているときは心を殺さなければならなくなる。そんな二人は色々気持ち鬩ぎ合う狂おしいまでの葛藤に身を投じなければならなくなります。

しかも、佳雨のちょっとした不注意で佳雨の新造 梓の突き出し相手に、久弥が白羽の矢が立ってしまう、佳雨は苦しい胸のうちを押し隠し自らそれを久弥に頼まなければならなくなってしまうんですね。

この本を読んでいると時に、佳雨が実はまだ19歳という若さであることを忘れ続きてしまいそうになります、19歳なんてもっと、傍若無人に振舞っても良い年齢であると思うのですが、佳雨は男花魁だから、楼主の言いつけは絶対で自分の気持ちを優先させることが許されないんですよね、自分よりも周りを優先させる佳雨の物分りのよさがとてつもなく読んでいて切ない。

救いといえば佳雨本人がそんな自分のことを哀れんだり悲しんだりしていないことなのですが、自分の選んだ道を貫き通そうとする佳雨の決心が固くその思いが強ければ強いほど、佳雨にとっては迷惑な事でしょうがそんな彼を前に、もう少し違う時代に生まれていたらなとか、せめて男花魁じゃなかったらなとか、考えても詮無いことを考えて憐憫の情を禁じえなくなってくるんですよね。

後1冊で最後なのだそうですが、この二人の恋はこの先どのように決着がつくのでしょうか。
楼主が佳雨と久弥の関係に気づき始めた事でこの先ひと波乱もふた波乱もありそうな二人の仲ですが一緒に居る事で幸せを感じつつまた一方で苦しみも悲しみをぐっと胸の中に押し込んで来た佳雨と久弥、だからこそ納得のいく幸せをつかんでほしいと思わずに居られません。

それから、主人公佳雨の存在に少しその影が薄い感はありますが(当たり前か)佳雨の新造として佳雨からいろんなも学んできただろう梓、男花魁の道を歩み始めた彼の存在もこの先どうなるかまた気になるところであります。
梓の初めての相手だった夏目の存在もまたこの先どんな風にかかわってくるのか、梓を迎えに来るとまで言い切った彼がそれを実行できる日は来るのでしょうか、そのあたりもまた注目どころです。

2

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