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表題作楽天主義者とボディガード

西岡灰也,伯父の会社から派遣されたガードマン,28
平泉初美,後継者争いに巻き込まれる会社社長,26歳

あらすじ

24時間監視付きで、一人歩きの外出も禁止!? 大企業社長の伯父が倒れ、後継者争いに巻き込まれてしまった平泉。ボディガードとして、眼光鋭く無口な西岡に守られることに!! 窮屈な毎日に辟易する平泉だけど、西岡を出し抜くことはできない。しかも「逃げ出す必要がないほど可愛がってやる」と手を出されて…!?有能で忠実なドーベルマンが、飼い主に甘い牙を剥く**スリリングLOVE!!
出版社より

作品情報

作品名
楽天主義者とボディガード
著者
火崎勇 
イラスト
新藤まゆり 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199004759
2.5

(14)

(0)

萌々

(2)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
3
得点
29
評価数
14
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

理屈っぽい大人と臆病な子供

1冊丸ごと表題作です。
初美(受け)の視線で進んでいきます。
資産家の伯父が病気で倒れ、過激な親族から守るためにとボディガード(西岡・攻め)をつけられることになります。しかし、初美には24時間監視されると困る理由があり…という話です。

西岡は格好良くて冷静沈着なボディガード。いわゆる「大人」です。
初美は小さいとはいえ会社社長にも関わらず、西岡には「子供」扱いされてしまう世間知らずな部分があります。

西岡に感情的に反発する初美に対して、諄々と論理的に語りきかせる西岡という構図は、告白やエッチ場面でも同様で、そのせいか、理屈っぽい印象の作品だと感じました。

菊地の正体や菊地を恋人だと誤解させる展開は面白く、菊地より初美を優先して助けるという西岡が感情をあらわにした場面という盛り上がりはあったのですが、西岡があまりにも何もかもお見通しで冷静であったせいか、ハマるまでには至らなかったです。

ただ読みやすく、ストーリーは面白い作品です。題名のオチも良かったです。3Pや強姦という地雷もないので軽く読むには良いと思います。

1

うーん、掴みどころが。。。

なんとなくジャケ買い、な一冊。ま、ぶっちゃけ「ボディーガード」とあるだけで手が伸びるわけでございますよ。
ですけどね~~、これはイマイチ萌えませんでしたわ。

受けはイケててクールなIT会社社長・平泉。 ゲイ。
親戚が大金持ちなのに、支援は受けず、自分の才覚一本で、小さいながらも会社を立ち上げて、軌道に乗せている。

この平泉がまず、好みじゃなかったんですね。
「嵐のあと」の榊さんも(攻めだけど)ちょっと似たキャラな感じがするんだけど、才能と商売センスがあって、自信家で、スタイリッシュで、自覚あるゲイで。
でも榊さんは、もう少し感情表現がわかりやすかった気がします。
ウチなる衝動が。「嵐」なわけですから。

自分の生き方とか事情とは合っていない、この恋は間違っている、と思いつつ、衝動的に行動しちゃったり、イライラしちゃったり!
そういうカッコ悪さが垣間見えると、カワイイ、と思うんですけどね。

平泉は攻め様のボディーガード・西岡がめちゃくちゃ好みのタイプだから、心中はものすご~く葛藤していて、その辺はとても丁寧に書いてあるのですが、行動も、西岡との会話も最後の最後の最後まで、ど~~~も冷静な判断が勝っているような印象で。

これは羊の好みですれど、恋をしたらもっとカッコ悪くジタバタしてほしいのです。
心の中で思い悩む、のももちろん好きなんですけど、そうしたらどうしても内面の葛藤が表に現れてしまって、会話がトンチンカンになったり、態度がぎくしゃくしたり、変なものをやたらと食べたくなったり(笑)

要は、「こ、こんなの俺じゃな~~いヽ(;´Д`)ノ」てな具合にのたうちまわってほしいですわ。

攻め様のボディーガードは男っぽくて、ちょっと人喰ってて、本心がわからなくて、悪くないのですけど、読んでる羊にも最後までイマイチキャラが掴めなくて(笑) なんとなく消化不良!

羊が単純な性格すぎるのか。。。。
とことん無口で一本気、とか、人喰ってるならもっとニヒルでムカつく言動、とか
ひたすら上から目線で命令口調とか、修道士並みに厳格で説教魔神とか。

売りは何なんだ!売りは!
セールスポイントがはっきりしない商品は売れませんのよ!


偉そうに申し訳ございません・・・
お許しを。
この作品、遺産相続とか、平泉の持つ秘密とか、伏線も張ってあって、ストーリー的には練られていたので、キャラに萌えられなくてとっても悔しかったんですの。

2

既読感がある印象

受けが悟りきっていることと、既刊を読んでいると似た性格の受けでまた同じ悩みだなと思ってしまって、わくわくハラハラ感があまりなかったです。
あらすじ程、攻めから美味しそうに手も出されなかったのが一番残念だった点かもしれません。

ボディーガード・西岡灰也 無口攻め×ゲイでネットゲーム社長・平泉初美 楽天的思考の受け
いまは亡くなっているが母親の結婚が認められていなかったので、家族や親せきとは疎遠。
両親が亡くなってから、後継者争いに巻き込まれる。
平泉本人は血縁がいるのは嬉しかったが、お金には興味がない。
それを親戚が信用してくれないので命を狙われていて、心配した伊沢がボディーガードを派遣して。

飄々として人生を楽しんでいるように見えるが、西岡からしてみれば臆病な子供で。
攻めにだけは、受けの本質がわかるというのはツボでした。
火崎さんは、登場人物の抱える秘密の使い方がいつもネックな気がします。
そんなに大事にするような秘密なのかと言う事と、ネタ明かしされた時の驚き感や衝撃がいま一つ足りない気がします。
受けの性格がいまのようになった理由も、自分がいい子でいたかったから。その方が楽だったから。
どこかでというか、火崎さんの既刊で似たような性格の受けが出てきたなと思って、同じ物を二度読んだような感じで、この本ならではの新鮮さがなかったです。
無口なので攻めの性格もあまり明らかにならず、キャラとしての熱が感じられませんでした。
このカップル萌え!みたいな迸る萌えがなかったです。
結構なピンチになったり、アクションもあるのですが、全体的に淡々としたタッチで進んで、いつのまにか終わったという印象です。

エロ:★2 普通
総合:★2 淡々としすぎていて、萌えがなかったです。

2

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