お姫様を救い出した後、王子がすることは?!

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表題作ケダモノは甘く招く

村瀬一明 鬼畜な歯科医で香港マフィア
榊原連太郎 平凡な大学生

その他の収録作品

  • If you give your heart
  • It is a matter of course
  • あとがき

あらすじ

ごく平凡な大学生・榊原連太郎の恋人は、超男前で腕利きの歯科医なのにとんでもないサディスト、しかも香港マフィアの御曹司という非凡な男・村瀬一明。 商店街の福引きで英国ペア旅行を当てた連太郎は、ハネムーン気分の一明とロンドンへ。 ところが到着早々、連太郎はまたしても拉致されて郊外にある古城の塔に監禁されてしまい……。 救出に向かった一明の前に立ちはだかる男とは?
出版社より

作品情報

作品名
ケダモノは甘く招く
著者
六堂葉月 
イラスト
あさとえいり 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
まるでケダモノ
発売日
ISBN
9784861342417
2

(1)

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

『素敵な海外プレー』

『ケダモノ』シリーズ8作目です。

イギリスへの新婚旅行編。
大学3年生の夏、連太郎(受)は就職活動のためにスーツを買い、クーラーのある一明(攻)の歯科医院で着替えて、一明にスーツ姿を見せるんですが、ネクタイの結び方を教わっていたのが怪しい雰囲気に。
抵抗する連太郎の手をネクタイで縛って(またしても)おしおきH・・・

個人的にメインキャラクターの一明(攻)と連太郎(受)がまったく好みじゃないんですが、この『おしおきH』がまたキライなんだよね~。
『好きだから苛めたい』っていうのがもう無理だ。

ちなみに、この『おしおき』の理由は(別に理由はいらないんだろうけどさ)前巻『蜜月のケダモノ』のラストで、一明が贈ったお揃いの指輪を連太郎がずっとしていないから。

そして、夏休み中に海外へ『新婚旅行』に行こうと言う一明に断った連太郎は、スーツを買ったときにもらった福引券で特賞の『イギリスペア旅行』を当ててしまったんです。

ちなみに、↑レビュータイトルは一明が連太郎を誘うときに『素敵な海外プレー(六堂さんは『プレイ』を『プレー』と表記されます)』を用意するからと(わざと『海外プラン』と)言い間違えたんですね~。
どんな『海外プレー』なんだ。あんまり知りたくないけど。


というわけで、連太郎のバイトの都合で2泊3日(・・・)のイギリス旅行にやって来た2人。
空港で、今回は偶然に秀華(一明の従弟)に出会いましたが、李(秀華が片想いしている一明の父親の秘書)を追い掛けているらしい秀華はあっさり立ち去ります。

2人はいったん宿泊予定の格式ある一流ホテルに入り、早速ロンドン観光に出掛けようとホテルを出たところで一明が連太郎を少し待たせて姿を消し、すぐにバイクで現れて連太郎を後ろに乗せて出発・・・したんですが、その後『本物の』一明がオープンカーで現れるんですね。

つまり、連太郎を連れて行ったのは偽物?←フルフェイスのヘルメットで目元しか見えてなかったけど、声も出しているし、連太郎は(目元で)一明だと認識してたんです。それくらいには似てるっていうことなんですね。

なぜ、空港で秀華に出会ったのか。
秀華は当然、李を追い掛けて来たんでしょうが、イギリスには李だけじゃなく、李が秘書として仕えるマフィアのボスである一明の父親も来ていて、連太郎を連れ去ったのはこの父親だったんですね。

連太郎が拉致されるのは、もうシリーズ恒例なのか?ここ3作ほどはなかったんですけどね~(ただ、6作目『ケダモノと呼ばれる男』は1作目の謂わば回想なので、拉致も出て来ると言えば出て来る。それも含めれば、1作おきには拉致されてんのか、連太郎!?)。

連太郎は一明の父親とお茶を飲んだときに薬を盛られ、城の塔の上の部屋に監禁されて・・・
一方、一明の元には李を通じて『イギリス中を探してみなさい』という父親の伝言が。
なんとか城までやって来た一明を待ち構えていたのは、今回は敵となってしまう(いつもの『眼鏡とスーツ』ではなく現場仕様のワイルドなスタイルの)李でした。

互角に闘っていたところにいきなり秀華が現れ、気を取られた李は一明の蹴りをまともに喰らって敗北を認め、一明に連太郎の居場所を教えます。
一明は、塔の下で待っていた父親と対峙し、組織の後継者になるように言われて拒否するんですが・・・

さて、塔の部屋で無事連太郎と再会し、想いを確かめ合ったあとは、もちろんHです。『素敵な海外プレー』の一環です。
さらに、ホテルに戻って来ても終わりませんよ。
今度は『お風呂H』です。薔薇の花びらと黄色いアヒルちゃんが浮いたお風呂で・・・


SS1編目『If you give your heart』は、城で一明が李を倒して立ち去ったあとの秀華と李。

怪我の手当てをして、すぐに仕事でアンティークの買い付けのためにオークションに出掛けると言う李に、無理矢理着いて行く秀華。

しかし、会員専用オークションで、一明の父親で秀華の伯父の代理人である李はともかく、秀華は立ち入ることができなかったんです。
李に置いて行かれた秀華は貴族の紹介状を手に入れようと、4作目『ケダモノは二度笑う』のゲストキャラクターである(『(日本)マニア・マザコン・マゾ』の3Mの)ラトマー侯爵を訪ね、彼の同伴者としてオークション会場に入り込むことに成功します。

しかし、ラトマーに『欲しいものをプレゼントする』と言われて秀華が欲しがったものは、すべて他の(同一の)入札者に落札されてしまったんですね。

そして、こちらで初めて『李が秀華に応えられない理由』が明らかにされます。


2編目『It is a matter of course』は、メインCPの温泉旅行(と言うか『温泉H』)編。
・・・もういい。


恒例のあさとさんの巻末1ページコミック『ケダモノinパラレルワールド』ですが、これは『執事もの』っていうのかな?
借金のカタに貴族の養子になってお屋敷に来て、執事に教育を・・・
やっぱり面白かった。下手すりゃこのために読んでる気になる(巻もある)くらい。

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