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表題作殉情な愛人

会社社長となった元恋人の伊達剛臣
面接で再会した柚木皓彦

あらすじ

「採用条件は一つだけだ。俺の愛人になれ」
柚木が仕事の面接で再会したのは、会社社長となった元恋人の伊達だった。6年前、自分を裏切った罪を愛人となって償えというのだ。
柚木はその想いを拒みきれず、夜毎濃密になる情交に翻弄されていく。だが、告げられない真実と、甘く包み込む伊達の優しさに、柚木の気持ちは揺らぎ始め──。
大人の秘める情炎愛、オール書き下ろし!!
出版社より

作品情報

作品名
殉情な愛人
著者
高塔望生 
イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784862633538
3.5

(2)

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萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

受けの不憫さが・・・

受けがかわいそうな展開は苦手という方には向かないかもしれないですが、受けが不敏な境遇という設定が好きならすごく楽しめると思います。

とある事情で刑務所に入っていて、出所したばかりの柚木は、出所後、元カレの伊達に半ば無理矢理愛人として囲われてしまう、というストーリーでした。
この伊達が最初はかなり酷いです。仕事を探している柚木をわなにかけ、採用をたてに愛人になれと迫ります。
酷い攻めというのは、最後に甘々になってくれればそれなりに許せますが、最初は読んでいるとモヤモヤします。

しかし柚木が犯した犯罪のことでマスコミに終われ、親から勘当され、ストーカーに終われ、その事もなんで刑務所に入ったのかの理由も伊達に言えず無理矢理伊達に抱かれるという状況がなり不敏に感じました。
もちろん伊達のことをいまだに愛していると分かるし、伊達もなんだかんだと柚木を愛しているのは分かるのですが、それならなぜ刑務所に入る時にもっと彼の力になってあげなかったのかと思います。

伊達は柚木が自分の幼なじみと浮気していて、その相手と揉めたから刺し刑務所行きになったと頭から決めつけているのがかなり不思議でした。
恋人が違う、て言ってるのに、信じないものでしょうか??
勿論、柚木が刑務所に入った事件の真相はきちんとあります。伊達にだけは知られたくないという柚木の本音がかなりせつなかったです。

お話はとても好みだったので、星4にしましたが、伊達は最後まで好きになれなかったかも。
多分、何を考えているかわかりにくかったからだと思います。もともとスピンオフ作品らしいので、そちらを先に読んでいれば印象が変わったのかな?と思います。
そもそも付き合っていた時から伊達は他の人にも甘く女の人を連れ歩いていることも多く、常に自分が一番だと感じられなかったという柚木。
人を刺した時も浮気のもつれだと決めつけられて出所後も浮気の罪を償えと愛人にされ、マスコミに終われるのも自業自得だと言われ…。

どうにも伊達が、柚木が家族に縁を切られ、前科持ちになってまで守りたいほどのかっこよさというのが伝わりにきかったです。個人的にはあんまりいい男じゃないなあ~どっちかて言うと軽くて疑いぶかくて酷い男だなあ~て思いました。

しかし、ちょっとつめの甘い箇所もあるかもしれませんが設定そのものはとてもよかったです。健気な受けがお好きな方におすすめです。

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