• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ニューヨーク・ニューヨーク 1

ニューヨーク州の警官/ケイン・ウォーカー
金髪碧眼の青年/メル・フレデリクス

あらすじ

ニューヨークの警官であるケイン・ウオーカーは、オフの時間は同僚にも誰にも秘密で、マンハッタン、クリストファー・ストリート――ゲイの溜まり場へと出かけて行く。彼はそこで一夜の相手を求めるのだが、その夜は運命的な出会いをした。

作品情報

作品名
ニューヨーク・ニューヨーク 1
著者
羅川真里茂 
作画
羅川真里茂 
媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
Jets comics【非BL】
シリーズ
ニューヨーク・ニューヨーク
発売日
ISBN
9784592131786
4.3

(16)

(10)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
68
評価数
16
平均
4.3 / 5
神率
62.5%

レビュー投稿数4

ヤバイ、ハマッタ…号泣しました

色んな場所で名作として、「BLとはいえない」とか「泣けるBLの代表」とかいう言葉とともに紹介されてるこの作品を、遅まきながら読んでみました。
ヤバイです、号泣しました。
確かにBLとは言えないかもです。真摯に「ゲイであること」と向き合ってるから、苦手な人は苦手だと思う。
けど私はそこが好きだった。ニューヨークはゲイ社会だと言われるけど、ホモフォビアの多い土地でもある。あっけらかんとカミングアウトできない『普通のひと』の苦悩が、ひしひしと伝わってきました。

また攻めの性格に不快感を感じるかたもたくさんいると思う。
でも私はこの攻めが、最初から最後まで好きでした。特有の鈍感さと身勝手な優しさ。一方的な論理を振りかざす攻め。自分は平気で浮気するくせに、パートナーは過去まで遡って嫉妬する。
とてもずるくて。
けど優しくて、人間臭いのだ。

凄惨なレイプ事件のあとに人が死に、また、天使のようなメルの悲惨な過去が明らかになって――、
二巻へ。

3

むつこ

>>tyanponさん
こっちもww
連載中に読まれてたって、スゴいですねぇ。
連載中の読者からの反響、ものすごかったんだろうなァ…。
続きをウズウズしながら待つのは、リアルタイムで読むときの長所ですよねぇ。焦らされるのが大好きな私です。焦らしは、エロにおいても最大の調味料となるのさ(話がそれたw)

むつこ

>>tyanponさん
tyanponさんも泣きましたかー!どうやって立ち直ったんでしょうか。
私ほんと久々の大放心を経験して、何も手につかなくなりました。
思い出しては涙ぐみ、涙ぐんでは読み返し、読み返してはまた泣いて、なんかもうエライコッチャです。
『萌え』とは違う、心の奥のほうに染み込んでくるディープな感動で…、とにかくエライコッチャです。

メルが浮気を許すシーンは印象的でしたね。
かわいいよメル。だいすきだよメル。

むつこ

>>ミドリさん
おおっ、やっぱりご存じでしたか。
さすがミドリさん♪
まだ四巻のレビューは書いてないんですが、私、女の子が主役になった四巻の番外編がとくに好きで、すでに五回ぐらい読み返してます…しかも何度読んでも泣ける…。ひさびさに大放心しちゃいました。
数年前なら、あのエロシーンはかなりエロかったと思いますが、ぶっちゃけ最近のBL漫画のエロシーンに比べたら、赤ちゃんみたいなもんだと思いますw結合部分をまったく描いてないしw
よしながふみさんもそうだったけど、ほんと過去作品って、お宝の山ですねー!読んでも読んでも次々出てくるお宝!お宝!発掘しきれないッス!!

ミドリ

むつこさーん
ニューヨークニューヨーク、素晴らしいですよね!!
この作品は私のBLの原点だったりします。
中学の時、みんなで回し読みして泣きました。
同人誌を読んでると、回りの腐じゃない友人から非難されたりもしてましたが、
この作品だけはみんな男同士だのなんだの言わずにただの純愛物語として涙して読んでいたのを覚えています。
この作品、今は手元にないのですが、当時ものっすごく生々しくエロっちくかんじてたんだけど、実際今読んだらどうなのかな…?なんて考えたりして。
多分今読んでもあの感動だけは変わらないんだろうなー

名作

他の方のレビューで泣きたいときはコレ!となっていたので読んでみました。
予想を遥かに越えて、かなりの名作でした。
カミングアウトすることの難しさ、幼少時代のトラウマなど次から次へと考えさせられる問題を突きつけられて、漫画と言うよりも映画を見ているようでした。
4巻まで一気読みしたくなる作品なので、一人でゆっくりと堪能できる環境を整えて覚悟して読むことをお勧めします。

2

ニューヨーク・ニューヨーク1レビュー。

赤僕等で有名な羅川さんの描く、ゲイがリアルな問題と立ち向かう話。

羅川さんが描くというので、花ゆめで読切出した「シークレットボーイに手ぇ出すな!!」系のほのぼのBLかと思ったらガッツリ本格派。
なんか、凄く重い。凄く深い。

BLってのは所詮ファンタジーなので、やたらと主人公の周りにはホモばっかりとか、学園公認で不純同性交遊OKだったりするのですが、これはワリとゲイの多いニューヨークが舞台だけどカミングアウトとか、普通の人の反応が痛かったりとか、温かいベッドで寝たくて体を差し出したとか、普通のBLだったら触れない部分までズバズバ描いてあるので結構キツイ。
でも、目が離せない。

攻の警察官という立場や、受の天使みたいな容姿が原因の壮絶な過去とか、問題が次々に出てきます。別れちゃうのか、乗り越えていくのか、ハラハラするのと甘いシーンでほっこりするのとで読み手は忙しいです。

2人の未来が幸せなモノになるのか、不幸なモノになるのか、見届けたくなる作品でした。ネタバレ最小限に語るとこんな感じ、かな。
BLが好きっていうより、MLが好きな本格派思考の方は読んで損はないと思います。ガチで泣ける作品です。刮目せよっ!

1

ゲイカップルが現実に直面する問題と向き合った作品

古本屋にジェッツコミックス版が全巻揃って置いてあったので、思わず懐かしくて購入してしまいました。
花とゆめ誌上での連載をリアルタイムに読んでいて、当時も先の展開に一喜一憂し、手に汗握ったものです。

この作品はBLではない、というのが、よく目にする評価です。
私にはどこからどこまでがBLなのかと言う定義は良くわからないのですが、例えばエイズ問題であったり、ゲイのカップルがゲイとしてごく当たり前の日常を過ごす難しさ、世間の偏見と言った、BLではあまり扱われない重いテーマに正面から取り組んでいるのが特徴と言えます。
まあ、定義やら重い話は置いておきまして。

この主人公のケインという男は、とにかくひどい男だと言うのが初期の印象。
ケインは最初、自分がゲイであることをひた隠しにしています。そのせいでせっかく巡り会った理想の恋人、メルに悲しい思いをさせてばかり。
そうかと思えば、メルの過去の恋人に嫉妬してメルに酷いことを言ったり、自分が言い出した要求をメルがしぶしぶ承知すればそれにまた理不尽に腹を立てたりと、本当に我がままでどうしようもない男です。
挙げ句の果てに、メルの昔の恋人と浮気はするわ、自分はゲイのくせに別のゲイを酷い言葉で罵るわと、初期のケインに良い所など無いと言っても過言では無い気がします。

そんなどうしようもない我が侭なケインに尽くすメルの健気さに癒される1巻なのでした。

ストーリーは、さあこれからケインの両親にメルを紹介しに行こう、というところで以下続刊。

ゴーシュというキャラ、最初は取っ付きにくい所がありますが、何だかんだ言って付き合いの良いやつです。
上司のブライアンも、口は悪いけどケインには結構甘い気がします。
こんなに酷いやつなのに人間関係は非常に恵まれていてつくづくケインは人生得してると思います。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP