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シリーズの最重要人物・巻尾が登場する第4巻です。性別を凌駕する斑類という世界観とはいえ、BL作品で女性がキーパーソンって面白いなぁと思います。
国政と米国の母親であり「蛇の目の重種」である巻尾は、斑類の本能を具現化したような歪んだキャラクター。支配者オーラを垂れ流し、自己中心的で傲岸不遜、権力を振りかざして自分より弱い者を駒として利用し、性に奔放で、何よりも斑類の血統を重んじます。…と、こう書くと本当に非道い人間ですが…何故か好きです、巻尾。笑 彼女のエピソードは続刊で語られるのでさて置き。
この巻の見所はなんといってもノリ夫の覚醒ではないでしょうか。まあ中途半端な感じではありますが、第4巻にしてようやく「先祖返り」の底力が少し見えた気がします。
後半には、国政の父親である「猫又の重種」デイビットと米国の父親である「蛟の重種」マクシミリアンの若き日のお話が掲載されています。ここに来て洋モノ展開!とちょっとびっくりしました。他のエピソードと切り離されているので非常に分かりやすくて萌えの詰まったお話になっています。オチが最高でした。
国政もようやく落ち着きましたね。魅力的なキャラクターっていうのは結構なにかが壊れてるんです。それをどう立ち直らせていくかというね。
ノリ夫のフェロモンバージョンもなんかすごかった!!!
それに押されて子にゃんこに戻ってしまう愛美も可愛かったですがww
後半は、パパ~ズの過去のお話。
家系図がヤバイ((´∀`))ケラケラ
潔癖で、ツンな感じだった受が落とされていく様子がすごく良い。
うえに、その愛してしまった相手を見るときのなまめかしい表情がやばいんです。
「君に抱かれたい」といったときの表情は、こっちが恥ずかしくなるくらい。
キュンとw
なんというか、なんかすごくいい。
ココまでは割りと、子供っぽさを残した子たちのカップリングだったので、大人の色香というかなんというか、落ち着きました。ありがたい。
それにしても・・・・国政と米国、そして愛美の父(全部同一人物)・・・この人怖いんですけどwwww
前回最悪な展開を迎えてしまったノリ夫と国政ですが、冒頭で国政の頭をなでるノリ夫、すっごく愛にあふれた顔をしていますね!
本当にこの作品の受ちゃんは攻を健気に想ってますね!くーーっ
そして、 悪の根源(私にとって)、マキオが登場!
彼女は国政の母であり、志信、愛美の父でもあります。
そして斑目の家のために国政を政略結婚させようとしていました。
前回国政がノリ夫に言ったのと同じようなことを国政に言うのですが、
「オレがほしいのは 生まれて初めて 自分で思った」
国政は、他でもないノリ夫のことを生まれて初めて本気で欲しいと思ったのです
彼自身は自分のノリ夫に対する気持ちを理解できていないのかもしれませんが、
これってちゃんとノリ夫のことを愛してるってことですよね。
そして、米国、愛美たちの助けもあって、無事国政はマキオの魔の手を逃れ、
ノリ夫に対して「好きだ」と告げることができました。
この国政の告白がまた素敵なんですよ、キュンッキュンします!
ノリ夫のことが本当に好きならこんな自分と一緒にいるべきじゃないのに、
それでも自分はノリ夫のことが手放せないでいる――
あの国政が涙を流しながら必死にノリ夫に愛を語るんですよ
今まで散々イチャイチャしてたのに、ここのハグとキスでめっちゃ幸せな気持ちになれました。
今回米国×しろのシーンはなし。
ただデイビットが、しろの身体から米国のカオリがする、と言ったときには赤面しそうになりました。
あーそうですか!ラブラブなんですね!!ハハハハ恥ずかしいっ
後半は国政の父・デイビット×米国の父・マクシミリアン。
アダルティです!!二人ともすっごい美形!
クールなマクシミリアンと人懐っこいデイビットは同じ美術学校の生徒なのですが、
あることを機に同居することになります。
美しいものを愛するデイビットとそんな彼に惹かれていくマクシミリアン。
デイビットに対する想いを隠せなくなった時の、マクシミリアンの表情は超絶美しい。
美しいものに対する“愛”と恋愛の“愛”を履き違えていたデイビットも自分の想いに気付いてキスをし、想いを告げます。
…この二人、良く考えたらキスまでしかしてないんだけど、めっちゃくちゃ色っぽいです。
雰囲気エロスってやつですか?
この二人自体がエロスの塊みたいな二人なんでね…濃いです、フェロモンが(笑)
でもすっごい美しいの!いやなフェロモンじゃないの!とにかく美しいんです!
デイビットの胸毛にも萌えてしまった…
私、胸毛は嫌いなはずだったのに…なぜ胸毛にキュンとした、私…
何事もなく朝を迎えた2人ですが、距離感がギュッと縮まったような。
ノリ夫の中で不安定だった感情が確かな方向を見つけた。
そんな落ち着きで散々振り回された愛美と対峙すると、格上フェロモンで圧勝してしまいます。
志信のちょっとした動揺はノリ夫の色気に対してか「父」に対してなのか。
にょきにょきする魂現が気になります。
良い方向へ向かい始めたと思った途端拉致られる国政。
エキセントリックでバイオレンスな班目巻尾の「パパ」であり「ママ」であるという特殊さ。そして事前情報が情報だけに容姿とのアンバランスさに形容できない存在感を感じてしまいます。
それでもカレンちゃんの前では形無しなのが嫌いになれないトコなのでしょうか。
バタバタと終息へ向かっていくせいか多少大雑把な感じもしますが、国政が手放せないとノリ夫に対する感情を口にしたことで1巻の出会いのモノローグが幸せな意味で間違いなかったんだと安心できました。
無事斑類としての仮とはいえ合格認定を受け、これで一旦落ち着いたと思った矢先の衝撃。
散々よぎる疑惑に設定だけだろうと思っていた国政・米国のパパ×パパ編。
格好良くて美しい。
瞳孔開きっぱなしで読み切ってしまいました。
ここでも当然絡んでくる班目巻尾。
人格が複雑過ぎてもう感心するしかありません。
本編に辿り尽く経緯にゾワゾワと怖くなりながらも、2人の恋愛劇はそれとは別に乙女心を満足させていただきました。
父親たちのお話が出てきて、過去が少しだけ明らかになる巻です。
このシリーズは家系図がすごいからなぁ。男も子供が生める設定な上、ゴチャゴチャに関係して子供を作ってるもんで。
父親たちの昔話は、遠い異国の美しい恋物語でした。これでメデタシメデタシじゃなく、このあとも色々あるんだよな…と考えると面白いw
いつも思うけど、このシリーズは想いを告白するシーンがことごとく神なんだよね。美しい。雰囲気に走ってる美しさじゃなくて、登場人物の息づかいを感じるリアルな美しさだ。
前半でノリオの恋にいったん決着がつきます。
愛と本能、
愛と性欲、
何が違うんだろうね。
せんじつめれば同じなんだろうな~と思いながら読んでました。
この告白シーンも良かったな。どんな回りくどいクサイ告白も、「好きだ」には勝てないなと思いました。もちろんそれは、そこに至るまでのストーリーが神だからこそなんだけど。
ノリオが本当に可愛い。