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表題作YELLOW 4

麻薬横取り屋・ゲイ ゴウ
麻薬横取り屋・ヘテロ タキ

その他の収録作品

  • HONEY & MOON(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

衝撃のファイナルステージが今、幕を開ける-!!
やっと想いが通じたのも束の間、殺し屋"サンドフィッシュ"により、ゴウとタキの仲は引き裂かれてしまう。タキの暗い過去に決着をつける時が来た!!
ここでしか読めないハネムーン描き下ろし有り!!

作品情報

作品名
YELLOW 4
著者
立野真琴 
作画
立野真琴 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイコミックス
シリーズ
Yellow
発売日
ISBN
9784835216614
4.2

(4)

(2)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
17
評価数
4
平均
4.2 / 5
神率
50%

レビュー投稿数3

いつまでも続いてほしいと思う相棒もの

この作品は海外でも人気が高いようです。続編の『YELLOW/R ①』のあとがきに、作者は『YELLOW』をきっかけに海外の漫画イベントに呼ばれることが多くなったこと、そして色々な国から続きの要望があったことなどが書かれていましたが、納得の面白さです。甘い部分は甘く、コミカルな部分は思いきり楽しい、そしてアクションやサスペンスの部分もしっかりしていて毎話ごととても引き込まれます。なのにその裏には常に切ない部分がある。それと、ふたりは体格も同じぐらいで、腕や首の太さも一緒ぐらいというのが作品に合っていて好印象でした。

以下、1~4巻(完)合わせてのレビューとします。
ゴウ(ゲイの中のゲイ・22)とタキ(ガチガチの女好き・22)は依頼された任務をこなす相棒同士。相棒としてはパーフェクトで、家事も分担し同居している。夜中に眠れずリビングで会ってもなにをしゃべるでもなく、お酒を飲みながら隣でボーっとできるような、見ていて心地よい関係。そんなふたりです。

青は進め、赤は止まれ。
その間にある黄色=「YELLOW」は危険。だけど、
"「危険」を承知で進むなら進め"(本編より)

この物語にはおそらくいくつもの「YELLOW」があり、"危険を承知で"も任務を遂行しなくてはならない彼らの裏稼業もそのひとつ。もちろん一番は彼らの関係でしょう。ゲイとヘテロなのに、じわじわ燃えてきてしまうLOVEなのです。"好きで好きで仕方なくても 抱けない愛もあるのだろう"というモノローグは忘れられません。相手の過去をほとんど知らないふたりが、一方では互いに命を預けられるほど信頼しあっている。いつかお互いすべてを見せることができたら…。どんな危険やトラウマも乗り越え、やがて真の相棒になっていくお話です。

LOVEに関しては、性癖が一致しないため恋人になるのは簡単じゃないと感じつつも、ゴウがけっこう攻めていくので、ツンデレのタキがなびくのはいつかと期待度満点にさせます。いつくっついてもいいように見えるのに、「なかなか溶け合わない」「最後の一歩は踏み出さない」ところは見どころだと思います。何時間か通してTVドラマを見たような気分。また、登場人物の生き様や心情描写がとても特徴的で心に残りました。感動。

実は作者の作品を読むのはこの『YELLOW』が初めてで、自分にとってはちるちるサイトに来ていなかったら知らなかったかもしれない作品です。残念ながら新品は手に入らないようですが、やはり完全版をゲットしようと思います。よい作品に出逢えました。教えてくださったユーザーの方に感謝、ありがとうございます!


(※追記)
攻受設定欄に"麻薬横取り屋"とありますが、依頼主は主に警察です。

2

八方ふさがりの状態をどう解きほぐすのか・・・

いよいよ最終巻です。

3巻では、ようやく心も体も結ばれたゴウとタキでしたが、タキがゴウを助けるために育て親の元へ去って行ってしまいました。
逃げるわけにはいかないタキ、タキが昔犯した罪、そして殺し屋でもあるタキの育ての親に狙われるゴウ、タキと育ての親とマスターの因縁の悲劇に伴う復讐・・・と、色々と絶望的で八方ふさがりな状況のまま最終巻に突入です。

あまりにも色々な出来事がありすぎて、これはいったいどうやって解決されるんだろう・・・というかそもそもちゃんとハッピーエンディングになってくれるのだろうか・・・と不安がよぎりました。

・・・でも、さっそくなんだか意外な展開が・・・

タキの育ての親の一人が、ゴウにタキを救いだしてみろ・・・とアドバイスしに現れたんです。「挑戦」というよりもむしろ「お願い」ぐらいな感じで・・・
あら、敵が一人減った感じ。正直救いの光が見えてきてちょっとほっとしました。
・・・と思っていたのですが、ほっとしたのもつかの間、ゴウはマスターから、タキの育ての親が自分の妻と娘が殺された事件に関わっている・・・と聴かされてしまいます。ショックなのと、そしてそのことでタキは自分を追い詰め、ここを去ったのだとゴウは涙します。
一方で、育ての親たちにもう殺しはして欲しくない・・・と、タキはゴウに暗殺計画の暗号を送ることによって、暗殺計画を失敗させたのですが、そのせいでミズキ(育ての親の一人。タキが好き過ぎて自分を女性の体に全身整形するぐらい異常に執着している元男性)を怒らせてしまいタキは完全に監禁されてしまいます。

まだまだ気の抜けない状況に・・・

でも、そんな状況だからこそ、タキはゴウへの愛を深め、切なく思いを募らせ、ゴウもタキへの思いをますます深く強い物にしていかれるんですよね。

そして自らタキの監禁場所に乗り込むゴウ。
そこでゴウはあえてタキとSEXをします。このままじゃゴウが殺されてしまう・・・と、ここを去って欲しい・・・でも離れたくない・・・と、タキは涙します。
そんな中、ミズキ達が戻ってきてしまい、一気にピンチなのですが、これもゴウの計算のうちでした。

ゴウはタキの運命に自分も敢えて巻き込まれたい、タキの苦しみを背負いたい・・・と思ったからなのでした。

そして、どうにか育て親の元からタキを取り戻し、マスターの元へも戻らずに、2人でつかの間の逃避行に・・・でも、逃げている以上いつかは向き合わなければならないという現実が・・・そう、幸せな時間は「やはり長く続きませんでした。

どうしてもタキの育ての親に会いたかったマスターは、ゴウを薬で眠らせた隙に、タキを銃で脅して連れ出し、いよいよ育ての親とマスターが対峙することに。
罪にさいなまれ、この場をおさめるためにも・・・と自らに銃口を向けるタキ、そしてマスターに自らの罪(昔、自分が助かる為に、マスターの娘さんを崖から突き落としてしまった・・・)を告白しようとしたところへ、同じく自ら銃口を向けたゴウがあらわれるのです。

2人の愛の深さを目の当たりにし、現実を受け入れられなくてタキ達に向かってついに引き金をひくミズキ。

しかし、それをもう一人の育ての親、カツロウが阻止し、そしてミズキをいさめ、なぐさめるのでした。

そして、最後に奇跡が・・・

タキが殺してしまった・・・と思っていた、マスターの娘さんが実は生きていたのです。

それをカツロウは交換条件として差出し、逮捕をまぬがれます。

そしてようやく穏やかな日々が戻ってきたゴウとタキ、そしてマスターと娘さん。

一気に良い方向へと物語は流れ、最後はもう甘々なハネムーンのお話なんかもあって、とても幸せな2人!!!

いやはや、本当にどうなることかとずっとやきもきしていましたが、色々といい形でまとまって良かったです。

1

いよいよ最終巻

ミズキに軟禁されたタキは殺し屋「サンドフィッシュ」(カツロウ+ミズキ)の次のターゲットをゴウに知らせ暗殺を阻止する
怒ったミズキはタキを手錠でベッドにつなぎ監禁するが居場所を突き止めたゴウはミズキの目の前からタキを奪い去る

そのタキを角鹿(ゴウとタキの元締)がサンドフィッシュを呼び出すための人質にする 6年前殺された母娘は角鹿の妻子だった
タキに銃を突きつけながらミズキと対峙する角鹿
そこに割って入るゴウ
物陰から角鹿達をはりこむ鳩崎(刑事)
そして少女を連れたカツロウ
クライマックス オールスター大集合です ヽ(・ω・)ノ

角鹿の娘は記憶を失って流れ着き近くの町で保護されていたのだ (ここはちょっとずるいような気がw)
その娘の引渡しを条件にサンドフィッシュは警察の追及を逃れ姿を消す

ミズキの狂おしい恋をそばで見つめつづけてきたカツロウ
カツロウ お前ミズキが好きなんだろ ん? ん?

1巻がコミカルな場面が多かったのに対し 序々にシリアスな場面が増えていったこのシリーズ 雑誌掲載時は読みきりor前後編の形式だったので 各話いい男がいろいろ出てきます
がっ!! シリーズ全編とおして一番男前だったのは カツロウくんだったんじゃまいか?

完全版もでてるのね 書き下ろし読みたいなぁ

1

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