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表題作最悪

有堂 実業家
英彦 エリートビジネスマン

あらすじ

橘英彦は、同期の中でも異例のスピード出世を果たしたエリートサラリーマン。その英彦が出張先で不本意ながらも再会してしまったのは、数年前に三くだり半を叩きつけた元恋人・有堂だった。傲岸不遜で厚かましくて無神経で、そしてどうしても忘れられない男―。別れた時と全く変わっていない有堂に、英彦は再び振り回され!?

作品情報

作品名
最悪
著者
ひちわゆか 
イラスト
石原理 
媒体
小説
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784835213231
3

(3)

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萌々

(1)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

有堂の最悪さは、近くにいる程わかるはず

現在、文庫化されて書き下ろしの短編が入っているので、いまから購入する方は文庫がお勧めです。
私は新書版で読んだので、こちらの方に書きます。
強引でマイペースな攻めに振り回される眼鏡ツンデレ受けと言った感じですが、この作品ではカプ萌えよりも、コンビ萌えでした。対岸の火事を見守る心境で、2人を見ていたいです。
男×男ってカップルで、男のプライドが生きている話です。

実業家・有堂 強引マイペース攻め×リーマン・英彦 ツンデレ眼鏡受け
やっている事ははちゃめちゃで自信家で、なにをやらせてても上手くいってしまう男が有堂。
駄目亭主みたいに靴下は脱ぎっぱなしで生活態度は自堕落なのに、仕事だけはやたらに有能で。
真面目にこつこつと出世しているこっちがバカらしくなる位ですが、有堂にしかこんなことが出来ない。
だから、成功しちゃうのが嫌味なんですが、文句も言えない。
そんなのが恋人として傍にいたら、男のプライドやコンプレックスを刺激しない訳がない。
英彦と別れてへこんだって所は、可愛かったです。

英彦には借金を背負ってピンチな事も、なにかあった事も一切言わない。うまくいってなくても、英彦の前では何も出さないで平気を装っている。
なら、英彦の恋人としての存在ってなに? 調子がいい時だけ、仲良くしていればいいのか?って話にもなるのですが、どんな意地でも貫き通せば、それが道理になります。
ずっと貫き通すのなら、そういう男としてのプライドを持っている姿がカッコイイと思いました。

個人的には、英彦のイライラがわかるだけに、有堂のちゃらんぽらんで楽天家な感じが苦手です。それだけに、カプ萌えはしなかったです。
ただ、有堂がどんな事をしでかして、英彦がどんな風に怒るのかと、事件として楽しみでした。
掘り起こせば有堂伝説はまだまだありそうなので、ネタとか事件的な感じで今後が気になります。

エロ:★4 ねちっこい描写で、エロいです。
総合:★4 本当に有堂の性格と存在が最悪最強なので、話としては面白いのですが、攻めとしては少し苦手です。

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