あふれそうなプール 6

あふれそうなプール 6
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
8
評価数
2件
平均
4 / 5
神率
50%
著者
 
媒体
コミック
出版社
ビブロス
シリーズ
ビーボーイコミックス(コミック・ビブロス)
発売日
価格
¥562(税抜)  ¥607(税込)
ISBN
9784835211817

あらすじ

一緒にいよう」
…恋することで心の傷をさらけ出した高校生の木津(きづ)と入谷(いりや)。まだ大人になりきれない微妙な年齢の彼等が選ぶ自分たちの未来とは…!? 
リアルな青春群像と壮絶な色気で大反響のシリーズ、遂に完結!! 

表題作あふれそうなプール 6

木津涼二 高校生
入谷鉄央 高校生

その他の収録作品

  • HIKONE
  • 手当たり次第にオスを刺す君は最悪のキス
  • CHRISTMAS NIGHTMARE
  • あとがき

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レビュー投稿数2

この作品に出会えて良かった

あふれそうなプール、最終巻です。

タイ行きを1ヶ月後に延ばした木津。
木津は行ってしまった。もう会えない、声を聞くこともない…。そんな風に思っていた入谷に、電話をかけます。
「ずっと 一緒にいてくれ 入谷」
”もう一度…”って、何回も聞き返す入谷が、可愛くて愛おしくて堪らないです。

お互い素直な気持ちを言い合えた2人は、だんだんと、ほんの少しだけど甘い感じになっていきます。木津は入谷を学校まで送り迎えしたり、入谷は、木津がかまってくれないからって拗ねたり(笑)

期限の1ヶ月も残りわずかになった時、木津は入谷を、海での一件があったあの宿に連れて行きます。浴衣姿の入谷が、相変わらず色っぽいこと…。
木津は、今までの胸のうちを語ります。入谷が自分から逃げたら、諦めようと思っていたこと。タイ行きで揉めて、何もかも面倒臭くなって、心の中の入谷を殺そうとしたこと。
それを聞いた入谷は、木津に言うんです。
「甘えたっていいんだ ひとりぼっちが淋しいのは当たり前なんだ
泣いたっていいんだ わがまま言ったっていいんだ
俺が全部受け止めてやるから」
優しく穏やか続きに微笑む入谷くんは、もはや男前通り越して聖母のようで…!
木津はすっかり、入谷に溺れてしまいましたね(笑)

そして木津は、タイへと旅立ちます。結局は1年間、2人は離れ離れになってしまうのですが、もうしっかりと愛を確かめあったので、2人はきっとこの先も、大丈夫、って思います。
あふれそうなプールを抱えたまま、少年達は大人になっていくけど…
もう1人じゃないから、大丈夫…


そしてこの6巻には、彦根外伝と、読み切り1本、あふP番外編が収録されています。

『HIKONE』
あふP本編では、飄々として掴み所のないキャラの彦根。そんな彼には、凄まじい過去があったんです…。
夜になると現れ、何人もの走り屋を潰してきた”幽霊バイク”として名を馳せた彦根。しかし、鷹巣率いるチームに拉致監禁され…。
ちなみにこの鷹巣さん。本編でちょくちょく、彦根が頭上がらない先輩として口にしているのが、彼です。

中学時代、とにかく狂犬っぷりを発揮している彦根。現在とは全く違います。物語自体もかなりハードボイルド。
鷹巣さんも桜乃さんも、色々な傷を抱えて生きているんですね…。桜乃から、あの人は俺達をこの世に繋ぐ圧倒的な鎖、そう言わしめる鷹巣も、本当は彼らに支えられて、繋がれて、生きられる。だから、自暴自棄になって無茶苦茶してる彦根のこと、放っておけなくなったのかもしれないですね。
突っ張って突っ張って、噛み付いて噛み付いて。絶対折れなかった彦根が最後ぼろぼろ泣きながら鷹巣に助けを乞うシーンが、やっと彦根がしがらみから心を解放できたような気がして、胸が熱くなりました。
あふP本編では、いつも中立で、どうしてこんなに達観できるんだろう、そう思っていたけれど…。もう既に、一度溢れて、干からびてしまったプールに、水を注いでもらっていたあとだったからなんですね。

最後、現在の彦根と鷹巣さんが会話してるシーンがあるのですが、ボソッと、「あんとき食ってみりゃ良かったな…」なんて言ってる鷹巣さん。
…今からでも、遅くないんじゃないですか!?イっちゃいましょうよ!笑


『手当たり次第にオスを刺す君は最悪のキス』
読み切りです。まずタイトルがすごいですよね(笑)
轡(くつわ)と真条。凶悪な2人の物語。
かなりハードめなボコりボコられ愛?なのですが、2人の力関係が対等っていうところが、良いと思うんですよね。
何とか手に入れたくて、あいつを屈服させてやりたくて、けど普段のままじゃ無理で。だから痛めつけて無理矢理自分のモノにしようとする轡だけど、真条だってボコられたまんま終わってない!
凶暴なまでの2人の関係性に、ゾクゾクします。
思った以上の器だった真条に惚れ直した轡が、真条の指に口づけする場面がたまんないです‼︎


『CHRISTMAS NIGHTMARE』
あふPの番外編です。同人誌のものらしいです。
本編ではほぼ見られなかった、冬の2人です。
木津が何だか気持ち素直になってて、男前3割り増しくらいしてます(笑)こんな甘い2人はなかなか本編では見られないので、嬉しい!
2人、無人の店にしけ込んで、そのあとどうしたのか…妄想力が掻き立てられます‼︎笑


こんな感じで、あふれそうなプールは、完結するのですが…

高校生の時に出会って以来、私の中でこの作品は色褪せることない素晴らしい名作で、本当に大好きでたまらないです。

弱かった自分と決別して、強く生きる美人な男前、入谷と、
家庭の事情で、周りより早く大人にならなきゃいけなくて、誰かに頼ることも甘えることもできなかった木津。

男が好きなわけじゃないのに、お互いのことが気になって仕方なくて、たくさん傷付いて衝突して、それが恋だと気付いて
でもまだ素直になりきれなくて、遠回りばかりして

男同士だからこそ簡単に譲れない。決して女にはならない。
男と女の関係じゃあ測れない葛藤があって、それに逃げずに向き合って。

そういう、男と男、ならではの関係性が本当にしっかりと描かれていて、単に女性を男性に置き換えただけではないんですよね。
だから、ああ、これこそ本当にボーイズラブだなぁ、なんて私は思っているのです。

本当にこの作品に出会えて良かった!これからも大好きです。

3

ついに最終巻

シリーズ6冊目、完結編です。
タイ行きを1ヶ月だけ先に延ばした木津。
その間に入谷をおいて行こうとしたことへの埋めあわせをします(笑)。
やっとちょっと(あくまでちょっと)恋人同士っぽい雰囲気になったかな。
でも、この二人は普通の恋人同士というより、もっと対等な人生のパートナーという感じです。
今まですごくじれったいところがあったけど、落ち着くところに落ち着いてくれてよかった(笑)。

他に彦根がワイルドだった中学生だった時のエピソードと、短編が1作品、「あふれそうなプール」から木津と入谷のクリスマスの番外編が収められています。

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