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表題作邪道―無限抱擁〈上〉

守護主天ティアランディア・フェイ・ギ・エメロード
天界南領の王子アシュレイ・ロー・ラ・ダイ

その他の収録作品

  • 外伝・蒼風(かぜ)の地図(みち)

あらすじ

大幅加筆&修正に未発表外伝を含む改訂版 ファン待望のシリーズ復刊!

友情と恋に揺れる紅蓮の瞳
少年元帥アシュレイの想いは届くのか――?

天界の頂点の任を負うティアランディア。光り輝く美貌の彼は、東西南北に散る四天王を配下におき、人間界を脅かす魔族に目を光らせている。南領の武将・アシュレイは、ともに机を並べて塾で学んだ幼なじみ。ティアに変わらぬ情愛を感じていたが、いつしか2人の気持ちはすれ違って……。表題作ほか、書き下ろしの外伝「蒼風(かぜ)の地図(みち)」を収録。満を持して、熱く復刊!
出版社より

作品情報

作品名
邪道―無限抱擁〈上〉
著者
川原つばさ 
イラスト
沖麻実也 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
邪道―無限抱擁
発売日
ISBN
9784062557511
3.7

(4)

(1)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
15
評価数
4
平均
3.7 / 5
神率
25%

レビュー投稿数1

天界ファンタジー開幕☆

以前、新書で書かれていたお話の文庫版。
といっても、ただの新装版ではなく全編書き直しで新たなエピソードは挿絵も入ってのリニューアル版。

『無限抱擁(上)』
ティア×アシュレイ

幼い頃、一緒に塾で学んだティアとアシュレイ。
その頃から幼い感情ながらに互いは特別な存在だと感じていた。
けれど、元服以来ティアの態度は硬化して・・・。

立場というか身分の差というか、そういうもの故に素直に欲しいものを欲しいといえなくなってしまったティア。
自分の気持ちを封じ込めるために必要以上に冷たい態度を取るようになってしまって。
強ければ一番そばにいられると思い強くなろうとしているアシュレイがどこか健気。
素直にその気持ちを言葉にすることはできない性格だから陰で泣くようなことにもなってしまうのだけれど。
互いに素直な気持ちをぶつけない故に擦れ違ってしまってなんだか切なくもある。
今回はアウスレーゼが2人の間を引っかき回すというか…。
それでも、この人の行いがその後の2人の関係を変えていくものにもなるのだけれど。
ちょっぴりアウスレーゼ×アシュレイ、アウスレーゼ×ティアのシーンもあったり。
擦れ違ってるのでティア×アシュレイはナシ。

沖さんのコミック版とは補完関係にあることも多いので、今回のお話を読む前に『邪道1』を読んでおくと、物語の前段階のエピソードがあるのでわかりやすいです。
今回のお話はちょうど『邪道2』にあたります(これはまるまるリンクしてます)


『外伝・蒼風(かぜ)の地図(みち)』
天界東領の王子・柢王×側近の魔族・桂花

アシュレイとの魔族狩りで受けた大きな傷もだいぶ癒えたため桂花と共に慰安旅行に出かけた柢王。
自分の湯治ではなく、桂花の慰安のために。

魔族は基本的には天界人にとっては敵です。
そんな中で桂花だけは特別に柢王が認めさせた存在で(詳しくはコミック版『天網夜譚』参照)
何かと城にいればストレスも溜まるであろう桂花を柢王は休ませたくて。
桂花を甘やかそうとする柢王がステキ。

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