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表題作硝子の街にて 13 黄 YELLOW

シドニー・ホプキンズ/NY市警刑事/31歳
広瀬伸行/ツアーガイド/27歳

あらすじ

身近に頻発する殺人事件。ノブの仕事も……。
どこまでもピュアなNYラブストーリー!!

'99年5月――。
ヘンリーがかって所属した24分署で警官が殺された。
彼は悪徳警官と噂されていたが……。

NY、24分署の現職警官が殺された。シドニー、相棒のヘンリーは捜査を開始した。翌日、今度は伸行の勤める旅行会社のツアーバスが、発砲事件に巻き込まれた。観光客の安全確保に伸行が現場に赴く。バスに飛び散る血痕……銃社会アメリカの生々しい現実がそこにある。限られた目撃情報、ツアー客の証言が解決の突破口になるのか。2つの事件を結ぶ糸が意外にも浮上して……。どこまでもピュアなNYラブストーリー。
出版社より

作品情報

作品名
硝子の街にて 13 黄 YELLOW
著者
柏枝真郷 
イラスト
茶屋町勝呂 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
硝子の街にて
発売日
ISBN
9784062556590
3.5

(4)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

第13巻

今回はわりと事件中心のお話。ヘンリーとかシドニーとか今までのように身内サイドの関係者が事件に関わるわけではなかった。警官が被害にあってはいたけど。ノブのシンクロ探偵?ぶりも復活。ある種の特殊能力みたいで面白い。

シドニーとノブのカップルは安定の仲良しぶりですが、コソボ紛争のニュースなどを見かけるシドニーが悪夢にうなされる回数が増えてきて…とこれからの展開への伏線になるような不穏な雰囲気もチラホラでてきます。

あとがきの「誰も気付かなかった黄色の信号」というのは色々考えさせられました。人生というのは振り返ればそんな風に思う事の連続のような気がします。「あの時のあれは予兆だったよね」みたいな。柏枝先生はニューヨークに行く時は行きつけのコンドミニアムに長期滞在していたとか。カッコいい!最近ここまで取材のために徹底している作家さんはなかなかいないと思います。少なくともBL小説界には。どうなんだろ?海外在住の方はいらっしゃるけど。

やはりその国に行って現地の空気を感じてきた方の文章には外国の街の描写などにリアリティがあるなあと感じます。

1

少し日常に戻れる巻

前回がけっこう重めの話だったので閑話的な回になっているような巻。
重たい展開がずっと続いていたので、なんだか最初の1巻~4巻くらいに戻った感じでこのくらいが好きかも。

今回も伸行が仕事中に巻き込まれた事件と、シドニーが追っている事件が最後の方で繋がってきます。

見知らぬ子供の大学合格を祝ってあげたりとか、アメリカって感じの気さくさが伺えるシーンが好きです。内容はけっこうシリアスですが、登場人物らがおおらかで癒されます。

犯罪大国のアメリカで、ここから先に行ってはいけないという黄色信号のようなものが見えたら…というお話なのですが、でもいくら毎回事件に遭遇しても、伸行という存在が純粋でお人よしなのでバランスをとっていられるのかも。
「お前にかかればみんな善人になる」とシドニーは言っていますが、犯人に対面しても犯人の犯罪を起こした痛みにさえシンクロするような人間です。
なので毎回毎回痛々しい事件が起こるのにそんなに苦しい気持ちにならないんですよね。

あんなにピュアな親友で、恋人になってからベッドにいくのにも半年以上かかったのに、今では毎日いちゃいちゃしてるし一緒に寝るし、こういう日常が2人にとって当たり前になって本当に嬉しい。
相変わらずこの回もキスはほっぺがデフォですが、それがまた可愛いです。
シドニーが伸行の職場の皆の前でも伸行の髪を引っ張ったり、お前はガキだとか鈍感だとか言ってからかうシーンが大好きです。
恋人だけど、やっぱりどこか幼なじみ感を残してるんですよね。

2

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