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表題作好きだよ!

フリーライター嘉祥(自称大人)
高校生 雅延(ガキ)

あらすじ

こんな野郎と恋愛なんて冗~談じゃないねっ。高校生の雅延を子供扱いしやがる、「自称オトナ」の荒木嘉祥め!「そうやってふーふー言って怒るところがガキなんだよ」だと!?ギャッ。そのガキに欲情してるのはどこのどいつだよ!?「どっちもどっち」ラブ。

作品情報

作品名
好きだよ!
著者
麻生玲子 
イラスト
南京ぐれ子 
媒体
小説
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784835211053
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

高校生に溺れる大人

社会派を目指す風俗ライターと高校生のお話。

時代性もあるのかと思いますが、あんまりじっくりと落ち着いて読んでいられなかった…。DKは好きだけれど、大人の男と対等?に恋に落ちる関係にはどうも入り込めない自分に気づきました。それでも、この作品でよきバランスだと感じたのは、大人の方が少年にマジで惚れ込んじゃっている切なさでしょうか。

高校の友人とクラブに通っていたノブに声を掛けてきたのが荒木の方だったので、最初っから荒木の方はその気だったのだろうと思います。ノブは荒木に友人への好意を見抜かれて開き直り、そのままラブホに誘われて意地で荒木と寝てしまいます。以来、ノブにとってラブホは嫌な思い出に…。

と、体から始まるケンカ上等ラブといいたいところですが、なにかとギャーギャー騒いで反抗したり憎まれ口を叩くお子さまをなだめすかして仲直りエッチ、みたいな流れを何度か繰り返しましてですね、、

しかし!なんせエロに伴う心情描写が絶品な作者様なので、二人がエチになだれ込む度に思いが変化して深まっていくのがよくわかるんです。そこがテクニシャンなものだから悔しいことに引き込まれてしまう…笑。そういえばこの作品、結構濡れ場のシーンが多いです。

終盤、荒木の元カノが登場して引っ掻き回してくれますが、麻生作品の女性キャラはサバサバしていて、結局二人をよりタイトに結び付けてしまう役回り。ノブも、彼女のおかげで荒木から恋人として大切にしてもらっていると実感するのです。

最後の「好きだよ!」では、二人で旅行に出かけた先で、荒木が嫉妬してまたケンカ…。高校生にハマりすぎなアラサー、怖いよもー…。

あとがきで、タイトルを色々と考えてつけていらっしゃる作家様だとわかってなんだか嬉しかったです。それと、「自称BL界のニッチ(隙間)産業を目指してがんばります」という一文を読み、既視感を覚えて笑ってしまいました。ニッチな作家様、大好きです。

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本当にどっちもどっちだ!…なラブ展開(笑)

突っ込みたい部分は多いものの、キャラの愛くるしさというか…楽しさで面白かったかなと思える作品でした。

フリーライター•嘉祥 × 高校生•雅延の自称大人×ガキのどっちもどっちな意地っ張りラブ!

雅延は友人に恋していることを嘉祥に知られ!
それをネタに脅され、一夜を過ごすことに!
そんな微妙な関係で始まったのに、お互いに惹かれあっていきます。

でも『なんでこんな奴と恋愛なんて…冗談じゃない』と口をついて出てしまうような、意地っ張りな2人。

雅延は元気過ぎるじゃじゃ馬高校生で、嘉祥にいつも可愛げないことしか言わないし…
嘉祥も男臭い粗暴な感じなので、恋に溺れるようなタイプでも、まして年の離れた高校生に素直に振り回されてしまうような感じでもない訳で…(笑)

それが、雅延の友人とのことや、嘉祥の元カノ登場で、少しずつ楽しい位、可愛くうつってしまう方向で、いい感じに変わっていくわけなんです(笑)

口ではなんだかんだと、可愛げなかったり、大人な口振りでいっていても、嫉妬したり、やきもちを焼いたり、ついつい甘えが出てしまったり、内心お互いに振り回し&振り回されている関係が面白くてツボでした。

特に嘉祥のキャラはツボでした!
最初は強気なタイプだったのに、段々振り回されていく内に、口では強がったことをいっていても、内心は焦ってグダグダ感が憎めないキャラでした。
ヘタレに変貌ぶりが好みでした。

ただ、最初のカラダから始まる展開は唐突過ぎるというか…そんなに簡単に流されちゃう⁉︎
みたいな印象をうけてしまうことや、
元カノの登場もインパクトがあった割にはアッサリ終わってしまった点では物足らなかったです。
キャラに好感がもてなかったら、多分微妙な評価になったもしれません…。

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