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表題作僕は、きみたちに愛される

坂東一樹,実業家,26歳/番場瞬,高校生,15歳
長田真木,高校教師,坂東の不倫相手,28歳

あらすじ

高校教師の真木は、妻子ある年下の実業家・坂東と不倫中。心も身体も溺れるほどに愛され、充実した毎日を送っていたが、ある日教え子の瞬から衝撃の告白を受け、三人の新しい関係が始まった。

作品情報

作品名
僕は、きみたちに愛される
著者
高橋英里花 
イラスト
緋色実 
媒体
小説
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784882719274
2

(2)

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萌々

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中立

(2)

趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
2
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

批判と賞賛半々です

まず最初に書いておきますが、キャラ情報が間違いまくりです。
板東一樹26歳実業家・番場瞬16歳高校生×長田真木28歳高校教師です。
修正を入れたのに反映されていません。
特に主人公の名前のファーストネームが苗字になっているのはひどすぎです。

大昔に読んだBL再読プロジェクト第二弾。
20年近くぶりに読んで、感心したところとがっかりしたところが半々という印象だった。
Hは冒頭と終盤で過激なシーンが出てくるものの、それ以外ではむしろ(今のBLに比べれば)淡泊な方。
まあそれはいい。
不倫ということはあらかじめわかっていたけど、久々に読むと違和感もっというと嫌悪感がひどかった。
真木が浮気者という設定がそれに拍車をかけている。
BLで性病を考えるのは野暮の骨頂だけど、ここまであからさまに書かれていると考えてしまうよね…
浮気相手→真木→板東→優美香(母子感染)→小悠香というルートを。

第2話で真木が板東と優美香を怒鳴りつけるシーンは、作者的には名シーンなんだろうけど優美香と小悠香に性病を移していたかもしれない奴が何言ってんだとしか思えない。
そもそも小悠香両親がここまで小悠香をネグレクトするに至った元凶中の元凶のくせに。
板東のキャラも男らしいとか有能とか設定倒れにしか見えなくて、まったく心に響かない。
性欲ばかり強くて結婚相手への誠実さもなければ我が子への愛情さえ薄い、頭の軽いクズにしか見えない。
名家同士の政略結婚がそんな簡単にご破算にできるわけないし、優美香の実家(何となくスクール経営のみに留まっている板東家がさらなる拡大を目指して大財閥の令嬢をめとったイメージがある)にZAXがつぶされればいいのに。

あとこれも時代が変わったせいかもしれないけど、3歳女児が血縁のない大の男と長時間を過ごすというシーンがやたら多くてこれも結構気持ち悪かった。
第2話では下の世話までされてるし。
あと第1話の「おなかをぶう!」ってなに?
真木が女ならまあともかく、赤の他人の、保育士を目指しているわけでもない男子学生に女児のおしめ交換も含む世話を任せる親とかちょっとありえない。
真木がゲイだから何となくスルーできてるだけで、大の男が女児に、物心ついていれば性的なものとして覚えるような行為をするとか、どうなのかしらね。、

これだけではただのアンチレビューですが、もちろん良いところもあります。
真木のキャラは不倫関係を除けば確かに絶妙。
トラウマに関して「憤怒が僕を大人にした」「僕は負けなかった」というモノローグは、印象深くてこの20年近くずっと心に残っていた。
それでも真木を案じて、傷ついていると思いことさらに守ろうとする板東に対して真木のしたたかさを見抜き、この人はそんな弱い人じゃないと主張する瞬という対比も良い。
本当に、優美香が板東の姉とかで、あとできれば小悠香と番場家の第二子も男児なら、実に申し分のないBLだったのだが。

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