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「可愛いひと」「接吻修行」でこの本に収録されている作品のほとんどを読んでいたのですが、こちらの本にはカラーがたくさん収録されていて紺野さんの絵が大好きな私にとってはとっても嬉しい再販本です。
カラー絵は雑誌の表紙になったものやカレンダー、小説カバー等からチョイスされていて、それぞれをなかなかもう入手することが難しかったりするので貴重でした。
お気に入りの話はやはり表題作の「少女漫画家の恋」。
漫画家が主人公で、そのお仕事ぶりについても興味深いし、もちろん編集者との不器用な恋も微笑ましい。
主人公は20代のもう大の大人なんですが、2人ともとてもそうは見えない拙い恋をしています。
まるで中学生の初恋のようです(笑)。
倉田さんがどちらかというと主導権をとって始まった恋?のように思いきや、途中のツンデレぶりは一体どうしたの?と感じで秋本さんに劣らず私も焦らされました(笑)。
この本で初めて読んだ「東京ホテル」と「情熱レターメイツ」もよかったです。
モテ男が乙女に片思いして努力しているのっていうのも可愛い~^^
漫画家とか小説家とかそっち系の職業のBLは多いですし、
展開もある程度予測範囲内だったりもするのですが
今回の作品は、範囲内であっても新鮮な感情を感じることができました。
作家が男前設定じゃないから新鮮だったのかもしれない。
少女漫画家にBL要素を入れてみてはどうかと担当者から提案をうける。
イメージがつかめない作家に対して担当者がお役にたてるのなら・・・と自らを提供してくれる
真面目に取り組んでいる先生がとても可愛らしい。
2年振りに下着を購入って・・・。がつぼでした。
担当者がビジネスライクに
部屋をさって、閉じられたドアをみつめながら、もう一度キスをしたかったと素直に思う
先生はピュアだなー
そりゃ自分だけのものにしたいだろうな。。。と思いました
短編集です。6つの作品が収録されています。
好きなものを抜粋していくつか。
【少女漫画家の恋】【少女漫画家の恋〜寝ても覚めても】【おまけ】
デビューして四年目の漫画家と編集担当のお話。
もっと売れる漫画を目指してホモネタを加えましょう、という担当のまさかの提案に戸惑う漫画家。そしてまずは自分たちで経験してみようと触り合いっこをする事になった二人だけど…。
仕事だからとクールな態度を取る編集者の真意にキュンとさせられます。
漫画家と担当という仕事の関係から恋人同士になった二人が、距離感に戸惑いつつドキマギしている様子も可愛らしいのです。
【東京ホテル】
いとこ同士。
大学受験のために年上のいとこの部屋に居候しているテン。テンは、イケメンのいとこが多分自分のことが好きなんだろうな…と感づいているのだけど、いとこは手出しをしてこない。
カッコいいイケメンが年下の従兄弟のテンに片思いしている様子がちらちら垣間見える瞬間があって、そこがとっても萌えます。
テンをかばって背中に傷を負ったいとこの背中を手当てしていた際に、いとこのが勃ったのを見て「してあげよっか?」というテン。
…やめてくれよ…と拒むのだけど、テンにやりたい、やらせて?と言われて、無言で俯くところや、でっかいね、と言われて また俯いて「ッ…ごめん」と謝るところがすっごくツボです。俯くところが妙に萌える。
大好きなテンから誘われて、じゃあ!よろしくぅ!とノリノリにはならずに、最初は拒むものの少しずつ陥落していく様子がたまらない。
【情熱レターメイツ】
大学生同士。
イケメンで有名な同級生・岸田とひょんなことから文通をする事になった阿部。
「恋人は一生に一度できればいい」「一人でいいからホントーに心から好きになれれば それが一番幸せ」と語る岸田がいいな。
クールでカッコいい外見で黙っていれば俺様っぽく見えるけど、阿部の言動でなにかと赤面しちゃったりの乙女なところと、あえて「手紙」という特別な手段を用いたところが好きです。
この作品は2002年なので当然携帯メールもあったし、今はLINEもあるけれども、いつの時代になっても手紙の特別感には叶わないなぁと。
表紙の絵が好みではないのですが、漫画家と編集ものは大好きなので購入。
開くと………表紙と絵が違う!違うけれど、微妙にこっちも不得手なおしゃれ絵だ!フィーヤンとかに載ってそう(イメージだけでものを云う。フィーヤン読んだ事ありません)
ああ、それなのに!
どの話も良かった!
表題作と最後の文通する話が好きかなあ。
どの登場人物も、絵柄からは想像もつかないくらい純朴で素晴らしい!
絵だけだと、ヤングアダルト系でヒロインを振り回すモテ男みたいなのに!
結構な頻度で不得手な絵柄でも好みの話があるので、あらすじでピンときたら読むのが吉ですね。
どれも可愛くて、キュンキュンしました。
あ、ただ、先生のもっさりヘアーだけはダメだったかも。何であんなヅラみたいな髪型に??
紺野けい子さんの2000ー2002年掲載の作品と、00ー07年のカラーピンナップ8点が収録された作品集です。
「少女漫画家の恋」「少女漫画家の恋〜寝ても覚めても」
デビュー4年目、停滞気味の少女漫画家・秋本ユウ(26)に、現状打破に『ホモネタを』加えたら、と提案する担当編集の倉田(28)。
戸惑う秋本に自分たちで想像してみれば、と秋本の部屋で擦り合いをする事に…
仕事です、という倉田のあっさりした態度と逆に、秋本の頭の中は倉田でいっぱい。体からはじまったのにこんな純情を忍ばせる。のっけから紺野けい子さんの凄さにKO気味。
「接吻修行」
幼馴染愛。そして自慰ものであります。
晴司は中1からずっと大剛をおかずにオ○ニー大王。大剛もオレのこと好きだよな、と自覚しつつ。
そこに当て馬登場で、一気に…
タイトルの意味がよくわかりませんでした。
「夏は葉隠れ」
高校を卒業してから9年後、好きだった国語の先生に何か伝えたい。
……純情系かと思いきや、短編のせいか展開早め。でも年下の長い純情っていいかも。
「抱いて抱いて」
「可愛いひと」に収録されていた短編でした。リーマンのオフィスラブ。
「東京ホテル」
大学受験のため、冬休み中から天(タカシ、あだ名はテン)はいとこの庸二郎の部屋に居候している。
便利屋のようちゃんは、ほんとは無職?と疑う天。だけど実は庸二郎は!
これは思いもつかない設定でした。でもこの庸二郎の存在で、天のやりたい事、目指したい事が固まっていく、という正に青春成長物語。
「情熱レターメイツ」
このお話大好きです。何とも繊細で、恋のこわれもののような側面がよく出ている。
友達になりたくて、印象付けたくて「手紙」を出す岸田。
はじめは驚くけど、いい感じだと思いはじめて「文通」する阿部。
車の中で大喧嘩する2人がなんかリアルだなぁと思った。ここで弱気になんなよ!って阿部は思ったのかもネ。うまくいくといいな、この2人。