普通の男

futuu no hito

普通の男
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神5
  • 萌×25
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
58
評価数
16件
平均
3.8 / 5
神率
31.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
シリーズ
クリスタル文庫(小説・成美堂出版)
発売日
価格
¥476(税抜)  ¥514(税込)
ISBN
9784415088587

あらすじ

ある夜コンビニでラス1の赤飯おにぎりを譲ってくれた親切な会社員―それが偶然にも再就職した出版社で光也の企画にケチをつけまくった営業の的場だった。
実は元デザイナーで編集経験がなかった光世はそれから奮起、部署違いながら厳しくも温かく指導してくれる的場にすっかり懐いて…。

表題作普通の男

的場宗憲・花島が再就職した出版社の営業マン
花島光也・経験を偽って編集者となる元デザイナー

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レビュー投稿数7

普通と自分

ノンケ同士の恋のお話。
「普通ってなんなの?」という事を考えさせられていく2人。
でもそんな重いテーマじゃなくって、ただその事を
ゆるゆると日常生活の流れのテンポの中で少しづつ逃げ場なくして
そして恋に続いていく2人のサラリーマンのお話。
デキる営業マンと、再就職でイチからやり直しながらも前向きに頑張ってる編集。
そこに色んな人が関わっていて、読んでて楽しかったです。

そう、「普通」って程便利なものはないよなー。
だって自分というものを考えなくて良くて、その一言で終わるから。
「普通でいたくない」というのは誰もが一度は通る道で、
「普通ってなんなの?」というのは誰もが一度は悩む事。
でも誰もがその答は知ってるんですよね。
歳をとってくると「普通が一番」というのが解るようになる、色んな意味で。
いつまでも自分をギリギリと締め上げて頑張っていくのもどうかとは思うけど、
「普通」と「自分」の使い方を間違えないようにしないとなと、
こんな当たり前の事を、お話を楽しみながらもう1人の自分が改めて久しぶりに考えた。

この一冊で話は終わらないんですよね。
続き普通の恋」に話は続いていきます。
こちらはまだ未読。
このノンケ同士の恋がどうなっていくのか楽しみです。

2

「普通」の基準とは

同じ出版社で働く光島と的場。
最初は可愛い新人、頼りになる先輩という関係だったのに、相手の言動や行動に反応していく自分がいることをそれぞれが自覚していきます。

でも自分は「普通」だから、男を意識するなんてありえないともやもや。
そんな二人を後押しするのが光島の友達の若宮とその従兄でゲイのコーちゃん。

真面目で少し天然な光島と的場が頭であれこれ考えたり、一喜一憂する姿が可愛くて笑えます。

話自体はリーマン同士の何気ない日常を描いた作品なのですが、要所要所で出てくる「普通」とは何か!という問題提議に考えさせられます。

「普通」という何気なく使う二文字で、作品を展開していく榎田さんはさすがです。

1

「普通って、なんですか?!」

今作のテーマは、帯に書かれてる、ズバリこれでしょう。
(今作を読んで考えてみると、「普通」って安心するための「便利な呪文」なのかも)

内容は、ノンケ同士が出会って、お互い意識し合ったのはいいけど、これって「普通」じゃないよねって悩みまくるお話。
そして、ようやくお互いの気持ちを確認し合い、これからどうなる?ってところで終わってる。
ってことは、続きがあるんだ。

読み終わってからわかったのは、今作の続き「普通の恋」+書下ろしが収録されている 「普通のひと」という本が既に存在している事実。
気づきませんでした。
こんなことなら最初から、そっちを購入しとけばよかったのにと後悔先に立たず。

それはさておき今作の感想は、読みやすかったし、面白かった!
花島は編集経験がないのに入社したため、出版社の仕事がけっこう詳しく説明され、すごく興味深かったです。

その分、BLとしての萌え度は高くないのかもしれませんね。
ほんとに恋かな?と、ぐるぐる悩んではいるけれど、シリアスとまではいかないし…
心理描写は丁寧すぎるほど丁寧だけど、その分、ノロノロであまりにも焦れった続きい。
まぁ、恋愛部分については次の「普通の恋」からだよねぇ。

少し違和感があったのは、視点が章ごとに交互に代わること。
2章でさりげなく、花島から的場視点になってしまって戸惑った。
これには、なかなか慣れなかったですね。

次は「普通のひと」を手に入れないとと思うのだけど、イラストが宮本佳野さんじゃない。
宮本佳野さんの方が、私の頭の中では今作に合っているような気がしてる。
(木下けい子さんは大好きなんだけどね)

1

普通でいろと誰かが言う

失礼ながらそんなにカップリングとしては萌えなかったのですが、それでもお話の丁寧さとタイトルから受ける印象を踏んだ上での作品としての完成度がとてもよかった!
こんなお話が書ける作家さんて、やっぱりスゴイなあと思います。
どんな地味な話でも大きな事件が起こらなくても、丁寧に丁寧に一本のテーマを据えて逸れずに書ききられている作品がどんな派手な作品より高く評価したくなります。

出版社勤務の的場と、デザイン職からの転職で、32歳にして新人扱いの花島のオフィスを舞台にしたお話です。
タイトルと表紙から受ける印象そのまま、非常に地味~なお話です。
でも地味だから成り立つテーマです。
普通に働いて結婚も離婚もして日々を普通の枠で生きているサラリーマン。仕事で上司と部下の信頼を築きあげながら、的場と花島の間には知らないうちにそれ以上の感情が芽生えていきます。ここから先は未知の領域。
恋を種に例えているところがよかったです。

女の子と恋をすれば普通の花が咲く。
この未知の種を育ててしまったら、普通でない花を咲かせてしまったら…。
「普通」でなくなることを恐れるあまり、的場は花が続き咲く前に芽を摘んでしまおうとします。

「あなたに惹かれている」と一世一代の決心で打ち明けた花島に対し、普通でいたいから「お前は変だ」と言った的場に対してあまりにひどいんじゃないかと思ったのですが、でも最後は満足いくものでした。

惜しいのは、的場が花島の想いに答えようと決心するシーンですが、もう少し盛り上がって欲しかったかも。
的場が普通の恋でなくていい花島と恋愛しよう!と、決心する瞬間なのでもう少しインパクトのあるシーンだとよかったなあ。お話は地味でも、このシーンだけはも少し派手でもよかったんじゃないかと思いました。

あと一つだけ…このお話、受け攻め視点が交互になるお話なのですが、視点が切り替わるのが早くてちょっと混乱しました^^;
も少し切り替えをゆ~っくりしてくれたほうが私には良かったかな、と思います。

続編ではこの一冊ではなかった色っぽいシーンがあるそうなので、そちらも読みたいと思います。

2

普通の定義

帯『普通って、なんですか?!』

自分、これは間違って続編の「普通の恋」から先に読んじゃったんですよねー、ホント何故にBLはシリーズ番号をふってくれないのか!!ですよ!!

夜のコンビニで花島が好きな赤飯のおにぎりを譲ってくれた男と、その後、彼の入社した出版会社の営業として再会します。
けれど最初のイメージと違って的場は仕事には厳しい男だったりする。
でもただ厳しいのじゃなくてちゃんと理由があって厳しいのですな。

帯コピーにも出てくる様にこの作品では、「普通」の定義が考察されます。
出版会社の営業の的場、編集の花島、彼らはどちらも30代でいわゆる普通の男です。
彼らがその普通な関係から、はみ出して行き普通ではない関係へとなって行く。

けれど普通って一体何なんだろう?
普通じゃない事はいけない事なのか?
ゲイバーの店員は「普通」という言葉を嫌います。

普通の男達の、けれど普通ではない恋、その恋をどう捉えるのか。
普通ではない、けれど自然な恋。

普通って何だろう、と読み手側にもそうだよなー、普通って何だろうって思わせながら彼ら2人が自然に恋に落続きちていく、そんな様子を丁寧な心理描写で書かれた作品です。

3

隠れた名作

「おやじ・リーマン・大人ゆえの葛藤」が好きな人にはかなりおすすめです。
何か大事件が起きたりするようなお話しではないので、派手さはありませんが、淡々とした日々がやがて色づいてくる感じがお好きな方は是非読まれて見て欲しいです。

実は自分自身は別におやじものは好きでもなんでもなかった(笑)んです。
作家さんが知っている人というだけで何となく買ってしまった作品で、特に何も期待せずに読みだした感じで。
それが良かったのかどうか分かりませんが、私のお気に入りの一冊となりました。
榎田尤利先生の作品はほとんどの作品が丁寧に心理描写がされているので、
ちゃんと読者がついていけるように書かれている、そんなところが素晴らしいと思います。

2

オトナの焦れったラブ

神に近い萌え評価です。
ジーンときました。
オヤジ好きで焦れったい好きな方にオススメです。
リーマンとリーマン、ノンケとノンケ、二人とも30歳を超えたオッサン同士の恋愛です。
セックスシーンどころかキスシーンもない一冊なんですが、トキメキ度は十分以上にありました。

攻めと受けの視点が順番に入れ替わりながらストーリーが進行していく構成です。
攻めは38歳の課長さん。どこにでもいるオッサンという設定です。
受けは32歳、勤めてた会社が倒産し、攻めのいる会社に入社した新入社員です。こちらは可愛い系の美形という設定。
一緒に仕事をするうちに、お互いに相手の美点に気づいてゆき、それがいつしか恋愛感情へと発展していく。
自分のなかの恋愛感情を自覚してからの展開がもどかしく、本当に切なかったです。
オトナだからこそ、二人とも前に進めないのだ。オトナだからこその怖さがあり、ずるさもある。
この『オトナだからこそ』をきちんと描ける榎田尤利さんが好きです。(リーマン同士の焦れったい恋物語は珍しくないですが、オトナであるはずの登場人物の悩みの中身が高校生と変わらないような小説も多い)

この小説ではオアズ続きケをくらいますが、キスもセックスも続編の『普通の恋』で読めますw

4

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