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表題作眠り姫症候群(シンドローム)

持田徹也 会社員
鏑木茜(セン) 医学部研究室助手

その他の収録作品

  • 優しい罪

あらすじ

誰かが泊まるときには必ず連絡する、という約束を破ってしまって―。
なぜか幼馴染みの持田の声でしか目覚められない超絶寝坊の鏑木の生活は破綻寸前。
そこにつけこみ誘ってきた年下の男古雅に慰めを求めるが…。
なぜテツは俺が男を泊めたことを怒ってるのか。
遊び慣れてる恋愛初心者、動揺して考え中。

作品情報

作品名
眠り姫症候群(シンドローム)
著者
ふゆの仁子 
イラスト
高橋悠 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
レーベル
クリスタル文庫
発売日
ISBN
9784415088358
2

(2)

(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
2
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

無神経すぎる主役カップル

攻・持田徹也 会社員
受・鏑木茜(セン) 医学部研究室助手

幼馴染の徹也の声でないと目覚められないセン。
アパートで隣同士に住む徹夜との間に、誰かがセンの部屋に泊まるときは必ず連絡を入れる、それを破ったら二度と起こさない、と約束がありました。

センは誰とでも寝る。
貞操観念がゼロなんです。
「好き」という感情があってセックスをするわけじゃないから、罪悪感なんて全く無い。
徹也が何故「約束」を強く求めるのかも、気づこうとしないんです。

徹也はセンがずっと好きだった。
隣の部屋でセックスしているセンの声が聞こえてくるのに絶え続けるくらいに好きなんです。

センが徹也の声でしか目覚められない原因は、子供の頃のトラウマ(ってほど強烈ではないけど)からきていて、徹也の声にしか安心感を得られないんです。
他の誰でもダメ、徹也だけ。
その時点でその感情が特別なものであるって気づかない鈍感っぷり…。

流石の徹也も耐え切れなくなってセンから離れようとします。
側に居なくなって初めて気づく自分の気持ち。
カラダに心が追いついて、やっと恋人同士です。

・優しい罪
攻・古雅芳人 医学部修士課程の学生
受・庄司智紀 徹也の同僚

「眠り姫症候群」の後日談で、古雅と庄司の救済話なのですが…救済には成功したのに、逆に徹也とセンが大嫌いになる話でした(汗)。

古雅は男と付き合うのはセンが初めてで、本気で好きだったんです。
庄司も学生時代から延々と徹也に片思いをしてきた。
徹也とセンが恋人になることで2人は失恋。

古雅はセンに尽くしてましたよね~。
本気で好きだった相手に振られて、半ば自棄っぱちに男を引っ掛けまわっていました。
それを心配した徹也とセンが「話し相手になってやってくれ」と庄司に頼み込んだことから、2人が近づくんですが…。

自分がこっぴどく振られた相手に恋人とのノロケを聞かせ続けられたら、そりゃ自棄にもなろうというものですよ。
庄司だって失恋してるのに、「センのために」古雅のフォローをしてくれと徹也は付け込んでいる。
しかも「古雅はぴったりだから」と取り持つような事も本気で言ってるし…。

もうねぇ、読んでいるうちに徹也とセンの無神経カップルが本当に最低のヤツラとしか見えなくなって。
恋人になれてよかったね~、という感想がいつの間にか、このバカップルの首を絞めてしまえよ、に変わってしまってた。
タイトル作品だけだったら「ギリギリ萌」評価だったのに、続編で評価が地の底に落ちましたよ。

でも古雅と庄司のカップルは大人で、傷を舐め合うところからゆっくりと落ち着いたカップルになってゆくんだろうと思えて、少しだけ評価を上げ…やっと「中立」。

主役カップルにイライラしました。

1

脇カプの方が良かった

メインカップルの持田〔攻〕と茜〔受〕
彼らは幼馴染で今もアパートの隣同士に住んでいて、どうしようもなく寝汚い茜は、持田のしか起こせないという困った体質。
けれど茜が同じ医学部研究所の後輩である古雅とベッドを共にしている所を朝っぱらから見てしまった持田は、それ以来、茜を起こしに来なくなります。
そのせいで日常リズムが狂い研究もうまくいかない茜。
でもまあこの2人は口に出さなかっただけで元々想い合っている間柄なので、あっさりくっつきます。

そして何とこの2人は、失恋した古雅に、庄司に彼に声をかけてくれと頼むんですね。
けれどこの庄司も持田の事が好きで失恋した同士な訳で…なんかこの辺りで茜と持田の無神経さがムカついてきます。
まあ結局それがきっかけで2人はくっついたから良かったけど、メインカップルの行動は何だかなーですよ。

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