間の楔

間の楔
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神6
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
34
評価数
7件
平均
4.9 / 5
神率
85.7%
著者
 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
シリーズ
発売日
価格
¥1,300(税抜)  ¥1,404(税込)
ISBN
9784875194972

あらすじ

何もかもが管理された未来都市・タナグラ。
その片隅の、歓楽都市・ミダスの怠惰な息遣いの中でしか生きられない若者たちには、夢を語り合い愛を求めることすら許されないのか…。
耽美SF大河ロマン。

表題作間の楔

タナグラのブロンディ イアソン・ミンク
スラムの雑種 リキ

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レビュー投稿数5

緻密な設定はオリジナリティに富み、BLのありがちな展開に胃もたれしてる方にはぜひおすすめしたい。

ですが面白さは王道そのもの。特にリキとイアソンの感情の収束が素晴らしいです。

死ネタといえば安っぽい印象ですが本作の説得力は凄まじい。感情表現豊かな文章と魅力的な設定は普段小説に感情移入しない人間でも知らず知らずに引き込まれてしまうと思います。コ○クリングもいい味出してますね。雰囲気のための小道具かと思いきや展開上ああなってリキの心の動きが表現するなんて痺れました。

欠点をあげるなら脚本のテンポが悪い事、文章が主観的になりがちの2点。
そのせいで場面が飛び飛び、今いつなのか何をやってるのか分かりづらいです。
ついでに作者の傾向として、マンセー、嫉妬されまくりの主人公は評価が分かれるでしょう。
でも問題点はそれだけ。そんなもの気にならないぐらい本当に面白かったです。

0

今日のすべての黒髪受けはリキに帰結する。

と私は考えています。これぞ王道。似たようなストーリーがどれだけ溢れているでしょう。まさに耽美。切なく儚く激しい愛。それを表現するに至ったタイトル『間の楔』

私が中学時代にはJuneですでに名作、伝説となっていました。たまたま、本屋で小説を見つけた時は震えました 笑。24年前、昔の話です。
今思えば(腐)友と金を出しあい、OVAを手に入れ家族がいないのを見計らって見ていました。高慢不敵な塩沢イアソンの声で、リキの股間を上下するイアソン…友と悶えた記憶があります 笑。

汚ならしいスラムの生身のリキ。神に等しい人工コンピューターユピテルに溺愛され、叡知の結集とも言われる美貌の人工体、イアソン。この二人が偶然ともいえる出会いからすべては始まり、衝撃的な最後を迎えるのです。

二人の脇を固めるキャラクターは、皆が準主役と言えるでしょう。リキとイアソンのプライドと矜持の衝突。その隙間を流れる執着。
人工体と生身。飼い主とペット。コックリングと自由。ブロンディのトップである、イアソンがただのセクサロイドになるときリキは自分の思いを恐れる。

ただのBLではない。他レビ続きューでも表現したが、まさにこれが骨太June世代の代表作と言ってもいいと思う。
知らない世代がどう感じるかはわからないが、気骨は感じると思う。
ちなみに私は今でもたまにYouTubeで再生してしまいます 笑。

1

ツンデレなんて甘っちょろい

コレはBLじゃない、正に王道のJUNE作品です。

耽美・金髪×黒髪・回りみんなHOMO!・そしてラストは号泣必至の鬱エンド。
この頃のJUNE作品で明るくハッピーエンドって本当貴重だったからなぁ。

とにかく、リキもイアソンも素直じゃない。
しかしそこがいい、簡単に絆されない強さがこの作品にはあった。
野良犬にも、血統書付きの犬にもプライドはあってそこはお互い譲る気なんぞ毛の先程も持ち合わせていない。
そんな「男」のお話、最近はめっきりご無沙汰ですねぇ。

初読みが中学生の時だったので、文章を読むだけでも一苦労した思い出が。
今なら、また違った観点で読めるかも知れない。




0

これがJUNEか!

古きよき、JUNEが体感できる本!きっとあまりにも有名で基本の作品。
その昔二次創作の同人誌しか読んだことなかった私に、商業誌を読む友人が
「まずはこれを読め!」と貸してもらい、読みました。

ツンデレ(…、いや最後までデレない)でスラム街のヘッドでカリスマ性がある
受のリキと、エリート階級で美しく有能な攻のイアソンという階級格差がすごくいい!

はじめ、スラム街の男がみんなリキに性的に憧れているのに対して、
「なんだ?このホモばっかりの世界観は…」とびっくり…。
機械に人間の出生数を管理され、勝手に増えないように男女比が極端に偏っている(女性が少ない)という世界であることがちゃんと説明されていました。
物語独自のワードと設定も多いけど、その分しっかりとした土台が作られてるため
うすっぺらい感じがしないストーリーになっています。

おそらく初めて人を好きになったが、プライドなのか、拒絶される恐怖感からなのか
リキにちゃんと想いを言わないイアソンさんにやきもき。
ちゃんと伝えてれば、もっと違う未来があったんじゃないか…。
でもそんな雰囲気がまさにJUNE!続きってかんじです。

3

金字塔

主人公ふたりの行き詰まった関係、息詰まる距離感。
わりと延々と書かれるSF世界観。
当時から不思議な言い回しを駆使して、耽美とSFの合体でした。
主人公ヒロインにはツンデレと言うよりツンドラ。
主人公ヒーローはツンドラとゆーやよりダイヤモンドの鋭さで、
基本的に睨み合いながら話は進みますが、
お互いに甘くできない不器用さが読者に感情をいだかせます。

ゆうるりと頭の芯がぶれるビンタはお約束です。
掲載雑誌の企画で作家が、名前を伏せてリレー小説というのがありましたが、すぐばれる文体の吉原。
文体で読みにくく感じるものの、読ませてしまうほどキャラクターもストーリーも秀逸です。

3

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