美貌の伯爵×無垢な箱入り御曹司の、華麗なるロマンティック・ラブ!!

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表題作誓約は密やかに甘く

アレクシス、英国の紅茶ブランドオーナーで伯爵家当主
桐原悠、紅茶売買の新規契約で英国を訪れた商社マン

あらすじ

紅茶ブランドの新規契約のため、英国に赴いた桐原物産御曹司の桐原悠は、意中のブランドのオーナーで、由緒ある伯爵家の当主であるアレクシスから、取引と引き替えに彼の屋敷で恋人の振りをするよう命じられて…?
出版社より

作品情報

作品名
誓約は密やかに甘く
著者
藤森ちひろ 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044536022
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
3
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

甘い話を読みたいときにはおすすめです。

どうも、伯爵さまやら公爵さまは女性からの求婚を拒否りたいお人が多いご様子。
BL界の社交界では、そのうち男×男カップルの連れあい同士ばかりになるんじゃないか!?あ、それはそれで美味しいのか!!

兄弟揃って攻めたちに契約・取引をちらつかされている、障害の多い恋に縁のある兄弟です。
しかし、弟編は兄編ほど重苦しくなくて、何故ならそれはアレクシスが早い段階で悠にメロメロだったから。
アレクシスは悠に自分の屋敷に滞在し、偽りの恋人を演じるように持ちかける。理由としては親戚筋の妹のような存在の令嬢からの求愛をかわすため。
悠は一旦断られた会社との取引契約を、ひょっとしたら上手く持ちかけられるかもしれない、とその提案を飲む。

ありがちな話で、パターンといえばそれまでなのですが、面白かったです。
甘くて甘くて。
なんせ、お互い一目惚れだったので『偽りの恋人』という関係なのに、まるで恋人同士のよう。
特にアレクシスの悠に対する接し方甘い。
恋人らしくなる為と称して、初心な悠にキスのレッスンをする。
少し意地悪だけど、甘くて優しくって、戸惑う悠を優しく見つめたりして。
初心だからこそだんだんと悠はアレクシス色に染まって行くし、これは可愛くて仕方がなかったんじゃないかと思う。

恋愛に不慣れな悠はそんなアレクシスに甘く接しられると、恥ずかしくてどうしたらいいかわからないぐらい戸惑うのだけど、だんだんと恋心を自覚しアレクシスに惹かれて行く。
が、頭の中にいつも引っ掛かるのは会社のこと、そして自分は偽りの恋人、ということ。
偽りの恋人なのに、優しく接してくれるアレクシス。
アレクシスは偽りの恋人という言葉で悠を縛っているけれど、本当は悠のことが可愛くて好きで。
手放したくないと思っているのにちゃんとした告白をしていない。ただ、甘く接することで自分の気持ちが通じてるんじゃないかと思ってる節がある。でも、悠にはちゃんと伝わっていない。

難攻不落であるアレクシスの経営する会社と取引を成功させれば会社の為になり、兄にも褒められる、そして自分の株もきっと上がる。
恋心を抜きにしても、そんな打算的な部分を考えてしまう悠自身がそれを恥じていて嫌だなと考えてしまう。
社会人だし、会社の事を考えるのは自然だと思うのだけど、やっぱり仕事と恋心を天秤にかけるってのはしたくない事。
だから本当はアレクシスのことが好きなのに、素直になりきれなくって離れる事を選んでしまうんです。
でも、アレクシスは悠を追いかけて日本へ。
再会したふたりは真に気持ちを確かめ合い、晴れて恋人同士になるのでした。
気持を確かめ合ったあとのイタすシーンはこれま甘かったなぁーそして、アレクシスがちょっと意地悪で、鏡プレイとか!
初心な悠が恥ずかしがってるのが良い。

ひたすら甘かったので甘い話が読みたいな、という気分のときにはおすすめです。

0

やっぱり脇キャラが気になる(笑)

一応、シリーズ2冊目?
とはいうものの、主人公が違うので単独でも全然OK!

取引先の伯爵家当主・アレクシス×桐原物産御曹司・桐原悠

自社で取り扱う紅茶として是非アレクシスの会社のものが欲しいと思った悠。
わざわざ会いに行って熱心に紅茶に対する情熱を語るのだが答えはかんばしくない。
しかし、悠に興味を持ったアレクシスは自分の邸へと招待し、「結婚を断るための恋人役をしてくれるなら紅茶の取引をしてもいい」と言い出し…。

契約のために自分の身を売る様な。
ある種、王道な展開。
でも、それがどれほど親密にしなければいけないことなのか恋もろくにしたことない悠はわかっていないようだし、されたらされたで流されっぱなしというか…。
親密度を上げるためにはレッスンが必要だと言われて濃厚なキスをされてもそれを享受してしまうのとか、やはりそこになんらかの好意があるからとしか思えなくて。
それにいつ気付くかが問題というか。
根が善良だから、騙そうとした相手に悪いと思い取引を破棄しようとし、そんな言い分で勝手に破棄を言い出して無体を働かれても自分が悪いと思ってしまい。
片想いだと思いつつも最後の想い出にと抱かれることを望むあたりがかわいいなぁ。
っていうか、もうこの2人に関しては最初の再会のところで上司がいるにも関わらず話が非常に盛り上がっている時点でイチャイチャしてるようにしか見えないんですが!

個人的にはレスターのイラストが非常にステキだったので、この子いいなーと思ってたら最後の方でステキなカミングアウトが!!
そうだったんだ、オリヴィエ!!!!!
短いながらもこの2人のこの場面のやりとりが非常に好きです。
あとがきで、この2人については個人的に本でも…と書かれてましたが、その後出されたんでしょうか?
出てるんなら是非読んでみたいものです。

あとは、本来なら前作にあたる悠の兄・忍の話も気になったので読んでみたいと思いました。

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あとイラストをもう一枚!

「密約は淫らに甘く」のスピンオフ作品にあたるようなのですが、前作は未読でもまったく問題なく単独で読めました。

1冊すべて表題作です。悠(受け)の視点で進みます。
悠は会社と契約する見返りに、伯爵アレクシス(攻め)の恋人役を演じることになりますが、それが本当の恋人同士になるというあらすじから想像した内容そのままでした。

ただ、兄との微笑ましい関係や、レスターというライバル?の登場などもあり飽きることなく楽しめました。私はリーマン好きなので、悠が働いている場面や紅茶について熱く語る場面も楽しかったです。

佐々木先生のイラストも素敵でした。挿絵も適した場面にあったのですが、あと1枚、執事オリヴィエのイラストもぜひ欲しかったです!

謙虚で好感の持てる庶民受け、穏やかな貴族攻め、身分差カップルがお好きな方にお勧めだと思います。

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