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表題作狼は花と散る

ボクサーの才能を秘めた家出少年・耀司(15)
元ボクサーのトレーナー・明良(32)

その他の収録作品

  • 会長つれづれ日記

あらすじ

元Jフェザー級ボクサーの手塚明良…今は酒場のバーテンをしつつ、しがない弱小ジムのトレーナーを続ける毎日だ。そんな明良が偶然出会ったひとりの少年、耀司。不遜な態度でいきなり口づけてきたこの少年には、自分と同じ飢えた肉食獣の匂いがする。あいつが欲しい。あいつをボクサーとして開花させたい…。だが、二人の前に明良のかつてのライバル、元世界チャンピオンの明石が現れ……。
読みごたえたっぷりの書き下ろし付き。人気沸騰の話題作!

作品情報

作品名
狼は花と散る
著者
佐藤ラカン 
イラスト
山田ユギ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576992198
4

(3)

(1)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数2

楽しいったらない

心に飢えた狼を飼っている。
そんな、ボクシングにかける男のお話。
かなり古い作品なんだけど、実に昭和臭くて、読んでいて非常に楽しい。
主人公の手塚明良は、引退して既に10年以上も経っている元ボクサーで、年齢こそ30過ぎているけど、年齢だけじゃオヤジと呼べない。
引退しても、ボクシングから離れきれずにストイックにトレーニングを続けていて、あるトラウマから心の一部は封印されて、そのまま止まった時の中に生きている。
で、この明良が、無自覚に男を惹きつける天然魔性の受け!
それを、山田ユギさんの絵で描かれている!
台詞回しや地の文のテンポも、前世紀感バリバリで、このクサさがたまらない。
BL読み始めた頃のパッションが蘇るようで、読んでいてわくわく楽しかったわ。
昭和を生きてきた方にお奨めです。

1

餓えた狼たち

 年下攻め、おやじ受け、ボクシングネタということで、私の好きなジャンルでしたので、お取り寄せしてみました。
 攻めはなんと15才です!!受けは32才。おやじとしては弱冠、年齢が若めかなと思うけど、年齢差が倍以上あるのでよし。

 元ボクサーで、今は弱小ジムトレーナーをしている明良は、己の中にある狼に似た闘争心と同じ属性の耀司に出会う。女のところを渡り歩いてその日暮らしの耀司。一度は、耀司から関心を背けようとした明良だが、己の本能のままに耀司を探さずにはいられなくなった。
 こうして、また再開し、プロボクサーの道を歩んでいく二人なわけですが、障害も多く萌えます。
 明良は、おやじなのに、どんだけフェロモン振りまいているんだってくらい男にモテて、そのたびに耀司は嫉妬の嵐。耀司も最初は、自分本位で生きている感があったんですが、明良に出会ってからは、ほんとに一途になっちゃって、そのギャップがすごい。
 Hも結構、濃厚ですよ。やっぱり年下攻めっていいなー。欲望に忠実で、すごいがんばってる感じがなんかいい。
 最初はちょっと読みずらいと思う人もいるかもしれませんが、ボクシングがそんなに好きじゃない人でも、ハマれると思います。
 2巻もあるので、これからがんばって読みますね☆
 

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