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表題作砂漠の淡雪

サリフ・アルラート国第二王子
坂下雪彦・サリフの義弟

あらすじ

母の再婚によって、中東アルラート国の王族となった坂下雪彦。血の繋がりのないことで、義兄弟たちにいじめられる日々を過ごしていた雪彦を救ったのは、第二王子のサリフだった。ある日、サリフへの想いが恋心であることに気付いた雪彦だったが、身分違いだと諦めようとしていた。だが、サリフが20歳の誕生日を迎えた日の夜、屋敷にやってきたサリフに雪彦は無理やり抱かれてしまう。この関係はサリフの為にならないと思いながらも、逢瀬に溺れていく雪彦。そして、ある事件をきっかけに日本への帰国を決意したのだが…。
出版社より

作品情報

作品名
砂漠の淡雪
著者
美郷ほのか 
イラスト
上田規代 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
ISBN
9784778105938
3.3

(6)

(1)

萌々

(1)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
19
評価数
6
平均
3.3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数3

アラブだけど!

ボーイズラブ小説でアラブは数多くあるけれど、毎回手を変え品を変え話が作られており、毎回本当に楽しめる。この話も、アラブモノだが今までと全く違った切り口で楽しかった。
何より生い立ちからしてスゴイ。母親がアラブの王様と結婚したために、連れ子としてアラブ王宮へ。そこで義兄であるアラブ第2王子の姿勢に心酔してついて回る様になるが、それがいつしか恋へと変わっていることに気付く。攻もそんな受が可愛いと思い、いつしかかけがえのない存在へとなる…。
アラブモノにはなくてはならないお決まりのシーンもそこそこあって(笑)最近のアラブモノの中では一番のお気に入りとなった。
途中、少し間延びした様な部分もなきにしはあらずだが、せつなさあり、エロありと十分に楽しむことが出来た。
個人的に教育係がお気にいり…。

2

たまに猛烈にアラブが読みたくなる

アラブを嗜むときの前提条件。

・日本人の受がアラブの王族に見初められる
・パスポート無視してPジェットで砂漠に攫われる
・そこで陵辱、監禁生活
・天上天下唯我独尊な王族様方は、基本的に人の話を聞かない

今回も、しっかりその点を押さえていきましたが、んんん??
冒頭、雪彦はアラブの小国の国王に見初められた母親の連れ子として、ある日突然王族になっちゃいます。
第二王子のサリフにひっついて回るウチに、うっかり恋しちゃった雪彦と、しつこくつきまとわれるウチにうっかり可愛く思えて来ちゃったサリフ。

サリフ王子が国王として即位するためには雪彦の存在が邪魔だと、周囲の勧めで日本に帰国した雪彦ですが、4年の歳月を経て国王が身罷り、あっさり雪彦は葬儀という名目でPジェットで砂漠に連れ去られます。
凄い……ストーリーは意外とせつない作りになってるのに、しっかりアラブの定石おさえてます。

そっからが雪彦の地獄のはじまりなわけで。
いやもう、どこでどの辺でボタンかけ違えたら、こんなすれ違いを生むのかって言うね……。
その上ちゃんとアラブのテンプレ外さずに盛り込んで、しかもラストまで上手く纏めちゃってるというね。
というか、こいつらのすれ違いの最大の原因はね、アラブの攻すべてに共通することなんだけどね。

とりあえず人の話を聞けよ!!

ということに尽きると思うんですよね。
ちょっと変わったアラブものでしたが、凄く楽しく読めました。

2

お兄ちゃん呼び

帯『お前の身体などどうとでもできる』

母の再婚でアラブの王族になった雪彦[受]と第二王子サリフ[攻]との義兄弟アラブ風仕立てのストーリー。
兄弟物は大好物なので読んでみました。
アラブと義兄弟を一度に味わえるのでなんかちょっとお得感はある様な気がします。

話はまあ普通です、設定に捻りが入ってる所は評価しますが他はテンプレにかなり近い。
正直エロシーン描写はそんな上手くないと思う。
回数はあるんですがそんなエロ~~って感じはしないです。
ただここも一捻り入っていてそれが「お兄ちゃん呼び」
エロシーンだけは雪彦がサリフをお兄ちゃん呼びするというお兄ちゃん要素を入れてきてます。これ自分は結構好きだけど反対に萎えるって人もいるかも。
まあ自分は好きです。

そこそこ読めるアラブ物。
地味受とお兄ちゃん呼びが自分的に楽しかったので萌で。
あとやはり自分は兄弟物が好きなんだなーと再確認。これ兄弟じゃなかったら中立にしてたと思います。

1

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