ワケありな男たちが繰り広げるラブ・コンフュージョン!!

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表題作プリティ・ベイビィズ

新人刑事 沢木主税
牧師 美国梗一

あらすじ

教会内の養護施設で育った享、秋守、伊吹、彼方と、主教・凛太郎の息子・梗一。彼らは、凛太郎が引き受けた厄介事を秘密裏に処理すべく集まっていた。コンビを組む伊吹の跡をつけ、教会に来た新米刑事・主税は、彼らの不審な行動に疑念を抱く。だが、直後に運命の相手と出会い……!? 一方、享は最近様子がおかしい秋守の、物言いたげな表情が気になって――。

作品情報

作品名
プリティ・ベイビィズ
著者
岩本薫 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
プリティ・ベイビィズ
発売日
ISBN
9784403521898
3

(10)

(1)

萌々

(2)

(3)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
26
評価数
10
平均
3 / 5
神率
10%

レビュー投稿数3

面白いんだけど、困ってます

大好きな岩本薫さんの作品なので、読み続けているシリーズです。
ラブの部分は面白いんです…
私は、極力辛口レビューは書かないようにしてますが、もやもやがどうしても晴れないので、書かせてください。

<以下、地雷発動注意>
プロテスタントのキリスト教会に併設されている養護施設出身の主人公たちが活躍する物語です。
プロテスタントのキリスト教会に併設されている養護施設というところが結構物語のキモでして、教会の行事・教会の礼拝・教会の活動が随所に出て参ります。
実は私、幼少期から12年間プロテスタントのキリスト教会の日曜学校育ちなので、ぶっちゃけ「こんなプロテスタント教会って、本当にあるんだろうか?」と、違和感があって仕方がありません。
1)礼拝を二人の牧師だけで行なっている点
私の通っていた教会には、牧師館に住んでいる牧師さんの他に、毎週全国を回っている伝道師や他の教区の牧師さんたちが入れ替わり立ち替わりやってきまして、礼拝で説教をされる方がその都度替わりました。同じ牧師さんのお話だけを聞くと、どうしても視野が狭くなりがちになるのを防ぐためらしいです。それと牧師さん自身にも勉強されている得意分野があったらしく、「今日はペンテコステに詳しい◯◯先生のお話だから、大人の礼拝にも出たらいいよ」と日曜学校の先生に勧められたりしました。
二人だけって、すごく大変だと思います。
2)プロテスタント教会には、実は女性の牧師が多い。
たぶん、神学校を卒業して牧師になる方の半分は女性だと思います。プロテスタント教会の神学校入学には性別・年齢制限がないので、「子育てが終わったから」「定年になったから」で入学する方が多かったです。
「子育てが終わったので、『今後は自分が一番したいことをしよう』と思ったの。それで考えてみたら、神学校に入ってもっと神様のことを勉強したいっていうのが望みだったのね」
とおっしゃったご婦人の信者さんが何人も見ました。しかし、後述するように牧師さんには転勤があり、伝道師は全国各地を出張して回る仕事なので、卒業生全員が牧師になるわけではありませんでした。
私の通っていた教会の牧師さんの奥さんが、やはり「子育てが終わったから」で牧師資格を取り、隣の教区の教会の牧師さんになりました。彼女は、平日は牧師夫人の役割、日曜は隣の教会の牧師と、大変な過密スケジュールをこなしていました。
だから、教会従事者=男ばっかりという光景ではありませんでした。
3)牧師さんには転勤がある
何十年も同じ教区のみ勤務って聞いたことがない。
4)「洗礼」=信者には一生に一度の重大事
1巻目に、「教会に通い始めたばっかりの登場人物に牧師さんが『洗礼』を勧めた」という記述があるのですが、これが一番違和感がありました。
私が日曜学校に通っていた30年くらい前も、日本人の宗教に対するアレルギー反応のような拒否感は厳然とありまして、宗教が問題の標的になると、一番問題になったのは「誰に勧められたんだ?」「誰が強制したんだ?」だったんですね。
だから、信者も牧師さんもこういうことには非常に慎重で、特に牧師さん自身が「入信を勧める」ってのは一番誤解を招きやすいことなので、たぶんする人はいないと思います。あくまでも自主的な発露を気長に待つ感じでした。キリスト教会は門戸は常に開いていて信者ではない誰が来てもかまわないのですが、いざ入ってみて「信者になろう」「洗礼を受けよう」と考え始めると奥が深いんです。
そして、「洗礼」とは、「自分の今後の人生はキリスト教徒として生きます」という覚悟と決意表明を意味します。普通の人の感覚で言うと、「結婚を決めました」くらいの人生の一大事です。
さて、信者は「洗礼」を決意すると、私がいた教会では、その準備に半年~1年半くらいかけるのが普通でした。檀家が決まっている家庭の人もいますから、家族の理解を得るのにも時間もかかります。ただの信者から洗礼者に変わるのに自分の内面も整理しなくてはいけないと、足りない部分を補うために勉強会を増やしたりします。
そして一番大変なのが「信仰告白」の準備です。洗礼式は、日曜礼拝(洗礼式は特別なのであえてクリスマスやイースターに合わせることが多い)の中で行われ、その際、「自分はいかにしてキリスト教徒として生きることを決意したか」という内容の「信仰告白」を全列席者の前で発表いたします。この「信仰告白」には例文など決まりごとが一切なく、あくまでも本人の「信仰」の「告白」で、この文章作成がすっごく大変なんですよ。周りの信者は誰も上手い文章は求めていないし、むしろたどたどしい「信仰告白」がより心に訴えてきたりするんですが、本人には一生一度の「告白」なんでそりゃあ悩みます。
ですから、本書の文章にあるような、「牧師さんに洗礼を勧められたので、洗礼を受けようと思います」というような、一朝一夕みたいな「洗礼」の描写にすごく違和感を感じました。
ちなみに、「洗礼式」は一生に一度の重大事なので、洗礼式がある礼拝が終わったら、他の信者たちから結婚式のように「おめでとうございます」と次々に祝福されます。

まあ、プロテスタント教会もいろいろな宗派があるので、「あり得ない」とは言い切れませんが、とにかく細かな描写が気になって仕方がありません(T_T) 

10

序章といったところ

3話分あるが、内容はほとんど序章といったところ。
なんとか、1組だけカップルが出来ている感じか(上のカップリングはそれ)。
話は、元孤児院だった教会出身の、今はそれぞれ秀でた人間になった5人の恋愛模様。今回は、そのうち4人(3.5人?)をクローズアップされていた。
出来上がったカップルは、受だけが教会関係者。攻である刑事はそれとは全く関係がない。その無関係の攻の目を通して、教会を出入りする謎の人間たちがクローズアップされて、読む気を誘う。それが悔しいけどウマイ(笑)
別口のカップルはこれからというところで次巻に持ち越し。そこはがっかりした(笑)
なにやら事件性があるようにあらすじに書いてあるが、その内容に深刻さはあまりないので、安心して読める。というか、いい意味でちょっと笑える事件だった。
これから話がどんな風に展開していくのか、楽しみな1作。

3

やっぱり合わない作家さん

麻々原さんの表紙だったので手に取りました。
岩本さんは、どうも合わないところがあるので、最近は避けていたので、これも読んでいなかったし、時間つぶしにはどうかな、と思いつつ・・・・・・複数カプがいるので、どれも萌えがあるような、ないような・・・・・・・・たぶん、ベテランさんだし、広い萌えを読ませるのがうまいんだとおもうんですが、どうにも人間性とか価値観とか、常識的な部分で合わないのが、ここでも・・・・・・・間違ってないのかもしれませんが、好きになれません。人気のある作家さんだし、おそらくわたしのほうが狭量で、少数派なんでしょう。でも、それでいいです。やっぱり合わない作家さんだな、と再確認しました。続きは読まないと思います。道に落ちてたり、ものすごく退屈で、ヒマで仕方がないときに目の前にあったら、我慢して読むかも知れないけど

1

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