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シリーズものですが、他の作品は未読。
作品ごとにメインカプが違うので、未読でも問題なかったです。
現在→10年前(回想)→現在
と時間軸が変わります。行ったり来たりはないので、
読みずらさは特にありません。
攻様・宮本は世捨て人みたいな印象。
35歳で枯れすぎでしょう?ってくらいです。
その分、受様・直海がぎらぎらしてますが。
それぞれに過去や悩みがあるのですが、
特に直海の方は、なんだかあいまいなまま
うまくまとめられてしまったようで。
あんなに悩んでたのに結局どうなったんだ???
というもやもやした感じが残りました。
でも、全体では面白かったので「萌×2」で。
次は、中垣×律のカプが気になります→「その指さえも」
そうそう、崎谷さんにしては(?)
えちが少なかったような‥。
『絵になる〜』よりこっちの方が好きです。お話の構成が、現在〜過去〜現在って流れで、ドラマっぽかったです。私、付き合って終わりって展開より、その後があった方が好きなんでこのお話は好みでした。まぁ、その後が10年後っていう、ちょっと他ではないくらいその後なんですけど(笑)
宮本の人間不信だか恋愛不信は、ちょっと大げさな気がしましたが一度も挫折したことが無かったエリートが挫折しちゃうとああなっちゃうんですかねー?
多分、普通に生きてきた人が読むと、それくらいで!?って思うと思います。誰だって生きてれば人の裏切りにあうだろうし、会社に不満持ってない人はいないだろうし。きっと繊細なんですね(^_^;)
お話として2人とも過去とか家庭の事情とかありましたが、なんか中途半端な感じが否めませんでした。いっそのこと直海は始めから苦学生の設定で、宮本の過去だけに絞ればもっと良かったんじゃないかなぁ。
それでも私、『絵になる〜』の井原が相当ダメだったんで、そちらと比較してこちらは萌×2にさせていただきました。
舞台役者志望の湯田直海は、なんとか親の手を借りずに自活しようと大学とバイトと役者としての仕事とでいっぱいいっぱいの生活をしていた。
そんな中、いつまでも格安アパートを立退かずにいたところ、地上げ屋が押し入ってきて、暴行を受け、ゴミ捨て場に倒れこむことになった。
そんな直海を救ってくれたのが、居酒屋「韋駄天」の店長・宮本元。
何も聞かずに、何くれとなく世話を焼いてくれる宮本に徐々に惹かれていく直海だったが……
という話でした。
素直に慣れなくて一生懸命つっぱっている青年と、人生に傷つき、一度全てを捨てざるをえなかった年上の男の話。
男の優しさに青年は惹かれていくけれど、年上の男にはそうなるまでの重たい過去があって、今がある、と。
それは超えられない壁だけど、それでも好きだと言い続ける直海の一途さと、執念深さが素敵な作品です。
一途に思うことはとても大切だと思います。
一生懸命な気持ちと、大人のずるさとがうまく絡み合った作品になっていると思います。
直海、忍耐の人…
両親から反対をされても、アパートを追い出されても、仕送りを止められても、なお、役者志望として大学に通いつつがんばる直海。
宮本への恋心を自覚して、思いをぶつけても、のらりくらりとかわされ、さけられ、海外に逃げられても、なお、一途に思い続ける直海。
…根性あるなぁ。
途中、中垣に甘えるなと一喝されるものの、
いやいや、すごいと思いますよ、直海。
それよりも、宮本!
ほんと、つかみ所のないダメオヤジ風…。
トラウマ抱えてて、
結構病んでて、
ペット(直海)療法中。(あ、ベット療法も?w)
最終的には、大団円で、よかったねー。
(そこに至るまで、じりじりさせられましたが。)
自覚して、開き直った宮本のエロも
ねちっこくて、別の意味で直海、これからも忍耐必要w
最後の方に、中垣と律、井原と坂上のことが書かれていて、
「え?どうゆうこと?」って思ったんですが、
「その指さえも」(中垣&律)と「絵になる大人になれなくても」(井原&坂上)にリンクしてるんですね。(積んであります。)
読む順番間違えちゃった…。
でも、リンク小説はお得感があるので大好きです。
「絵になる大人になれなくても」 の関連作。
と、言っても、続編というわけじゃなくて、こちらの主人公は、「絵になる…」に登場した、井原が所属してる劇団の先輩・湯田
「絵になる…」の時間を遡ること10年程前の話。
「ストレートにポジティブで野心家」(後書きより)な湯田が、プロの俳優になりたくて、大学の勉強も好きで、そして、宮本のことが好きで好きで、何もかもに一生懸命に努力して、全てを手に入れるという、非常に前向きなお話だ。
BL要素もあまり濃くないし、ある意味とっても健全な青春小説(でも私基準だけどな)