• 紙書籍【PR】

表題作ergo vol.5 ~木原音瀬セレクション~

いろいろ
いろいろ

その他の収録作品

  • ROSE GARDEN
  • さよなら、と君は手を振った
  • The end of youth
  • 恋について
  • リベット
  • 夏休み
  • 美しいこと
  • 12hours

作品情報

作品名
ergo vol.5 ~木原音瀬セレクション~
著者
木原音瀬 
媒体
漫画(コミック)
出版社
蒼竜社
レーベル
Holly comix
発売日
ISBN
9784883863501
4.8

(6)

(5)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
29
評価数
6
平均
4.8 / 5
神率
83.3%

レビュー投稿数5

まるごと!木原音瀬

まさにまるごと木原音瀬。
木原先生のノベルズのマンガ化だが、それもこの号で最終回を迎えた。どの作品も5回できっちり終わっていてすごい。
もちろん、下地に木原先生のノベルズを読んでいたというのも大きいのだろうが、過不足なく最終回を迎えているのはどれも感心する。
特に、「さよなら、と君は手を振った」はとても切ない終わり方で、これがノベルズでどう続いているのかが気になるところ(続いているはず?)。
今回の号で、アンケート結果からプレゼントされる小冊子が決まったが、ランキングでは「檻の外」が1位だったのに、プレゼントは「ROSE GARDEN」と「牛泥棒」に決まったのは少し納得がいかない。
個人的には「美しいこと」のマンガが読めて満足。どこまでもせつないのは木原先生らしいが(笑)。


2

コミックもまた一興。。。

基本的にはコミックよりも小説派で、読み物の9割は小説。
それでもお気に入りがコミックス化されれば一度は手に取るようにしている。
そんな自分が木原作品いっぱいのergoを読まないわけがなく、盛りだくさんの内容に5巻すべて楽しませてもらった。

普段は現代物が好きな私だけれど、この中では「ローズガーデン」を楽しみにしていた。
ものすごく切ないお話で小説でも泣いたので、絵で見る楽しさを味わった。
現代物は文字でたくさん味わいたいが、ファンタジーは絵本のように味わいたい。
なかなか作家さん一人の為にこういう企画をするのは大変だし、勇気がいるだろうけれど、企画してくださった出版社、編集さんにお礼を言いたい。

1

vol.1~vol.5トータルで神評価

「まるごと木原音瀬」というキャッチ通り
過去に出された木原作品のイラストを担当した漫画家さんが
それぞれの作品を漫画にしたものが詰め込まれてる
木原ファンにも、それぞれの漫画家ファンにも美味しいアンソロジー。

全部で5冊なんですが
結局はこのvol.5で完結する作品がほとんどなので
このvol.5だけレビューします。

一番印象に残ったのは、大竹ともさんの「恋について」。
木原さんお得意の、ノンケ同士の葛藤と不器用なもの同士の恋のお話。
このvol.5の作品冒頭のイラストが、メイン二人の礼服姿ってのもニクい演出で
さらに詳しいお話が読みたくなって原作を買ってしまいました^^;

「さようなら、ときみは手を振った」は
vol.1で読んだ時にどうしても先の展開が知りたくなって原作をすぐに買ったんですが
これが私の木原作品デビューとなりました。
深井さんの描く切ない表情が作品とよく合っていて
しかも、原作よりも入り込みやすく仕上がっていたように思います。

「12hours」は、ergoの中で唯一小説です。
続き物というよりも、登場人物が絶妙にリンクしてる
各巻読みきりの小説です。
あるお話ではサイアクサイテーに見えてたある人物が
別のお話では全く別の面を見せてたりして面白いです。

他の作品も、木原作品の雰囲気を壊すことなく
わかりやすくまとめてある感じで
これを読んでさらに原作にも手を出してしまった人も多いのでは?

ということで
木原さんの作品は気になるけど、小説は苦手。。。って人向きの本ですね。

そうそう。
このvol.5にのみ、「美しいこと」のショートストーリーが
日高ショーコさんの漫画で載っています。
これがちょうど松岡が一番辛い思いをしている頃の一コマで
短いながらもとても切ないんですよ。
日高さん、美しいこと全編を漫画にしてくれないかなぁ、と切に思いました。

1

表紙が神!

ergoの表紙カバーは「箱の中」「檻の外」の主人公ふたりのイラストで包まれています。
中には表紙と連動したshort comic「はしやすめ寸劇」という2ページと
大変短いものではありますが、あふれんばかりの愛のひとコマが
草間さかえさんによってコミック化されてます。感動ですv
とにかく美麗表紙を眺めているだけで、作品のファンならば
いろんな想いをはせられるのではないでしょうか?

vol.5のみ「美しいこと」のshort comicが日高ショーコさんの漫画で読めます。
短いながらもこの作品のファンなら、じぃーんと目頭が熱くなりますよ。

ergoは、木原音瀬さんの以下の小説

「ROSE GARDEN」
「さようなら、と君は手を振った」
「The end of youth」
「恋について」
「リベット」

をコミック化して掲載している雑誌。
まるごと木原作品のコミック誌なんですよ。

プラス、木原さんの新作シリーズ「12houes」という医療系の小説が読めます。



以下、vol.1からvol.5までをまとめて感想。

じつは「さようなら、と君は手を振った」以外は初読みのものばかり。
原作を読んでいたのでコミックの終わりがここでも納得できたよ。

漫画家さんは実力派揃いではありますが、あとは絵の好みの問題かなぁ。

「ROSE GARDEN」は、美しい世界観は伝わるのだけども原作未読だとわかりづらかった。
「The end of youth」は、コミックが未完のまま終わってるOTZ
「恋について」は、未読組でも読みやすかった1本。
「リベット」は、その後のオリジナルストーリーとのことで原作未読組には
正直さっぱりわからなかった・・・。絵もあまり好みじゃなかったのもあり
集中して読めなかったのかもしれない。

先に原作を読み込んでいる場合と未読の場合とでは
またおもしろさも違ってくるのかもしれないよね。
でも、原作未読組でも原作を読んでみようかなというきっかけになり
原作既読組も、原作プラスαの楽しみを見つけられるつくりになっていると思う

新作小説の「12houes」は、総合病院で繰り広げられるお話なのですが
木原さんならではの泌尿器科とかさwマラが壊死する病気とかさいろいろ。
1CPではなく数CPで、話が繰り広げられてます。
甘かったり痛かったり重かったり、短編ではあるのだけど読みでがありました。
もう1枚くらい挿絵があったらもっと盛り上がったかもぉー。
松尾マアタさんのイラスト嫌いじゃないv

1

木原音瀬作品の入口に是非

木原音瀬作品のコミック化作品が連載形式で読めるという何ともチャレンジングなシリーズ。こういう企画が成り立ってしまうこと自体、さすが木原音瀬さん…!と感心してしまいます。

このvol.5は完結編に当たります。原作を一つも知らなくても楽しめると思いますが、原作を知って読むと何倍も面白いシリーズです。内容には興味があるけど小説は苦手~…と感じている人にとっては木原音瀬作品への入口になるのかも。

vol.5だけ「美しいこと」の番外編コミックが掲載されていて、これがまた切ない…!!数ページですが胸が締め付けられました。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP