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表題作ミルクのお値段

ノイマン 医者
ビビ 牛耳少年

同時収録作品王様と私

ノーマン・ヘイズ ボディガード
第一王子

同時収録作品Little by Little 2nd stage

ジャック・オゾン(23) ハリウッド・スター
ウィリアム・エマーソン 配線工/バツ1

同時収録作品よるのもり

キキ ニャンドラゴラ(猫科の魔法植物)
ゴーシュ 黒の魔法使い

同時収録作品ソウルテイル

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「地図にない村」へ村医としてやってきたノイマン。この村には乳産業を営む人々が暮らしていた。彼らは牛のような耳や角を持ち、男女ともに乳首から乳が出る…らしい。そんな村人の中でただ一人、思春期を過ぎても乳の出ない少年・ビビを診察することになったノイマンは、ビビの乳を出すために様々な方法を試みるが…?
出版社より

作品情報

作品名
ミルクのお値段
著者
真行寺ツミコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH mania COMICS
発売日
ISBN
9784877248666
3.3

(17)

(2)

萌々

(6)

(5)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
53
評価数
17
平均
3.3 / 5
神率
11.8%

レビュー投稿数8

日常のおとぎばなし

日常にあるおとぎ話のような短編がつまった短編集。

【地図に無い村に来た、挫折した医者と村の思春期少年(牛耳)との交流】+【お互いに孤独な中東の少年王とSPの再生の話】+【ハリウッドスターのイケメン×離婚歴あり子持ちのダメ親父のコント】+【猫耳少年と夜の森に幽閉された黒魔法使いのおとぎ話】+【一見チャラ男っぽい大学生と親父の幽霊(?)の不思議な話】

どの話も、今後を想像するような終わり方をしているので続きが読みたくなります。ただ、独創的すぎる感があるので、読者はかなり選ぶ作家だとは思います。

個人的には前回の単行本の【Little by Little】の続編があったのが嬉しかったのと、最後に収録されていた【ソウルテイル】が印象に残りました。エッチはきちんと織り込まれていますが、基本が純愛だったり、根底がプラトニックだったりするので、そういうのが好きな方にはお勧めです。前回の【図書室のお兄さん】が好きな方は買って損はないかと。

7

この方が描くファンタジーが結構好きかもしれない

真行寺さんのコミックを読むのはこれが2冊目です。
初めて読んだ時にも思ったのですが、この方が描かれるファンタジーはどこか切なくて、でもちょっと暖かさもあって、私は結構好きかもしれません。

この単行本にも「よるのもり」、「ソウルテイル」という完全にファンタジーものが含まれていたのですが、この2作品が特に好みでした。
表題作もファンタジーですが、こちらはほのぼの系。
あとがききによると、真行寺さんは猫耳などには余り関心がないそうなのですが、牛になると搾乳というオプションがついてくるので(笑)お好きなんだとか。ツノがつくのもポイント高いらしいです。
なるほど…そういえば私もそうかも…猫耳にはそれほど萌えは感じませんが牛は好きだし、ツノがつくとなると龍とか鬼も好き。意外な萌え共通点を見つけてしまいました。^^

「王様と私」にも少しファンタジー要素が含まれています。こちらも少し切ない系ですね。

「Little by Little 2nd stage」は「図書室のお兄さん」に収録されていた「Little by Little」の続編。
相変わらず受け様が攻め様の猛攻に絆されている感がしますが、結構ツンで頑張っている(笑)。なかなか甘々にはならないカップルみたいです。

2

沁み系、その二。

『図書室のお兄さん』同様、アンソロ作品をまとめた一冊。表題作を含めて五編収録。全て海外や異世界が舞台です。

表題作は、男性、女性、「乳性」、三種の性別が存在する、地図にものらないある村に、医者としてやって来たノイマンの体験談。ある意味「雄ッパイ」開発モノのコメディ。

「王様と私」
任務中に相棒を失い、ショックから休職していたシークレットサービスのノーマン。同僚に叱咤され復職した初めての警護対象は、英国に留学中の中東某国の皇子。ラブストーリーというより、絆を育んでいくお話かな。エロを入れなきゃいけなかったんでしょうか、ノーマンが陵辱されるシーン(どっちかっていうとギャグ)が挿入されております。

「Little by Liettle 2nd stage」
『図書室のお兄さん』収録の同タイトル作品の続編。映画スター、ジャック・オゾンに惚れられてしまった、バツイチ子持ちのリアム。ジャックはリアムにメロメロなんですが、傷心のリアムは一方的にジャックに流されてるって感じだったけれど…。えっちメインのコメディ。こういうドタバタ好き。

「よるのもり」
コミカルなトーンを湛えつつ、黒の魔法使い・ゴーシュの深層心理を炙り出すメッセージ性の強いお伽話。植物のはずなんだけど、ネコ耳のショタ姿で登場するキキがカワユイです。ゴーシュが閉じ込められた森の外に出るには、ニャンドラゴラの種が必要。ほぼ人間の男の子から種を採取するって…?→アレしかないじゃん!→エロシーン。みたいな流れなんだけど、最後、泣かされます。ここに出てくる白の魔法使い・アシュレイが最新作に出てくる謎の人物なんですね。

「ソウルテイル」
このお話をレビューに残したかったんですよね。ソウルテイルとは魂のしっぽ。クリスマスイブに男女のセフレから約束をキャンセルされたウェイランドが、お仲間?らしい記憶喪失のオッサンを発見。寂しさを紛らわすためのオッサンを連れて大学院の学生寮に連れ帰るのですが…。

傷ついた主人公が底から立ち直っていこうとする姿に励まされるわたしは、どうも夜明けの腐女子(オバ)属性が強そう。これ、主人公にすんごい悲しいトラウマがあるんですよね。どんな形であれ、受けてしまったトラウマをセックスで紛らわそうとするのって、見ている方が辛くなってしまうんですけど、セックスがどうしても絡んでくるところがこのジャンル(やおい→BL)の肝。勿論、エロを愉しむエンタメでもあるので、男同士のエロジャンルとして一部誤認されてしまうのはどうしようもないのですが、それだけじゃないんだよなーってモヤモヤを、先生の作品を読んでヨシヨシとなだめられました。古い作品だからでしょうね…。この作品はわたしの中で「神」!

あとがきがついていない電子書籍で読んだので、修行中さまのレビューが大変参考になりました。感謝です!

0

読ませるファンタジー短編集

初読みの作家さんです。この後、5作読みます。
まず最初の数ページで、絵、漫画がお上手だなと思いました。プロの方に生意気にすみません。こういう作風好きなので。
中身はあまり得意ではないファンタジーが多いのですが、道理がしっかりしていて納得感があるので読み応えがあります。終わり方に余韻があるのもいい。
とんでも設定のファンタジーによくあるご都合主義をあまり感じないのがとても好みです。
前提となる設定や背景に無理があるんだから、ストーリー展開やキャラの心情、動きなんかは辻褄が合うように描いて頂きたい派なもので、この作家さんは好きだなと思いました。
幽霊に触れられるのはなぜかと思ったら幻覚だったとか、黒の魔法使いが閉じ込められ解放されるからくりとか、なるほどと思いました。猫型植物という設定がぶっとんでいるけど、その前後で読ませられました。

どのキャラも表情豊かで泣いちゃったりかわいいところも好きです。特に切れ長目系イケメンが好み。

いちばん好きだったのは、王様と私です。
警護職と王様という関係が萌えですし、2人ともキャラがしっかりしていてよかった。

あとがきにあるように、プロの方にとっては当然かもだけど、しっかり下調べした上での情報、構想、推敲などの量が多く、それが裏打ちされての作品なのだろうなと思いました。
だから設定は摩訶不思議でも物語として納得させ惹きつけるんだなと感じました。

0

表紙とはギャップがあります

表紙とストーリーから可愛い少年が出てくるアホエロを
期待したら、良くも悪くも期待はずれでした。

可愛い少年を描くのも得意だけど、程よくくたびれたおっさんもお上手です。
どうやらオヤジ受が好きな作家さんみたいですね。
身体はは結構リアルに描かれてるので、
ギャップというかインパクトがあってエロいと思います。

意外にも話が深くて、シリアスもあり、心が温かくなるエピソードもあるから、
多分読み返したほうが深くて面白い作品だと思います。
良いお話ばかりです。

ただ、表紙から少年を期待したテンションが微妙に下がってしまうかも。
オヤジ受が好きな方はぜひ。

3

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