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表題作『死ぬほど好き』の二人もかわゆかったですが、『明烏』の二人が大変よろしかったです。
昼行灯のような万年主任(でも夜はヒジョーに別の顔)と、女にもモテ、仕事もできる同じ会社の若手ハンサム君とのお話ですが、ノンケのくせに興味本位で近づいてくる相手を、せっかくだから美味しくいただくかという感じで真剣に取り合わず、ただ身体の関係を続ける主任に、だんだんむきになっていくノンケ。
そりゃあ、昼間とあまりにも違うエロっぽさじゃむきにもなるっていうものです。
そのうちノンケ君は、そういう割り切った関係を改善したいと言い出だすのですが、あっさり断る主任の言葉が、なにしろせつないです。
「(自分はもう年だから)君みたいな子に本気になって捨てられたら、多分もう立ち直れない」って・・・
やっぱし大人の恋愛を描いたら天下一品ですユギさん。
おおとりに控えていた1本は、『誰がお前を好きだと言った』に収録「我が家は楽し」での、小林パパの息子晃太の話。
他の作品の続編が、いつも必ず用意されているのがなにしろ楽しみなので、そうそうこれがなくちゃ!と、ひとり大喜びでした。しばしば脇役でご登場の、BARピーチパイの角刈りママにも会えたしv
とにかくユギさんワールド全開でした。今回は特に濃ゆい!
肉厚のある1冊で、大大満足です。
この作品が、山田ユギさんにハマルきっかけとなりました!
表題作を始め、盛りだくさんの短編集です。お得感、充分です!
「死ぬほど好き」
卒業を目前として、親友の柳に告白する江藤。別れを意識して、柳への気持ちを自覚して、思わずの告白に後悔することはないが、あっさり振られてしまう。そんな二人が、ひょんなことに一緒に列車の旅をすることになる。
題名通り、江藤の「死ぬほど好き」加減が私のツボです。
好き好き、べたべたはしてないんだけど、心の中で、
「やっぱ好きだなー。」と悶々としてる感じが好きです。
けっこう見た目、ひょうひょうとしてるお気楽っぷりなんだけど、
おもわぬ触り合いに「今死んでもいい」とか、
柳に冷たくされて、「もうこれで最後」とか言ってキスの奇襲とか、
結局その後、あきらめきれないと悲しくなったりして。
一方柳は、終始ちょっとどこか不機嫌。江藤に冷たい。
江藤を避けるような感じ。
それは、江藤の告白に内心かなり動揺したみたいで、
「どうしたらいいかわからない」って気持ちの表れだったみたいです。
旅の最後に、本音がぽろり。柳、最後にデレたーー!
「好きすぎて嫌い」表題作シリーズ。
「死ぬほど好き」が江藤中心の話だったのが、こちらは柳中心です。
柳って、けっこう後ろ向きな性格みたい。
こちらでは、江藤はスッキリ。柳の方がうじうじと余裕ない感じです。
最後のエチーが、なんかふっきれた(ふっきろうとしてる)柳と
意外にも押され気味の江藤。短いけど、萌える。
「10周年おめでとうマンガ」表題作シリーズ。
江藤と柳のその後。社会人6年目(28歳くらいかな?)
何の陰謀か、すれ違い遠距離なのに、なんだかんだでラブラブな感じ。
表題作シリーズ以外の短編 どれもオススメです!
「明烏」「夢泡雪」ノンケの青年リーマン×ぱっとしないゲイおやじ
「青くてゴメン」大学漕艇部 軽い後輩×真面目先輩
「女にしかわからない」趣味思考酷似リーマン 茶髪私服×黒髪スーツ
「愛がどうした」『誰がおまえを好きだと言った』収録の「我が家は楽し」の息子編 やんちゃヒゲ高校生×真面目めがねオヤジ塾講師
表題作の「死ぬほど好き」の他に
「明烏」「青くてごめん」「女にしかわからない」「愛がどうした」を収録。
羊はユギさんのリーマンものが特に好きで、「最後のドアを閉めろ」とか、殿堂入りなんだけど、そういえば青い感じのもすげーいいんだよなあ…と思い出しました。
「青年14才」とか「僕にだって言い分がある」とか。
ベタだけど、高校卒業の頃の妙に感傷的な気分てなんか特別なもんで、その後二度となかったなあ。そういうキモチを蘇らせてくれるんです。ユギさんは。
BLは高校舞台なの多いけど空気までちゃんと運んで来てくれるようなのはそんな多くないですもの。
しかも!おんなし短編集にくたびれたオヤジ受けがちゃんと?入ってるのがさすがっす。
「愛がどうした」は短編集「誰がお前を好きだといった」収録の短編「我が家は楽し」の続編というか、息子編。
いろいろあって今更だけど一緒に暮らすか・・・っつー感じの親父編が大好きだったのでうれしかった。
それぞれバラエティに富んだ設定の短編集ですが、どれもユギさんならでは!
まるでこれは「ユギさんファン感謝デー」のような一冊です。
実はこれが私の初ユギ作品だったんです。
当初は私にはキツかったんですが…こんなにもユギさんのことが好きになるなんてwww
『死ぬほど好き』
もう、このタイトル通り死ぬほどお互い好きなんだろうな~ていうのがよくわかる。
高校生らしく、青くていいですよね~
ピンナップの柳に萌え(そんなに江藤が好きか!コノヤロウww)、
最初の2ページでその世界観に引き込まれます。
高校の放課後ってこんなカンジだったよなぁ…と。
甘酸っぱい気持ちが自分にも舞い戻ってくるわけです。
光と影が絶妙で、ここの江藤と柳がめっちゃ美人。
江藤の柳への告白で始まり、フラれ、裕を交えて3人旅をすることになるわけですが…
柳のことを忘れようと思うけど、旅を通して、やっぱり柳のことが好きだと実感してしいまって。
江藤にしていたら「好きだ」って言葉は自然に零れ落ちてしまっているんだと思うんです。
それくらい、溢れるくらい、柳のことが好きなんですよ。
もう、本当に「死ぬほど好き」なんでしょうね。
大人になると色んな事に臆病になって、簡単に人に「好き」とは言えなくなってしまいます。
でも、柳は簡単に言ってのける。若い所以か。
柳のほうは裕と兄のこともあったし、素直になれないでいましたが、
こっちも江藤のことは、気持ちが溢れ出るくらい好きなんでしょうね。
柳の漏らした「…俺も」とういう言葉、普段はクールな柳が思わず言っちゃったってカンジで
…たまらないですよね!!!
ちなみに江藤が柳に告白する最初と最後のシーン、どっちも江藤のモノローグが最高にキュンとくる。
ユギさんは神だ、本当に。ポエマーだ!!
こんな純愛、ほかに知らないよ、ほんと、ときめく!!
続編『好き過ぎて嫌い』は柳視点で、どうみてもタイトルも柳の気持ちなんだと思いますwww
江藤のほうが柳を好きなんだと思いきや、
柳のほうも相当江藤に惚れているというww
基本ネガティブな柳は、遠恋が決定した瞬間に江藤に別れを切り出すわ
自分に自信がないと落ち込むわで大変ww
目に涙をためてるんですよーあのクールな柳が!!!
結局はもうラブラブバカップルで…
ちなみにココ、CDでは「俺の方がもっと好き」論争を繰り広げてて
もう勝手にやっちゃってください!!というニヤニヤ展開なんですwww
その後の『10周年おめでとうまんが』も載ってます。
あの状況で10年も続いてるとは…!!
10年経っても相変わらずラブラブな様子で羨ましいかぎり。
何年たってもいつまでも、おじいちゃんになっても、ときめきは大事ですよね。
実は私も『明烏』『夢泡雪』のほうが最初は好きだったんですが、
読むごとに『死ぬほど好き』が好きになっていきます。
読むたびすきになれる、そんなところもユギさんの魅力。
私も死ぬほど好きです、ユギ作品。
特にお気に入りのうちのひとつ。もうなんど読み返したことでしょう。
最初から最後まで好きな話が詰まってます。
この中のどれも好きなんですけど、初めて読んだとき強烈だったのは「明鳥カプ」ですね。
この受けのキャラはそれまでどの漫画でもみたことなくて、
くたびれ感?いや枯れた感がたまんないんですよね。でも性欲はしっかりw
すっごく惹きつけられました。
「ひょうひょう」という言葉がよく似合う。
この漫画を読んだ後、しばらくして中原一也さんの「よくある話」を読んで、再びこのキャラを思い出しましたよ。
「死ぬほどカプ」は最初のエロシーン、抜き合ってるだけなのにすごいエロさ。あの目がばちっとあう瞬間とか萌えまくってた。
あと、何がいいって途中色々あってもちゃんと10年後もラブラブだぞーって主張してるのがいいw。
あと「女にしかわからない」もかなり好きで、シーンの中の居酒屋でお猪口を2人であわせるシーンがなぜだかすごく好き。あとお膝に頭のせてリモコン持ってるシーン。で、最後の香織の捨て台詞がたまんないww
こういうちょっと強気な女性が出てくるのがまたいいんだよ。
「おまけまんが」の晃太が「というわけでオククロ」って紹介するシーンに爆笑w
ほんと最後まで楽しませてくれるよ。
ユギさん作品読んでよく思うのは、読んだあと不思議と幸せな気分になります。