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レビューのために段ボールの中から引きずり出してきました。随分奥にしまってたんだな…。さて、土×銀日誌1巻目です。発売が数年前のため、執筆されてる方々は土銀の原点を築かれた方がほとんどです。
表紙は現在商業BLで活躍していらっしゃる倫敦巴里子さん。
全体を通しての感想は3Zや攘夷時代、パー子のお話など多くのシチュエーションを楽しめて素敵なアンソロになっていたと思います。
中でもお気に入りの作品は、私が尊敬する菅野和姫さんの「line」です。
何気ない日常の中に2人の間には見えない心の距離というかラインが出来てしまっていた。それをどうやってこの不器用な男2人が越えていけるかみたいなお話。
菅野さんの描くキャラの心情とか、バレンタインというイベントをこうも巧にお話しにできるところとかたまらないです。優しく萌を生みだすことが出来るのは菅野さんの作品の魅力の1つです。
そして欲張りにもうひとつ。倫敦巴里子さんの「パー子のハートはおさわり禁止!」もツボリました。巴里子さんの描く土方って少し抜けてるところがあってアホな感じが印象的だったんですが、この作品はアホ+カッコいいでした。いや、カッコいいが優っていました。銀ちゃんが依頼で女の人と一緒にいたところに偶然会った土方。わかりずらい嫉妬を焼いて2人は距離をとります。また偶然依頼でパー子の姿でいた時に土方と会うけど、鈍い土方は銀時とは気付かない。
銀ちゃんはわかっていますが黙ったまま2人は15分間ベンチで何気ないお話を。そこで土方が考えていること、また自分が言葉にしなければならないこと。2人の15分間の会話のシーンにたくさんのキュンと萌を感じることができました。
非常に巴里子さんの力量には驚かされる一方でした。現在の巴里子さんの活動の原点がここにあるのかと思うと感慨深いです^^