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表題作誰かが誰かを愛してる - EVERYBODY LOVES SOMEBODY

板倉課長
岡崎祐司

あらすじ

同期の吉家に恋するサラリーマン岡崎祐司は遅刻がたたり、変人ばかりの窓際部署へ異動させられてしまう。おまけに同時期、祐司は他人の夢を見るという現象に見舞われる。しかも内容は淫靡なものばかり。

作品情報

作品名
誰かが誰かを愛してる - EVERYBODY LOVES SOMEBODY
著者
柏枝真郷 
イラスト
赤坂RAM 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044357054
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

一見不思議系ミステリーに見えるけど・・・

ネタバレしてしまうと全ておわってしまうお話なのでネタバレなしで書きたいと思います。

3角関係というか、見ようによっては5角関係ともいえる珍しいタイプのお話です。タイトル通り、誰かが誰かを愛してる。
誰が誰を愛してるかというのがはっきりしないちょっと不思議なお話ですが、設定自体は地味な会社員もので会社員しか出てきません。

出てくるキャラは主人公祐司と、祐司の同期で仕事のできる吉家、同じく仕事の出来る上司藤田、同じ課で飄々としていて一見怠け者の板倉課長。
はっきり誰が誰を好きか明かされているのは、祐司が同期の吉家に片思いをしているという事だけ。
ですが叶わない綺麗なままでおいておきたい恋だと思い、長年ひた隠しにしたまま板倉と身体だけの関係を持ちます。

けれど藤田が誰かを好きらしいこと、板倉が藤田を好きらしいこと、板倉と吉家が付き合っていたらしいこと、いろんな事実や噂がぐるぐるまわって最後どこに着地するのか?というお話です。

古い作品でそれが味な場合もあるのですが、これは逆に古いということがネックでちょっとはいりこめない感じがしました。
仕事の内容にしても、一昔前で死語も多くなんとな~く時代を感じてしまいますね;仕方ないのですが。

誰かと誰かが幸せになるということは、誰かが幸せになれないということ。3角関係なら1人があきらめて終わりですが、この作品は男性が4人、女性を入れて5人の5角関係?なんだかしっくりこないエンディングでした。
それでいいのか?!っていうか。
最後に主人公の選んだ選択がなんだか腑に落ちませんでした。

けれどこの報われなかったキャラクターは続きがスピンオフで出ているらしいので、このもやもやを払拭するためにそちらも読もうかな、と思います。

1

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