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ロマンス作家は騙される 作家・羽根くんシリーズ

romancesakka wa damasareru

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表題作ロマンス作家は騙される 作家・羽根くんシリーズ

神楽坂護 編集者で親友/千疋真一 カリスマ整体師
羽根深雪 駆け出し作家

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「そろそろ限界です」ハードボイルド小説で華々しくデビューした極度の肩凝り作家羽根深雪には恋人候補がふたりいる。
ひとりは大手出版社の編集であり十年来の親友・神楽坂。
もうひとりは夢のような指の持ち主のカリスマ整体師・千疋だ。
熱烈なアプローチを繰り広げるふたりだが、羽根は新しく受けたロマンス小説がうまくいかず悶々とした毎日を送っていた。
そんな時、憧れの文学作家・亘理と会食をする機会を得る。
ところがこの亘理が強烈な個性の持ち主だったから、さあ大変。

作品情報

作品名
ロマンス作家は騙される 作家・羽根くんシリーズ
著者
榎田尤利 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
ハードボイルドに触れるな
発売日
ISBN
9784813008699
2.8

(14)

(0)

萌々

(2)

(8)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
36
評価数
14
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

やっぱり好きです、わけもなく。

作家・羽根くんシリー2作目。『ハードボイルドに触れるな』の続編です。

ホント好きなんですよ、このシリーズ。キャラクターが好みなんでしょうね。逆に、キャラクターが好きになれないとダメなんだろうと思います。

では以下、激しくネタバレしますのでご注意を!

さて、前巻ラストでは、自分に思いを寄せる2人のいい男よりも『(自分にとって大事なのは)小説に決まってるだろ!』と言いきった羽根くん(受)ですが、この巻ではとうとう3Pですよ。

私、基本的にBLには『相思相愛』を求めるので、本来3Pは苦手です。でも、全然別の作家さんの3Pの作品でも思ったんですが、いくつか『3Pだけど好き』な作品があって(そのうち1つはこの『ロマンス作家は騙される』)、すべてに共通しているのが『はじめに結論(3P)ありき』じゃないことなんですよ。『結果的に』3Pになったということですね。

今回も、前作の終わりでは三角関係エンドではありましたが、3Pを匂わせるものはなかったんです。ただ、あるところで榎田さん自身が言われてたんですが、『(前作の時点で)続きがあるとしたらこの結末と思っていた』そうですけどね。でも、少なくとも前巻のストーリーは『3Pに持っていくためのもの』ではありませんでしたから。私にはこれが大事なんです。

そして、やっぱりこのシリーズは金さんのイラストなくしては語れないですね。特に千疋さんが最高です!

1

仕事女子のドリーム

関連作品『ハードボイルドに触れるな』の続きです。前作を読んでからお手に取りください。

お話のテーマは引き続き『人生=小説を書くこと(お仕事)』で、感想としては『ハードボイルドに触れるな』とほぼ一緒です。
「ああ榎田さん、この頃、本当に書きたくて書きたくて、たとえスランプに陥ったとしても書きたくて、たまらなかったんだろうなぁ」と思いました。

羽根くんって、今作ではスランプになったり、ネットであることないこと書かれちゃって、色々悩んではいるのですけれど、でもデビューしてから本当に大切なものは何一つ失くしていないんですよ。
書くことしかり、マイノリティであるが故に自分を理解してくれる肉親(弟って言うか妹)しかり、高校時代からの親友しかり、体と心を癒してくれる作品の理解者しかり。
彼の幼少期からのとことん辛い不遇(この辺は書きませんので是非お読みください)は、これだけ多くのものを手中に収めてしまう羽根くんへの『嫉妬をかわす為』なんじゃないかと思うほど、すべてを手にしているんです。

ドリームですよ。
仕事女子のドリーム。

前作では抑え気味だった濡れ場シーンのデロ甘なこと!
正直、癒されましたね。
お仕事などにお疲れ気味の姐さま、この本のラストは疲れに効く様に思いますぜ。

0

うーん

『ハードボイルドに触れるな』の続編です。
面白かったんです。
榎田尤利さんの幅の広さを感じた作品で、とても面白かったんですが、前巻に引き続き、主人公の性格が残念でした。
別に3Pとか三人でゴールインとかがキライなわけじゃないし。
二人のイケメン攻めを翻弄する受けなら、女王様系あるいは天然系がいいんじゃないかなァと。
グズグズと迷ってるだけで、周りが勝手にお膳立てしてくれるっていうのは、ズルイ!と思ってしまうんだよね。

二人の攻めでは、幼馴染みくんのほうが好きでした。
私は幼馴染み萌えするタイプなので、たぶんそれだけの理由。

ついにエッチしたし、お幸せに。

1

この結末は

前回から微妙な三角関係継続中の羽根(駆け出し作家)と神楽坂(羽根の親友で編集部勤務)と千疋(カリスマ整体師)
二人から熱烈なアプローチを仕掛けられる一方で、羽根は執筆中の恋愛小説に行き詰まっていた。
そんなとき憧れの文学作家亘理と知り合うが、またこれが強烈な人物で?

榎田さんの書く強烈キャラが好きです。
鬱気質の困った文学作家亘理さん。
いいキャラです。近くにいたら絶対やってられないので害のない遠くから眺めていたい感じ。

今回パソコン関係のアレコレが盛り込まれているんですが、それにいちいち注釈が付いてておもしろかったです。
鯖とか厨房とかetc。
知ってる人は知ってるだろうけど。まあ必要だよね。きっと。

読んでいる最中はとてもおもしろかったのにこの評価なのは単純に私の好みの問題だと思います。
三角関係ものの醍醐味的ラストというか、なんというか。
この結末は……うーんなるべくしてなったというか、予測済みというかなんですが!!
その点で好みの分かれる作品だと思います。

1

渦中にいるはずの主人公が、まったく活躍しない。ゆるゆると流されるだけ。

『ハードボイルドに触れるな』の続編。

気弱で無防備なモテ受け小説家と
10年愛の親友で編集者と
カリスマ整体師の
三角関係。

受けは、流されすぎでどちらの愛もゆるゆると受け入れる性悪。
しかも自分で性悪かも?ってわかっるくせに
気弱でやさしいみたいに書いちゃってるのが
もぉ、私の趣味じゃなかった。
27歳という年齢のわりに身体が子供みたいな金ひかるさんの挿絵も
趣味じゃなかった。

父親の折檻により他人に触れられることが苦手になった主人公。
蓋を開けてみたら折檻うんぬんよりも
ただ単に感じやすい身体だったとか・・・
そういうのもなんだかなぁと思うんですが
だったらきっちりエロエロで書いてほしかった。
エロへの導入の前に、どんだけ二人の攻めが素敵なのか?
と、いうのにページを割くべきなのに
ネットでの誹謗中傷、盗聴事件など、おおよそ恋愛とは無縁の
アクシデントばかり・・・。
どうしてここまで主人公は、不幸に苛まれなければいけないのか
理解できなかったんですよね。

主人公を不幸に落とすことによって
主人公の成長が書いてあるわけでもなく
主人公を支える攻めの魅力が書いてあるわけでもないのです。

主人公は、知らずに他人のねたみそねみを買い
その解決は自分を取り巻く周りが解決してくれる・・・
どうして周囲が主人公を助けてくれるのかっていう理由も薄いので
この主人公にイラっとしっぱなしです。
どんなに不幸な目に遭っても他人を憎んだり自分が曲がったりしない
ピュアピュアな健気受けなんでしょうけど・・・
恋愛に関しては流されっぱなしで、そのギャップについていけなかった。
なんとなく他人と争ったりすることから逃げてるだけの
ズルい人間としか伝わってこなかったな。

0

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