• 紙書籍【PR】

表題作真夜中の裏切り

源光彦(実業家)40歳
丘部紫上(専務・光彦の愛人)32歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

傲慢で自己中心的な実業家―源光彦の愛人になり14年。
仕事面でもオフィスの専務として、公私共に尽くしてきた。
出会ったときから強引に、奪われ仕込まれた、貧欲な体……
どれほど浮気されても、その後の甘い囁きに結局はすべて許してきたのだ。
だが紫上は、光彦が戸籍上の息子・夕人を育ててきたのは
自身の欲望のため、と知ってしまう。
悪びれずに自ら告げる男に、とうとう紫上は……!?
どうしても憎みきれない男に、裏切りは成立するのか―
淫らな大人たちのラブロマンス。

作品情報

作品名
真夜中の裏切り
著者
剛しいら 
イラスト
斐火サキア 
媒体
小説
出版社
雄飛
レーベル
アイノベルズ
発売日
ISBN
9784946569128
2.5

(4)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
9
評価数
4
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

掘り出し物でした

面白かったァー!!
掘り出し物でした。
大人の恋のお話です。

読んでる途中で気付いたんですが、キャラの名前が『源氏物語』とリンクしてるんですね。名前だけじゃなく、性格や関係性まで微妙にリンクしている。
攻めの名前は光彦。光源氏と同じく、浮気者の色男です。
受けの名前は紫上。紫の上と同じく、14年間も光彦の愛人をやっていて、正妻のような立場にいる。
他にも、脇役に葵やら柏木やらいろいろいる。

簡単にいうと、14年間も愛人やってた美人受けが攻めにしっぺ返しくらわすお話です。
光彦は40歳なんですが、中年になってもなお、懲りてないんですよ。
ただ、いくら昔から色男だったとしても、そろそろ中年の悲哀が滲みはじめる年齢でもある。
光源氏の晩年もそうでしたが、オッサンになっても若い子の尻を追いかけてる姿って、本人がどれだけカッコつけてたって、周囲から見ると滑稽なんですよね。
身近にいて安らぎをくれる優しい紫上を大事にせず、自分がどれだけわがまましようがいつまでも自分のそばにいると考えている。
ごう慢で、ボロボロになって、意地はって、バカやって、後悔して、また調子に乗って、反省して…とってもアホな攻めでした。でも可愛いし、やっぱりカッコいい。このあたりのキャラ造型が本当に秀逸でした。
まあでもこの攻め、この先また浮気するかもだね。
でも、浮気しようがなにしようが、一生、受けには頭が上がらないんだろうなァ。いつか捨てられてしまえばいい、なんて意地悪なことも思いました。

6

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP