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表題作パラノイア幻想

須藤洋緒,二重人格で高校生,16歳
吉村和希,高校生,16歳

あらすじ

幼馴染の洋緒が、叔父の死から豹変した。優しかった洋緒に突然、凌辱された和希は、洋緒の中に"もう一人の洋緒"が存在したことを知る。
残酷だが、しかし激しく自分を求めてくる"洋緒"を拒むことは出来ない。優しかったかつての洋緒と、"もう一人の洋緒"との間で揺れ動く和希は…。水戸泉のハードラブロマンス。

作品情報

作品名
パラノイア幻想
著者
水戸泉 
イラスト
花屋敷ぼたん 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
ラピス文庫
発売日
ISBN
9784829651179
4

(5)

(2)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
20
評価数
5
平均
4 / 5
神率
40%

レビュー投稿数2

二重人格の攻め

二重人格物が好きで、狂暴や乱暴な方の性格の方が好みなので、こんな話を探していたという位、ツボにヒットしました。
表紙は血まみれで怖いですが、そんなにグロい話ではなかったです。
サスペンス性があって先が読めない展開で、面白かったです。
過去に出した水戸泉さんの本の中で、格別に好きな本です。
無理矢理や鬼畜エロ展開が多いので、苦手な方はご注意。

二重人格で高校生・須藤洋緒(16)×高校生・吉村和希(16)健気受け
叔父の死後、優しかった幼馴染が突然豹変する。まるで、性格が変わったみたいに。
本当は洋緒はずっとこうしたかったと言いながら、自分自身の身体を盾に、無理矢理奪われる。
元の洋緒が心配だから、ずっと言うことを聞かなければいけないことになって……。

同じ洋緒なのに性格も違ってひどくて、それでも拒めない和希の状況が切なくて悶えました。
洋緒なのに、これは洋緒じゃないと拒絶される。もう一人の洋緒だって和希を愛しているのに、元の洋緒がいいと泣かれて。
拒絶される洋緒も可哀想で愛を求めているのに受け入れられず、すれ違う様が痛切ないです。

元の洋緒は、実は本当の洋緒ではなくて、いまの乱暴な洋緒の方が元の人格かもしれない。
頭がぐるぐるしそうな展開で、誰が味方で何が正しいのか、よくわからなくなります。
結末も、そこからが始まりを感じさせる終わり方で、想像力を刺激されました。

エロ:★5 ビデオに撮ったHを流されながら、されるのがエロかったです。鬼畜エロ多し。
総合:★4 根本的な考えが裏返される瞬間が、爽快です。鬼畜エロも切ない展開なだけに萌えます。

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ふたりの洋緒

攻めが二重人格というSFっぽい内容でした。
二重人格をキーに話が色々展開していって、
どこに転がっていくのか読んでてドキドキでした。
そういう辺りかなり読ませる話だったと思います。

BL的にもかなり萌でした。
別の存在だけど同じ姿形の攻に愛されて、
どちらにも愛を感じる受の懊悩みたいなのが個人的に超ツボ。
自分が消えた方がいいかもと迷う攻の切なさもツボ。
なので特に二重人格でなくてもいいですが、
今回なかなかハマりました。

最初は別人格の洋緒って酷いと思ってましたが、
段々和希への想いが伝わってきてみると切ないです。
そして段々別人格の洋緒に愛を感じてきた和希が、
ふたりの愛に挟まれて懊悩するのがまた切なかったです。

元の洋緒は何もわかってないようでしたが、
別人格の洋緒は全てわかっているようで、
どちらの自分も両親に疎まれている事や、
その身勝手な罪を引き受けてるような様子がまた切ない。

と萌な事多かったのですがひとつ残念なのが彼等が高校生な事。
これで彼等が大人だったもっと萌えられたと思います。
って、そこは私の個人的趣味でしかないの申し訳ないのですが、
逆にそこが気にならない人には超オススメです。

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