• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作妖しの恋の物語

魔物・須佐王
草薙邑 巫女

その他の収録作品

  • 二の巻 天つ国浪漫譚

あらすじ

相手の未来が見えてしまうせいで肉親に棄てられた邑は、神社で巫女として育てられることになった。
連れてこられた神社の裏手に広がる池で、邑は不思議な出来事に遭遇する。
透き通るような水面に、美しい魔性のものの姿を見たのだ。
その魔物―須佐王の未来が見えなかったことから、何の恐れも抱かずに誰かと向き合える歓びを知り、彼とともに行くのを願うけれども…。

作品情報

作品名
妖しの恋の物語
著者
篁釉以子 
イラスト
史堂櫂 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775512821
3.6

(8)

(2)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
28
評価数
8
平均
3.6 / 5
神率
25%

レビュー投稿数4

巫女ものというよりは、

人の未来が見えてしまうため、親元から離された邑(受)、
巫女として育ちます。
子供のころ、魔物(攻)と出会い、いつか迎えにきてくれるという
約束をし、育っていき、ついに迎えられるときが・・・という物語。

巫女の色はあまりないかなと思います。

強欲な親族に強制され、
お金持ちの未来をみる仕事をさせられることになり、
邑の危機に、魔物である須佐王が動き出します。

この須佐王、魔物とはいわれていますが、
なんとなく、神々しい感じで、勝手に神に感じています。

このメインカプ以外に気になるのは、
須佐王の悪友、月夜観と半人半獣の輝津馳です!
好きだといじめてしまう月夜観と、
自分は醜いと劣等感がありつつも、負けん気の強い輝津馳。
本当にナイスカプです。

こちらのカプの続きを是非読みたいです!!!

0

妖しの恋の物語

萌え~です❤
相手の未来が見えてしまうせいで肉親に棄てられ、
神社で巫女として育てられることになった邑は、
不思議な出来事に遭遇する、
透き通るような水面に、美しい魔性のものの姿を見たのだ、
それは魔物―須佐王だった。

妖しと巫女の恋は私にとってあまり見ないジャンルなんだけど、
でもこの『妖しの恋の物語』は妖しと巫女のいけない恋で、
少しうきうきして見ました、とても面白かったです。
みんなも是非見てみてくださいね☆

1

ショタエロちっくな面もあり

魔物と人の未来が見えてしまう巫女の受けの話で、表題作以外に猫耳のショタ魔物受けの話も入っています。
巫女の子のお初Hが13歳なのと、猫耳褐色肌の魔物の子のエロがショタエロっぽいので、苦手な方はご注意。

一の巻 邑雲浪漫譚
魔物・須佐王 俺様攻め×巫女・邑 天然一途受け
邑は見た目はカワイイ子供だが、人の未来が見える能力を持っていた。
子供で抑える能力もないので、人に恐れられてしまって、母親からもそれが理由で捨てられてしまう。
祖母に連れられて神社に行くと、巫女の人の未来を言ってしまって、二の舞に。
邑が見ても未来が映らない須佐王に出会って、僕を食べてと懇願する。
私のことを忘れずに覚えていたら、食べてやろうと約束を交わす。
神社の巫女の後継候補として千歳に預けられて、数年後……。

邑は小さい頃から珍しい能力の所為で、とても苦労して育っています。
魔物に会って恐れるでも怯えるでもなく『僕を食べて』って第一声が泣かせました。まあ、BL的に美味しい意味で、本当に食べられもしますが。
魔物と人間という立場の違い故に途中がとても切ないのですが、それを悩んで乗り越えたからこそ、結ばれた時が格別でした。

二の巻 天つ国浪漫譚
魔物・月夜観 俺様執着攻め×火の神の子供で半人半獣の輝津馳 強気受け
輝津馳は望まれない子供で、他の子供や一族から疎まれている。
生意気さがたたってHなお仕置きをされたのだが、その後もとても大事にしてくれて飼い猫にしてくれた。
こんなに優しくしてもらったのが初めてのことで、月夜観が好きになる。
人間の子供の邑なら相手にしてくれると思って、須佐王の館に行きたいと強請るが強固に断られて。

攻めはいきなり酷い事をしているのですが、それでも優しいと感じちゃうって、どんなに恵まれない生まれなのかと。
褐色の肌で猫耳に尻尾ですごくカワイイのに、色白で黒髪の方が綺麗だと思っていて。
自分が醜いから連れていってくれないんだって思って、身体を擦り傷が出来る程擦って、赤い髪の毛を黒く染めようとします。自分が綺麗じゃないって泣く輝津馳が、もう可哀想で可哀想で。
強烈な独占欲故とは言え、もっとわかるように言ってあげればいいのにと思ってしまいました。
コンプレックスが強い受けに、言葉足らずの攻めだと、本当に苦労します。
好きな子にはサディストなHをしちゃう月夜観の方が、エロ的には好みでした。
受け同士の初めてのご対面は、非常に微笑ましかったです。

二本立てにしただけに、どちらも少し足りない感じだったので、ボリュームがもっと欲しかったです。

エロ:★3 二種類のカップル、ショタエロ、普通、意地悪目なH
総合:★4 どちらのカップルも楽しめましたが、ボリュームを増やしてばらばらで読んでみたかったです。

0

地に足ついたファンタジー

 相手の未来が見えてしまうせいで、自分の父親の死を予言し、そんな子は育てられないと母がさじを投げ、祖母に預けられ、更に祖母にも棄てられ、神社に預けられた邑。
 その神社で、男の身でありながら巫女として育てられた邑。
 神社に連れてこられた日、神社の裏手に広がる池で、邑は不思議な出来事に遭遇する。
 透き通るような水面を通して、美しい魔性のものの姿を見たのだ。
 その魔物――須佐王の未来が見えなかったことから、すべての肉親に見捨てられていた邑は、初めて何の恐れも抱かずに誰かと向き合える喜びを知り、「そちら側に連れて行ってほしい」と懇願する。
 けれど、須佐王は「再び会えたら」と言って、そのまま姿を消してしまう。
 ヒントとして「龍邑雲剣」という名前を伝えてくれたけれど、神社のどこを探してもそんなものは見つけられない。
 そんなある日、先代の巫女がついに高齢のため引退することが決まり、邑がその跡を継ぐことになり、そこでついに「龍邑雲剣」の名前が告げられる。

 という話でした。
 邑は、須佐王に会うために必死なのに、須佐王は過去の過ちから邑を自分たちのところに引き寄せるのを躊躇っている。
 それを知った邑は、自分はそのときの恋人よりも愛されていない、と思い、どことなく須佐王から距離を取るようになってしまう。
 すると、今までいやでいやで仕方がなかった未来を見通せる力が次第に弱まっていき、そのことが原因で邑があるトラブルに巻き込まれて……と。
 邑は本当に一途で、須佐王しか見えてない。多分、刷り込みに近いです。
 須佐王も須佐王で、そんなに一途に思ってもらって悪い気がするはずもなく、次第に邑に惹かれていく……という話でした。

 この作者さんは、割と現代物を書くことが多い作者さんだと勝手に思っていたんですが、そうではなかったようです。
 ただ、そういう意味ではちょっと物足りなかったかもしれません。
 割と、こういうファンタジーテイストの話ってぶっ飛んだ話が多いような気がするんですが、そういうわけでなく、正統派なしっとり落ち着いたファンタジー。
 なので、ちょっとめちゃくちゃな方が好きな人にはだいぶ物足りないと思います。ファンタジーはファンタジーでも、地に足ついてる感じが好きな人にはオススメします。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP